宮ケ瀬ダム~治水だけでなく観光名所へ
2019年12月23日~2019年12月29日放送
文化放送 制作部 牟田 春輝
【番組概要】
ダムは一般に治水を目的に作られていますが、近年観光地としても人気となっています。
都心からおよそ50km、日帰りで行ける場所にある神奈川県・宮ケ瀬ダムは、関東圏のダムで唯一、観光放流を行っているダムです。大迫力の観光放流の音をお届けすると同時に、豪雨が各地で発生し、治水が社会的関心事となっている中で、ダムで働く人々はどのような思いで仕事をしているのかお伝えします。
【制作意図】
元々、今年10月の台風19号の影響で緊急放流を行ったダムへの批判の声に疑問を持っていました。緊急放流はできれば避けたいことであるのはダムで働く人も当然わかっているはずで、それでも緊急放流をせざるを得ない状況だったのではないかと思ったからです。一方で、ダム好きの友人の話でダムが観光地にもなっていることを知っていました。そこで、そのダム好きの友人に宮ケ瀬ダムを紹介してもらい、観光地としてのダムの魅力と、ダムで働く方の思いを両方お伝えすることはできないか、と思い制作致しました。
【制作後記】
観光放流は見た目、音ともに大迫力で、なかなか体験できないエンターテインメントだと感じました。番組本編に入っている周りの人々の歓声がそれを物語っています。ダム管理事務所の岡崎さんの話で最も印象に残ったのは、「ダムに携わり、下流域の安全を担っていると同時に、自分もその下流域に家族と暮らしているので、安全を担われている立場でもあった」という言葉です。多くの人々、そして自分の暮らしがかかっている中で仕事をする責任は大変なものだと思います。毎年のように「過去に類を見ない大雨」が降る中、それに対応していかなければいけない困難に立ち向かい、暮らしを守る人がダムにはいます。
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