2008年8月 4日 (月)

昭和2年にアメリカから西予市に贈られてきた青い目の人形

南海放送 ラジオセンター 平田 瑛子

今から80年以上前にアメリカから日本に12,739体の“青い目の人形”が贈られました。

平和の架け橋として私たちが住む、愛媛県にも214体の人形が贈られ、子供たちは大喜びで迎えました。しかし、戦争が始まり“青い目の人形”は敵国のスパイとされ処分されてしまいます。

日本中のほとんどの人形が処分された中、この愛媛県には5体の人形が残りました。しかも、その内の3体は西予市という小さな町にあります。先月、その人形を取り上げたミュージカルを西予市で行いました。

劇団員と一緒に西予市民も出演し、地元の人々はこの人形が“西予市の宝物である”ということを再認識しました。当時人形を受け取った方や人形を大切に保管している小学校の子どもたちに話を聞き、ミュージカルの様子を交えて制作しました。

2008年7月28日 (月)

平成の名水百選! いたち川と地蔵さんの霊水

北日本放送 制作局制作部 佐藤 栄治

平成の名水百選に選ばれた富山市中心部を流れる、「いたち川」そのほとりにケヤキ作りの立派なお堂がある。

このお堂は、富山市石倉町にある延命地蔵尊で、今から150年前の越中安政の大地震の時、いたち川の上流にあたる立山カルデラの大崩壊をきっかけに2度の大規模な土石災害に見舞われ、その犠牲者を弔うために建立されたのです。

お堂の中には高さ1メートルほどのお地蔵さん延命厄除け地蔵尊が安置されています。このお地蔵さんは、いたち川の氾濫により流行り病が蔓延した江戸時代、いたち川の底から引き上げられたお地蔵さんだという。

人々は川底から引き上げられたお地蔵さんを供養すると、人々の病が回復したという言い伝えがあります。それ以来、「御利益のあるお地蔵さま」として多くの人が訪れ、万病に効くと信じられている延命地蔵の湧き水を汲みに訪れ、街中にある憩いの場となっています。

また地域のお店でこの水を使った様々な商品が開発されています。そのうちの一つ和菓子のお店、鈴木亭でもこの延命地蔵尊の水を使った饅頭や羊羹など季節のお菓子を作っています。地域を愛する職人の地元の名水に込められた想いを紹介したす。

2008年7月21日 (月)

とっくりからオカリナへ

茨城放送 編成局 大内 庸次

笠間に「陶炎祭(ひまつり)」というイベントがあります。焼き物市的なもので多くの人で賑わいます。ほとんどが茶碗・皿・どんぶりといった生活雑器を並べている中で、オカリナを吹いて販売している人に出会いました。

平本孝雄さん、63歳。興味本位で立ち寄ってお話しを伺うと「この土地の人間ではない」こと、「初めはとっくりなどを作る陶芸家だった」こと、「なぜオカリナになったのか」などを話してくれました。

その音色と、人物像を伝えられればと思いあらためてマイクを向けました。

2008年7月14日 (月)

海鳥を見守る子供たち

北海道放送 ラジオ制作部 伊藤 嘉章

北海道北部、日本海に面した港町、羽幌町。沖合い、約27Kmには、絶滅が危惧される海鳥オロロン島も棲息する「海鳥の島」天売島があります。

そのため、羽幌町内には環境省と町が協力して運営する「北海道海鳥センター」が設置され調査、保護の拠点となっています。

その「北海道海鳥センター」では7年ほど前から、町内の小学生によるボランティアスタッフ、「ジュニアレンジャー」が活躍しています。大人がガイドする姿をみて真似をする子供たちから始まったこの活動。当初10名ほどでしたが、今では毎年35名によって自主的な活動が続いています。

町内の普通の子供たちがジュニアレンジャーの活動を通して地元の自然を見つめ、ゴミの問題なども考え、より自主的に活動を発展させていく子供たちの成長する姿を伝えたいと考え、制作しました。

海鳥を見守る子供たち

北海道放送 ラジオ制作部 伊藤 嘉章

北海道北部、日本海に面した港町、羽幌町。沖合い、約27Kmには、絶滅が危惧される海鳥オロロン島も棲息する「海鳥の島」天売島があります。

そのため、羽幌町内には環境省と町が協力して運営する「北海道海鳥センター」が設置され調査、保護の拠点となっています。

その「北海道海鳥センター」では7年ほど前から、町内の小学生によるボランティアスタッフ、「ジュニアレンジャー」が活躍しています。大人がガイドする姿をみて真似をする子供たちから始まったこの活動。当初10名ほどでしたが、今では毎年35名によって自主的な活動が続いています。

町内の普通の子供たちがジュニアレンジャーの活動を通して地元の自然を見つめ、ゴミの問題なども考え、より自主的に活動を発展させていく子供たちの成長する姿を伝えたいと考え、制作しました。

2008年7月 7日 (月)

エスポワール生きる希望をありがとう

山陰放送 ラジオ局放送制作部 荒井 由岐子

島根県雲南市(うんなんし)に暮らす、田中利男さん(73歳)は膀胱がんの患者です。

「自分の限りある人生をいかに生きていくか…」癌と向き合う中、田中さんはホースセラピーの牧場をオープンさせるという新たな人生のスタートを切りました。

田中さんにとってそれは生きる希望であり、夢に描く牧場には優しい愛があふれていました。雲南セラピテックライデングセンターとして牧場がオープンするまでを描いた番組です。

※取材を終え放送前直前に鹿田さんがお亡くなりになりました。謹んでお悔やみを申し上げます。

2008年6月23日 (月)

甦れ! 佐渡の文弥人形

新潟放送 編成制作部 後藤 亜弥

「佐渡の人は、文弥人形に飽きてしまった。だから演じる方が工夫しなければならない。」

文弥人形遣いの西橋健さんは、そう言っていました。西橋さんは、今までにジャズや笛など、文弥節以外の音とコラボレーションしてきました。今回は、新たな試みとして、300年前に書かれた浄瑠璃本の再演にチャレンジしています。

しかし、楽譜もない状態からのスタート。三味線弾きの鶴澤浅造さんと共に、300年前にタイムスリップしながら、再現しています。

この二人のコラボレーションによって300年前の物語がどんな風に甦るかは、見ものです。

2008年6月16日 (月)

大宜味My Love 歌と野菜が生まれる場所

ラジオ沖縄 制作報道部 真栄城 正樹

沖縄本島北部、ヤンバルと呼ばれる自然豊かな地域のほぼ中央に位置する大宜味村(おおぎみそん)。

緑豊かなその村に農業を営みながらミュージシャンとして活動する夫婦「アイモコ」を訪ねた。東風平愛郎(こちひらあいろう)さんと友子さんがその人だ。

那覇市出身の愛郎さんと長崎県出身の友子さんは二年前の結婚を機に大宜味村に住に始めた。愛郎さんのご両親が那覇から移り住み農業を営んでいることもあって、若い二人は三十歳をすぎて、いきなり「ハルサー(農業をするという沖縄の方言)になった。

二年を過ぎた今でも修行の毎日。そして、彼らは「ハルサーミュージシャン」という新しいジャンルも開拓中で農業と音楽の両輪を回しながらマイペースで進んでいるようだ。

そんな二人が月に一度、地元大宜味村で無料ライブを開いている。「江洲」(えす)ファ-マーズマーケット」がその会場だ。地元の農家が自慢の農作物を持ち寄り格安で提供している場所にお客さんを呼びたい、との思いから開いたライブだったが、無農薬にこだわる上質の野菜とアイモコ人気の相乗効果で、毎月訪れる人が増えているという。

ファーマーズマーケットでのライブの様子を交え、アイモコの大宜味への思いを聞いた。

2008年6月 9日 (月)

青春を今に! 走る自動車博物館

今年で5回目を迎える「ジャパン・ヒストリック・カー・ツアー」、歴史を今に伝えるヒストリックカーや1970年代に一大ブームを巻き起こしたスーパーカーが全工程800キロを走破する日本最大級のラリーイベントです。

山梨県笛吹市の古屋正義さん、青春時代に乗っていたホンダS800を3年ほど前に購入し初参加しました。40年以上前の青春時代の思い出とともに愛車“エスハチ”が名だたる貴重な車と肩を並べて走ります。

古屋さんのハンドルを握る声からも喜びが伝わります。また、古屋さん以外の参加者も愛車に対する思い入れは深く、多くの方が青春時代の夢をかなえていました。

ホンダS800woはじめ、フェラーリ、ランボルギーニ、ロータスなど、それぞれ違う伝統のエンジン音を奏でています。

2008年6月 2日 (月)

森の水車

IBC岩手放送 ラジオセンター制作グループ 高橋 典子

岩手県の中でも山に囲まれた葛巻町江刈地区では地元のソバを使い、古い水車を利用して石臼を回して粉を挽き、地元のお母さんたちが打ってソバを作り店を出している。

この「森のそば屋」は、今では全国からお客がやってきています。山合いに響く素朴な水車の音と、地元の人たちのそばにかける気持ちを番組にしてみました。

取材した日も、平日にも関わらず、昼には店が客で一杯になり、行列ができるほどでした。交通の便も悪く、(盛岡から車で2時間近くかかります)小さな店ですが、全国のファンに支えられているようです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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