ブラインドサッカー~音と声のスポーツが私たちに教えてくれること
2018年7月16日~2018年7月15日放送
文化放送 編成局報道スポーツセンター 岩田清
【番組概要】
メダルラッシュに沸いた平昌オリンピック・パラリンピックが終わり、次はいよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピック。開催まであと2年に迫り、東京の街も新国立競技場の建設をはじめ、交通インフラの整備やインバウンドの急増を追いかけるようにホテル建設も進むなど日々変貌しています。オリンピック種目になっている各競技ではメダル獲得の期待が高い選手に注目が集まる一方、パラリンピックの競技も大会やイベントも数多く行われています。なかでも車いすバスケットボールやブラインドサッカーは国際大会や日本選手権など大きな大会が東京で開催されるなど、こちらも盛り上がりを見せています。今回番組では、ブラインドサッカー(5人制サッカー)に注目して、この競技の単なるスポーツにとどまらない奥深さを掘り下げます。
【制作意図】
ゴールキーパー以外は、視覚障碍者の選手がプレーします。このため、音と声がプレーするうえでの重要な情報となります。まずボールは、転がると音が出る特殊なボールを使用します。これで選手はボールの位置を確認します。またコーラーと呼ばれるガイド役が敵陣ゴール裏から、攻撃場面でゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝えます。また守りについてはゴールキーパーが、ピッチの中盤ではサイドフェンスの外側から監督がそれぞれ声で指示を出します。フィールドプレーヤーは「ボイ」(スペイン語で「行く」の意味)という声を出さないとボールを持った相手に向かっていけません。これは危険な衝突を避けるためのルールです。そして観戦者はゴールが決まった時間以外はプレー中に大きな声を出さないというマナーが求められています。今回は、ボールの音、選手の声というまさに「音の世界」からなる試合の様子をお聴きいただくほか、プレーヤーや一般の人も参加できる体験会でのインタビュー取材を通じて、ブラインドサッカーというスポーツの本質が、私たちにとても大切なことを思い出させてくれます。それは「何か」をお伝えします。
【制作後記】
「伝えること」、「コミュニケーション」の大切さは、日常生活のいろいろな場面でいわれていることであり、私たちラジオ放送の制作場面でもリスナーに分かりやすく伝えることは、常に意識していなければならないことです。今回の取材では、伝える側として言葉の選び方から始まり、内容の吟味、取材対象者や番組ゲストインタビューにおいては、相手が言わんとしていることをしっかり汲み取ることの大切さなど、これらは番組作りの基本ではあるのですが、初心に帰る意味も含め、改めて今後の番組作りに活かしていきたいと思います。







