2004年8月16日 (月)

山形鋳物~変わるもの 変わらないもの

山形放送 ラジオセンター 志田 陽子

900年の伝統を持つ山形鋳物。
全ての作業工程を工場でやるスタイルになってから30余年。工場の数は減ってきている。

「鋳心の工房」の増田さんは、山形市銅町に工房を持ち、主にデザイン・型作りを手がけ、後の工程は他の職人に任せる分業のスタイルをとっている。

「産地として鋳物に関わる人皆で生き残るためと、得意な分野に時間を使って、より良いものを作るため」という。風鈴、鍋、ポットと斬新なデザインの生活用品を次々と作り出す増田さん。

「伝統工芸とは、昔のものをそのまま作り続けるのではなく、その時代の人たちに多く使ってもらって新しい伝統になっていくもの」という。

その思いは、地元の町みこしへの協力、商店街の街灯製作などや、ヨーロッパ、アメリカへの輸出まで広がっている。

伝統を守り、伝えていくために自分のスタイルを変える、そんな増田さんのたくましい姿勢、山形鋳物への愛情を感じる取材であった。

2004年8月 9日 (月)

ウミガメの故郷・恋の浦海岸

RKB毎日放送 ラジオ局ラジオ制作部 永渕 秀昭

福岡県の玄界灘を臨む粕屋郡津屋崎町の海岸は昔からウミガメの産卵地として、知られている。今年も又夏の産卵シーズンがやってきて、一匹でも多くの親亀が沢山の子亀を生んで無事海に戻っていくよう、町をあげて注目している。

特に今年の秋11月12日から3日間は津屋崎町で「日本ウミガメ会議」が開催される予定で、実行委員会では会議の成功を祈り、地元を上げて故郷の自然を守る活動行うウミガメサポート隊を発足させた。

そんな地元の人々のウミガメ及び故郷の自然を守る熱い気持ちを描く。

〔内容概要〕
あの浦島太郎を乗せたカメが、時を経て津屋崎の海岸にやってきて、地元の人々のウミガメを守る活動について話を聞く~という形で構成。後半は地元で創られたウミガメの童話を紹介。

声のウミガメ役のタレントさんを現場に連れて行き、ウミガメの気持ちになって演じてもらった。又海の音も現場で録音した。

2004年8月 2日 (月)

日本にエール! 野球拳

南海放送 ラジオセンター 柳田 さやか

夏の松山まつりで毎年暑く盛り上がる野球拳を、地元の人はもちろん、全国の皆さんにもっと知って欲しいと思い、制作しました。

野球拳は、全国的には“じゃんけんで負けた人が衣類を1枚づつ脱いでいくもの”というイメージが強いようですが、正当野球拳を伝える本家野球拳家元の澤田剛年さんのお話で、野球拳に秘められた想いが明らかになります。

また、野球拳をより身近により自由に楽しめる「野球サンバ」の魅力にも迫るべく、松山まつりで野球サンバを踊るチームの“練習風景”や“意気込み”をお伝えします。

取材に行った私も、実際に練習に参加してみました。普段運動不足のため、一曲踊っただけで疲れてしまいましたが、それでも心が弾んで笑顔がこぼれる楽しみがありました。

松山が誇る野球拳の、熱気と活気を感じてください。

2004年7月26日 (月)

名水洗い場憩いの清水(しょうず)

北日本放送 報道制作局 アナウンス部 佐藤 栄治

富山県内には環境省が認定した名水百選が4箇所あります。
そのうちの一つ県東部を流れる黒部川が作り出した扇状地に湧き出る湧水群は昔から人々の生活に根ざした水です。

その中で、今も人々が毎日集う黒部市の海沿いの町、生地(いくじ)町内に18ヶ所ある清水(地元の人はしょうずと呼ぶ)の一つで、共同洗い場にもなっている清水庵を訪ねました。

ここはその昔、奥の細道の松尾芭蕉がこんこんと湧き出る清水を見て清水庵と命名したと言い伝えがあるほど、古くから地元の人々に大切に守られ親しまれた清水です。

最近では全自動洗濯機が普及しているので、「ひょっとしたらもう共同洗い場で洗濯をする人はいないのではないか。」と思い、早速、清水の近所の人に連絡をとってみると、「今でも毎日沢山の人が来ているよ」という返事が帰ってきたので、取材に伺うことにしました。

すると現地では午前中、ひっきりなしに人々がこの清水にやってくるのです。通りがかりの人が、一口水を飲みにくる。お茶用の水を汲みに来る。洗濯の仕上げをしにやってくる。

ペットボトルに入れた麦茶を冷やしに来る。様々な人が集まります。そして、みんな決まって長話し、井戸端ならぬ清水端会議がにぎやかに進められる、町の中のオアシスなのです。

番組ではその臨場感をたっぷりとお伝えします。

2004年7月19日 (月)

米子の下町探訪

山陰放送 放送制作部 岡空 陽介

「鳥取県米子市」と聞いてどんな街を思い浮かべるでしょうか?
一般的には「商都」「山陰の大阪」とも呼ばれた商業の街と紹介されることが多い「米子」。

中心市街地は車が行き交い、百貨店などが立ち並ぶごく普通の地方都市風景ですが、そこからちょっと外れたところに江戸末期~明治時代の風情を残す町並みがあることを、ご存知でしょうか?

今回は、そんな米子の下町の味のある音や声を散りばめ、その町の雰囲気がじんわりと感じられるようなものになるようにという思いで制作しました。

地元の人でも実はあまり知らない米子の味を少しでも感じられたでしょうか?

2004年7月12日 (月)

姫路・灘のけんか祭り

ラジオ関西 報道制作部 田守 正和

姫路はなんといっても「祭り」。年に一度しか開かれない地区の秋祭りにすべてのエネルギーを注ぎ込む。

小さいころから自分の生まれ育った地区の祭りに参加しながら郷土愛を育み、立派な大人になって行く。

大人も子供も自分の屋台(おみこし)を一番と信じて、「ヨーイヤサー」の掛け声のもと、一つになって屋台をかつぎ練り歩く。姫路の人には「祭り」こそがすべてなのだ。

うわさでは、ある飲食店の店長が、店のバイトの少年から「祭りに出たいのでバイトを休ませて欲しい」と申し出られ、
「祭りなんかで…」と断ったところ、翌日、父兄や町内の有力者たちが一斉に店に押しかけ「祭りなのに、なんで休ませないんだ?!」と、
店長に詰め寄り、驚いた店長はあわてて少年に休むように言ったという…。

これほどまでに愛されている秋祭りが日本全国どこにあるだろうか?これほどまでに郷土を愛している人たちがいるだろうか?
それらがこの一言にこめられている。
 
「ヨーイヤサー」

2004年7月 5日 (月)

ブナの森にひびけ

新潟放送 ラジオ編成制作部 西山 一樹

新潟県の南部にある中魚沼郡川西町は魚沼産コシヒカリの産地として知られている。

山あいの棚田やカヤぶきの家々など古の自然風景が残っているが、かって町全体で繁っていたブナ林は寺の裏山に残るだけとなった。

40年に渡ってブナ林を見守ってきた、お寺の奥さんと、林の保護を目的に6月に開かれた「千年の森コンサート」を取材。

2004年6月28日 (月)

山間に響く うす太鼓

山梨放送 ラジオ制作部 中込 賢二

木工品が産業として盛んだった地域は、現在過疎に悩む農村のひとつ。そんな地域に活性化の兆しが現れた。太鼓づくりという文化的産業である。

幸い製材加工金装、さらには太鼓の台となる工芸品も家具職人が見つかり、これからの展望が開けた。

子供の元気な太鼓の音、山間部なので鳥や川のせせらぎも良い効果音と残っている。

前向きな人々の声がうかがえ、生き生きとした音や活気が出ている。
職人の高齢化に伴う、技術の伝承が課題である。

2004年6月14日 (月)

在宅介護支援センター職員による劇団

IBC岩手放送 報道制作局 制作部 関野 俊彦

岩手県紫波郡矢巾町には、4つの在宅介護支援センターがあり、毎年冬「家族介護教室」を開催しています。

そして今年、これまで講師の方のお話だけだった教室を寸劇で行うことにしました。
劇団の名は「おたすけ劇団」。

劇団員は11名で、4つの支援センター職員全員です。
介護者も支援センター職員も地域も元気が出る寸劇を目指し公演したところ、観客からは笑い声が絶えず、中には自分たちが直面している姿を見つけ涙する人もいました。

2004年6月 7日 (月)

伝統文化を守る~錦帯橋の鵜飼

山口放送 編制部 高田 知太郎

山口県岩国市にある日本3名橋のひとつ錦帯橋は、今年3月、およそ50年ぶりとなる平成の架け替え工事を完了したが、ここを流れる錦川では、毎年6月~8月、夏の風物詩、鵜飼が行われている。

全国12ヶ所のうちのひとつである。

この錦帯橋の鵜飼は、370年の伝統があるといわれている。この伝統を守り続けている、錦川鵜飼振興会、鵜匠宗家の岩見屋 健さんに聞く。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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