2019年12月18日 (水)

母がくれた宝のコロッケ

2019年12月30日~2020年1月5日放送 
山梨放送 小林奈緒

【番組概要】
山梨県甲州市の小さな惣菜店「ほっこりや」。看板メニューは、その名も“ばくだんコロッケ”です。ソフトボール大の特大コロッケには、山梨で馴染みのある馬肉がたっぷりと使われており、1日に300個近くが完売するといいます。店主の松崎しず江さん(64歳)は、精肉店の娘として生まれ、
50年に渡って愛され続ける地域の味を守っています。しかし、現在の「ほっこりや」をオープンさせるまでには、幾重もの苦難がありました。番組では、悲しみを乗り越えて「母の味を守る」と決意したしず江さんの熱い思いと、人々を虜にする“ばくだんコロッケ”の秘密に迫りました。


【制作意図】
地域で50年に渡って親しまれているめずらしいコロッケがあると聞きつけ、早速店に出向きました。まず、その大きさにびっくり!普通のコロッケの3個分はあろうかという、特大サイズのコロッケです。一口食べて、またびっくり!普通のコロッケとは一味違う馬肉の旨味、滑らかなじゃがいもの食感、塩コショウが効いたシンプルな味付けながら、胸焼けせず後を引く美味しさ…
魅力がたっぷり詰まったのルーツを辿るべく、取材を開始しました。コロッケづくりから見えてきたのは、しず江さんの亡き家族への想いと、一緒に歩んできたお客さんとの絆です。心温まる山梨ならではの風物誌を、コロッケが揚がる美味しい音とともにお送りします。

【制作後記】
「ほっこりや」を訪れる常連客はコロッケ愛に溢れていて、取材中もたくさんの笑顔に出会いました。
“ばくだんコロッケ”が50年に渡って地域で親しまれている理由は、その味だけではありません。しず江さんの人柄があってこそなのです。弟と母親を亡くし、悲しみに暮れるしず江さんの背中を押してくれたのは、精肉店時代からの常連客でした。しず江さんは地域で待ってくれている人の想いに応えるため、涙をこらえて自分を奮い立たせたのです。たくさんの愛情が詰まった“ばくだんコロッケ”は、これからも変わらず、地域の味としてずっと受け継がれていくのだと思います。


宮ケ瀬ダム~治水だけでなく観光名所へ

2019年12月23日~2019年12月29日放送 
文化放送 制作部 牟田 春輝

【番組概要】
ダムは一般に治水を目的に作られていますが、近年観光地としても人気となっています。
都心からおよそ50km、日帰りで行ける場所にある神奈川県・宮ケ瀬ダムは、関東圏のダムで唯一、観光放流を行っているダムです。大迫力の観光放流の音をお届けすると同時に、豪雨が各地で発生し、治水が社会的関心事となっている中で、ダムで働く人々はどのような思いで仕事をしているのかお伝えします。

【制作意図】
元々、今年10月の台風19号の影響で緊急放流を行ったダムへの批判の声に疑問を持っていました。緊急放流はできれば避けたいことであるのはダムで働く人も当然わかっているはずで、それでも緊急放流をせざるを得ない状況だったのではないかと思ったからです。一方で、ダム好きの友人の話でダムが観光地にもなっていることを知っていました。そこで、そのダム好きの友人に宮ケ瀬ダムを紹介してもらい、観光地としてのダムの魅力と、ダムで働く方の思いを両方お伝えすることはできないか、と思い制作致しました。

【制作後記】
観光放流は見た目、音ともに大迫力で、なかなか体験できないエンターテインメントだと感じました。番組本編に入っている周りの人々の歓声がそれを物語っています。ダム管理事務所の岡崎さんの話で最も印象に残ったのは、「ダムに携わり、下流域の安全を担っていると同時に、自分もその下流域に家族と暮らしているので、安全を担われている立場でもあった」という言葉です。多くの人々、そして自分の暮らしがかかっている中で仕事をする責任は大変なものだと思います。毎年のように「過去に類を見ない大雨」が降る中、それに対応していかなければいけない困難に立ち向かい、暮らしを守る人がダムにはいます。


バトンタッチ~老舗喫茶店の新たな船出~

2019年12月16日~2019年12月22日放送 
RKB毎日放送 制作局ラジオ制作 金山宏美

【番組概要】
2018年の10月に町から市になった福岡県那珂川市。水と緑の街と謳われる自然豊かな街で、福岡市のベッドタウンとして注目が集まっています。街は人口が増えるのと比例し、増えていくチェーン店。そんな中、まるで船のようなひときわ目を惹く建物が、市民から長年愛され続けている喫茶店「コーヒーハウスキャプテン」です。お店の中も、まるで船内にいるような雰囲気。それは先代のオーナーが元船乗りだったから。那珂川市のシンボルとも言える「キャプテン」ですが、今年の6月末をもって閉店することになりました。「どうにかキャプテンを残したい!」と立ち上がった地元那珂川市出身の木藤亮太さん。メニューや雰囲気も残せるものはすべて残していく。先代の船長から、新たな船長へのバトンタッチの様子をお届けします。

【制作意図】
チェーン店やUber Eatsなどの利用で簡単においしいものを食べられる時代。チェーン店とは異なる魅力を持つ昔ながらの喫茶店は、皆さんの街にもきっとあるはずです。「キャプテン」もそんな喫茶店です。お店の空気、時の流れ、コミュニティーなどそんなお店の雰囲気が伝わっていれば幸いです。

【制作後記】
朝一に来てコーヒーを飲みながら無言でスポーツ新聞を読んでいる方、夕暮れ時、一日の締めに来る方、いろんな常連さんに出会いお話を聞くことが出来ました。皆さん、快く思い出や今の気持ちなどお話してださいました。気が付いたらアッという間に時間が経っている・・・そこには何とも言えないゆったりとした時間が流れていました。そして、残してくれてありがとう!みんな声をそろえて言っていたのが印象的でした。那珂川市にお越しの際はぜひ見つけてみてください!すぐにわかるはずです。あ!最寄りの博多南駅には新幹線の車両基地があるので、博多駅から1区間ですが、なんと300円で新幹線に乗れちゃう!という特典付きです(乗車時間約8分)

2019年12月17日 (火)

次世代へ届け!~若き船頭の声~

2019年12月9日~2019年12月15日放送 
山陰放送 コンテンツ局制作部  森谷佳奈

【番組概要】
島根県松江市を訪れる観光客に人気の「堀川めぐり」。国宝・松江城を囲む堀を船でめぐる観光遊覧船です。松江城下の美しい景色とともに、ガイドする船頭の「声」も魅力の一つ。松江市のことを知り尽くしたベテラン船頭が活躍するなか、今年6月、21歳の新人船頭がデビュー。堀川めぐり至上、最も若い船頭の誕生となりました。船頭デビューをして、約半年。彼が今、一番苦労するのが「ベテラン船頭との情報量の違い」。松江市の知識はもちろん、季節や気候で変化する植物・生き物の話など…見えた景色に合わせてガイドをしなくてはならないため、膨大な知識を持たないといけません。日々先輩の背中を追いつつ、未来をも見据える新人船頭の姿を皆さんにお届けします。
それでは…松江堀川の音景色とともに、水上さんぽへ出航です。

【制作意図】
松江市出身の新人船頭がデビューしたと聞き、まず会いに行きました。年齢を聞くとなんと21歳。私自身も、松江市で生まれ育ちましたが、これまでこんなに若い船頭の方を見たことはありませんでした。松江の知識が問われる仕事ということで、正直不安を感じましたが、なんのその。試しに船に乗せてもらえば、流暢なガイドを披露してくれました。しかし、現状で1人しか20代の船頭がいないことや、先輩とのレベルの差に不安を感じることも多いそうです。ただ、そうした思いの背景には「立派な船頭になって、松江市を盛り上げたい!」という強い思いがありました。
進学や就職を機に、都会に出ていく若者も多いなか、松江市の未来をみつめる彼の姿に感銘を受け、制作に至りました。また、昔から変わらない松江城のお堀周辺の景色も感じてもらえれば幸いです。

【制作後記】
取材時は、鳥取県から初めて遊覧船に乗りに来たというご家族と一緒に乗船させてもらいました。終始楽しい雰囲気の船旅で、乗客も大満足。終盤はかなり盛り上がり、紅葉を眺めながら童謡のもみじをみんなで歌うという場面もありました。乗船後のインタビューで聴かせてくれたモットーは「まずは楽しんで帰ってもらいたい」。そんな彼だからこそ作りだせる雰囲気だと感じました。時折、若者らしい情報をプラスしながら楽しい船旅は、未来へつながる松江旅だと感じます。ぜひ、松江市にお越しの際は彼のガイドともに「堀川めぐり」を楽しんでください。
お聴きいただき・・・だんだん!(出雲弁でありがとうの意味です)

 

半世紀ぶりに蘇る、古の音色

2019年12月2日~2019年12月8日放送 
北海道放送 HBC FLEX 氏家誠一

【番組概要】
50年前に廃線になった、定山渓鉄道。当時、駅舎で鳴り響いていた電鈴の音、定山渓鉄道に載っていた人には、懐かしい音色。その音が、半世紀ぶりに復活しました。電鈴が付いたタブレット閉塞器を保存してる郷土資料館を訪れた鉄道好きの会社員の田中さんが修理をかって出て復活しました。定山渓鉄道を振り返るナレーションと復活に尽力した黒岩さんと田中さんのインタビューを交え構成しました。最後は、二人の閉塞のパフォーマンスで電鈴の音を聞かせます。

【制作意図】
大正7年から札幌と定山渓温泉を結び、沿線に住む人々や定山渓温泉を訪れる観光客の足として愛された定山渓鉄道。しかし、今から50年前の昭和44年10月にそのまま役目を終えました。この秋、当時、定山渓鉄道の駅舎で鳴り響いていた懐かしい音色が蘇りました。単線の定山渓鉄道で複数の列車が入ってるくるのを防ぎ、事故を防止する機械「タブレット閉塞器」の電鈴(ベル)の音。半世紀ぶりに復活したその音色をラジオを通して聞いてもらい、知る人には在りし日の定山渓鉄道の姿を思い出してもらい、若い人には北海道の歴史の1ページに定山渓鉄道があったことを知ってもらいたい。

【制作後記】
半世紀ぶりに復活した電鈴があると知って取材に行った簾舞の郷土資料館、そこで館長さんにお話をうかがっていると偶然、修理した会社員の田中さんが資料館を訪れ、館長さんだけの取材予定が、田中さんにもお話を伺えるという幸運な偶然がありました。

ゴシゴシ、サッサ 京都の暮らしに寄り添う道具店

2019年11月25日~2019年12月1日放送 
京都放送 ラジオ制作部 竹澤日向子

【番組概要】
京都市の看板のない老舗道具店、内藤商店。三条大橋のたもとで、200年もの間商売を続けてきた内藤商店は、どのような京都の変化を見てきたのか。お店では、シュロで作られた箒やタワシを専門に取り扱っており、地元の人のほかにも、遠方から来た人や外国人観光客らも訪れる。7代目店主の内藤幸子さんに詳しくお話を伺った。

【制作意図】
老舗の多い京都においても、ひときわ異彩を放つ「シュロ製品専門店」が、京都市街地の中心部に存在し続けている点に魅力を感じた。店主の内藤さんが感じられた京都の変化を伺い、またその中で変わらないものはあるのかを伺いたく、取材に至った。

【制作後記】
内藤さんの話からは、200年前の京都の様子も垣間見え、特にここ数十年の間に起きたすさまじい変化には驚かされた。また、販売する商品についても「自然のものを、手作りで」というモットーを忘れることなく、本当にいいものを使ってもらいたいという、変わらない気持ちもうかがえた。大変昔からあるのだが、現代のライフスタイルにもしっかりとフィットする内藤商店の商品と、内藤さんの考え方はとても興味深く、もっとたくさんの人にお店に訪れてほしいと思った。

2019年11月29日 (金)

29年目の歌声

2019年11月18日~2019年11月24日放送 
南日本放送 ネットワーク局ラジオ部 相原尚典

【番組概要】
鹿児島市にある原良地区は、市内中心部にも近い、閑静な住宅街です。この地区にある、鹿児島市立原良小学校では、毎週月曜日になると元気な子供たちの声と共に、美しい女性合唱の歌声と笑い声が聞こえてきます。原良小学校の校区公民館を拠点に、29年間、県内外のステージで活躍するママさんコーラス団体「コールはらら」の練習風景です。元々は、PTAの活動として始まったこのコーラス団体は、子供が卒業した後も、続き、様々な年代のお母さんたちの交流の場としての役割も担っています。取材に訪れた9月の練習日は、10月11日に開催される「鹿児島県お母さんコーラス合唱祭」に向けての練習の真っ最中。今年で結成29年目を迎える「コールはらら」の元気なお母さんたちの本番までの様子を追いました。

【制作意図】
鹿児島市にある原良地区は、市内中心部にも近い、閑静な住宅街です。この地区にある、鹿児島市立原良小学校では、毎週月曜日になると元気な子供たちの声と共に、美しい女性合唱の歌声と笑い声が聞こえてきます。原良小学校の校区公民館を拠点に、29年間、県内外のステージで活躍するママさんコーラス団体「コールはらら」の練習風景です。元々は、PTAの活動として始まったこのコーラス団体は、子供が卒業した後も、続き、様々な年代のお母さんたちの交流の場としての役割も担っています。取材に訪れた9月の練習日は、10月11日に開催される「鹿児島県お母さんコーラス合唱祭」に向けての練習の真っ最中。今年で結成29年目を迎える「コールはらら」の元気なお母さんたちの本番までの様子を追いました。

【制作後記】
今回、制作にあたり、毎週月曜日の練習と、その間のステージに同行させていただきました。聴けば聴くほど、驚かされる圧巻の歌声に感動しながら、お母さん達の気さくな人柄に癒されたり、笑わされたり。制作者である私自身が、誰よりも楽しんで取材をさせていただきました。指揮者の池田先生が常におっしゃっていた、「いくつになっても一人の女性として生き続けて欲しい。」という思い。この思い通り、団員全員が、合唱をしている時間は、「一人の女性」として輝いて見えました。来年、結成30年目を迎え、再び「お母さんコーラスコンクール全国大会」を目指す「コールはらら」。今後も、その活躍から目が離せない、素晴らしい皆さんでした。

2019年11月15日 (金)

ホンジュラスと愛媛をつなぐ珈琲物語

2019年11月11日~2019年11月17日放送 
南海放送 メディア制作部 古茂田圭

【番組概要】
愛媛県大洲市にこの夏オープンした『カトラッチャ珈琲焙煎所』オーナーは愛媛県松山市出身の今井英里さん29歳。6年前、大学卒業後 青年海外協力隊として中米のホンジュラスに小学校の教諭として赴任しました。そこで目の当りにした「貧困」教育ではなく経済的に、ホンジュラスと関りたいとホンジュラスの珈琲の販売(フェアトレード)を決意したのです。オープンさせた場所は 西日本豪雨の被災地でもある大洲市。実は昨年復旧ボランティアとして活動したことがきっかけとなり、そこで、出会った酒店のご主人。再建した新店舗の一角を借りての営業です。ホンジュラスと出会い、人とつながりから生まれた今井さんの新たな挑戦を珈琲焙煎の「音」とともにお送りします。

【制作意図】
伊予の小京都といわれる大洲の町 昨年の西日本豪雨では一級河川の「肱川」が氾濫し甚大な被害が発生しました。あれから1年廃業する企業や店舗も多いなか新しいお店がオープン。これだけも嬉しいニュースです。さらに海外とつながる事業です。「珈琲焙煎所」から漂う香ばしい香りとゴトゴトと毎日動く焙煎機の音が大洲の町にやさしさと活気を届けられればと思い制作致しました。

【制作後記】
今井英里さん、とにかく「笑顔」が素敵な女性です。そして誰もが応援したくなるような女性です。 世界一治安が悪いといわれる「ホンジュラス」ですが、そこに住む人と真剣に向き合い続けているからこそにじみ出る「魅力」だと思います。それからホンジュラス産の珈琲は「香り」が豊です。まだ飲んだことがないという方ぜひ一度お試しください。

 

2019年10月29日 (火)

和の心が鳴らす太鼓と鉦

2019年11月4日~2019年11月10日放送 
山形放送 報道制作局制作部 堀田孝

【番組概要】
山形県山形市の豊烈神社で、毎年10月6日例大祭に合わせて騎馬打毬の試合が行われている。打毬は馬にのり、約75cmの毬杖の先に毬をのせ、2・7m先の的穴めがけて投げ入れる競技。紅白に分かれて白が入ると太鼓の音、紅が入ると鉦の音が鳴らされる。現在、打毬が定期的に行われているのは宮内庁と青森県八戸市、山形市の3か所だけ。約200年続く打毬を後世に残そうと、豊烈神社には打毬保存会が設立された。しかし、会員の平均年齢は49歳とやや高め。今年2人の新人が入ってきた。一人は打毬を山形に伝えた水野家家臣の末裔、水野優介さん(37)、山形市立第一小学校の「打毬クラブ」1期生の田村翔さん(35)。乗馬もほぼ初体験ながら夏から練習を重ね、いざ本番に臨んだ。

【制作意図】
国内で定期的に行われている打毬は3か所だけという貴重な競技。山形県の指定無形民俗文化財にも指定されている。ニュース映像では毎年見ているが、一度足を運ぶと奥深い競技。豊烈神社の地元では、全国的に珍しい市立第一小学校の打毬クラブがあり、馬に乗らず走りながら毬を投げ入れる「徒(かち)打毬」を行っている。打毬保存会が子どもたちの指導にあたっている。この一期生が今回保存会に入会し、地域あげての打毬への取り組みが実を結んだ形。さらに水野家ゆかりの男性も入り、これからも打毬を後世に伝えていただきたい。

【制作後記】
打毬の起源は古く紀元前6世紀の古代オリエントのペルシャ(現イラン)だとか。これが
西欧に伝わったものが「ポロ」となり、シルクロードを東進し唐(現中国)を経て平安時代に
伝えられたのが打毬という歴史にロマンを感じました。さらに、豊烈神社の打毬は宮内庁に伝わるものとほど同形だそうで、昭和25年には三笠宮崇仁殿下をお迎えし、宮内庁と公劉試合を行ったとのこと。元号が変わった年にこの番組で放送できることに不思議な縁を感じ、また、令和でも交流試合をやってくださるとうれしいんですが…。

歯ごたえが命!火力マックス、豪腕鍋ふり~大分のまち中華・にら豚~

2019年10月28日~2019年11月3日放送 
大分放送 ラジオ放送制作部 植村裕

【番組概要】
全国有数の「にら」の産地である大分市。その「にら」を使った大分市発祥メニュー「にら豚」。豚肉とキャベツといっしょに炒め醤油ベースの味付けをした料理。発祥と言われる大分市の中華料理屋「王府」では注文して、わずか1分で料理ができあがる。その手軽さと美味しさで人気ナンバーワンメニューである。注文が入ると活気のいい店内から、小気味よく包丁の音が聞こえ、中華鍋で強く炒められ、あっという間に完成。空腹の客が待つテーブルへ運ばれる。大分市は「にら」の消費拡大を図り、「にら豚」を新たな名物として売り出している。その活気の模様を届ける。

【制作意図】
大分市では古くから馴染みのある中華料理「にら豚」大分市が「PR大作戦」を打つほど全国的な認知度が全くない。その事実に驚きました。「関アジ・関サバ」「からあげ」「温泉」に続く名物になって欲しい全国の人に知ってもらいたいと思い制作しました。 

【制作後記】
にら豚発祥のお店と言われる 大分市内の中華料理屋 王府店長の糸永さんは料理人歴およそ50年。インタビューをするときは優しいおじいちゃんのような方でしたが、いざ厨房に入ると目つきが変わりにら豚を素早く作り上げます。重い中華鍋をたくましい腕で何度も振る姿を見ると、年齢は全く感じませんでした。その糸永さんから大分県内の中華料理屋に広がった「にら豚」大分にお越しの際は是非ご賞味ください!!

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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