2004年7月12日 (月)

姫路・灘のけんか祭り

ラジオ関西 報道制作部 田守 正和

姫路はなんといっても「祭り」。年に一度しか開かれない地区の秋祭りにすべてのエネルギーを注ぎ込む。

小さいころから自分の生まれ育った地区の祭りに参加しながら郷土愛を育み、立派な大人になって行く。

大人も子供も自分の屋台(おみこし)を一番と信じて、「ヨーイヤサー」の掛け声のもと、一つになって屋台をかつぎ練り歩く。姫路の人には「祭り」こそがすべてなのだ。

うわさでは、ある飲食店の店長が、店のバイトの少年から「祭りに出たいのでバイトを休ませて欲しい」と申し出られ、
「祭りなんかで…」と断ったところ、翌日、父兄や町内の有力者たちが一斉に店に押しかけ「祭りなのに、なんで休ませないんだ?!」と、
店長に詰め寄り、驚いた店長はあわてて少年に休むように言ったという…。

これほどまでに愛されている秋祭りが日本全国どこにあるだろうか?これほどまでに郷土を愛している人たちがいるだろうか?
それらがこの一言にこめられている。
 
「ヨーイヤサー」

2004年7月 5日 (月)

ブナの森にひびけ

新潟放送 ラジオ編成制作部 西山 一樹

新潟県の南部にある中魚沼郡川西町は魚沼産コシヒカリの産地として知られている。

山あいの棚田やカヤぶきの家々など古の自然風景が残っているが、かって町全体で繁っていたブナ林は寺の裏山に残るだけとなった。

40年に渡ってブナ林を見守ってきた、お寺の奥さんと、林の保護を目的に6月に開かれた「千年の森コンサート」を取材。

2004年6月28日 (月)

山間に響く うす太鼓

山梨放送 ラジオ制作部 中込 賢二

木工品が産業として盛んだった地域は、現在過疎に悩む農村のひとつ。そんな地域に活性化の兆しが現れた。太鼓づくりという文化的産業である。

幸い製材加工金装、さらには太鼓の台となる工芸品も家具職人が見つかり、これからの展望が開けた。

子供の元気な太鼓の音、山間部なので鳥や川のせせらぎも良い効果音と残っている。

前向きな人々の声がうかがえ、生き生きとした音や活気が出ている。
職人の高齢化に伴う、技術の伝承が課題である。

2004年6月14日 (月)

在宅介護支援センター職員による劇団

IBC岩手放送 報道制作局 制作部 関野 俊彦

岩手県紫波郡矢巾町には、4つの在宅介護支援センターがあり、毎年冬「家族介護教室」を開催しています。

そして今年、これまで講師の方のお話だけだった教室を寸劇で行うことにしました。
劇団の名は「おたすけ劇団」。

劇団員は11名で、4つの支援センター職員全員です。
介護者も支援センター職員も地域も元気が出る寸劇を目指し公演したところ、観客からは笑い声が絶えず、中には自分たちが直面している姿を見つけ涙する人もいました。

2004年6月 7日 (月)

伝統文化を守る~錦帯橋の鵜飼

山口放送 編制部 高田 知太郎

山口県岩国市にある日本3名橋のひとつ錦帯橋は、今年3月、およそ50年ぶりとなる平成の架け替え工事を完了したが、ここを流れる錦川では、毎年6月~8月、夏の風物詩、鵜飼が行われている。

全国12ヶ所のうちのひとつである。

この錦帯橋の鵜飼は、370年の伝統があるといわれている。この伝統を守り続けている、錦川鵜飼振興会、鵜匠宗家の岩見屋 健さんに聞く。

2004年5月31日 (月)

徳川時代から伝わる~和歌祭~

和歌山放送 制作部 中村 和哉

前日夜、激しい雨音…5月16日、朝、南よりの強い風と雨。
「権現様(徳川家康)の御利益、和歌祭に雨はない」と言い続けてきた和歌祭実行委員会メンバーの気持ちは無残にも暴風雨に吹き飛ばされてしまいました。

紀州東照宮のある和歌山市和歌浦に戻って開催される和歌祭は今年が3回目。昭和の時代に入り、様々な理由で催行が途絶えた時期もありましたが、和歌祭保存会青年部の若い力が支え、徳川の時代から続く、年々盛大な祭りとして開催されるようになってきました。

しかし、急な石段を降りる御輿おろし、文化財的価値の高い衣装を着ての渡御行列を考えると中止せざるを得ない状況となってしまいました。

一年間かけて準備してきた保存会の皆さんの落胆は大きいものでしたが、「今年復興できたものも少なくない。来年は完全なものにしよう。」「今年できないことはすべて来年出し切ろう」と次の和歌祭が始まっています。

ということで今回は、昨年の音や練習風景を交えてお送りします。

2004年5月24日 (月)

伝統をまもる 桧枝岐歌舞伎

ラジオ福島 編成制作局 放送報道部 小川 栄一

福島県奥会津にある桧枝岐村は人口が約650人の小さな村です。

この村には260年以上も前から村民唯一の楽しみとして、村の神社の舞台で「歌舞伎」が演じられてきました。

演じるのは村の職員や消防士、民宿経営者など約30人からなる村の歌舞伎座です。7歳の子供から80歳の座員まで、年3回、村の舞台に上がります。

年々、村の人口が減る中、歌舞伎の後継者の問題も心配されるようになってきました。村の大切な伝統芸能を守ろうと努める座員たちの姿を紹介します。

2004年5月17日 (月)

シャボン玉にのせた夢

四国放送 ラジオ局 編成制作部 佐野 美香

皆さんの周りの子供たち、何をして遊ぶのが好きですか?

最近、自然豊かな町で暮らす知人から、「うちの子は外で遊ばなくて、家の中でテレビゲームばかり…田舎で暮らしていても、そういう子が増えてきたわ。」と、こんな声をききました。

時代もあったんでしょうが、田舎で育った私は、毎日野や山で遊び、その季節、季節の中で遊ぶのが常でした。

でも、現代の子供たちはそういう子供が少なくなってきている…なんだか、とても寂しくなりました。

そんなとき、子供たちの元気で、かつ楽しそうな笑い声が、公園から聞こえてきました。そこには大きな大きなシャボン玉が。

直径60センチを超えている大きなシャボン玉が風に乗って飛び、子供たちが楽しそうに遊んでいる輪の中に、徳島シャボン玉を飛ばす会代表の吉野彭幸(ちかゆき)さんがいました。お話をうかがうと、本当に子供たちとシャボン玉が大好きだという事がわかりました。

また、取材してびっくりしたのは、喜んで遊んでいるのは、子供たちだけではないという事。子供に付き添ってきたはずの父親・母親・おじいちゃん・おばあちゃんが、子供に負けないくらいに楽しそうにしているのです。

シャボン玉は、子供たちだけじゃなくて、大人も幸せにしてくれるんですね。

2004年5月10日 (月)

三国節~岩が屏風か屏風が岩か

福井放送 ラジオセンター 重盛 政史

古くから歌われる三国節。
全て合わせると100番ほどの歌詞があり、三国町の自然や気候風土、土地柄、名物を織り込んでいます。
節も正調をはじめ、お座敷小唄調や船唄など、様々です。

そんな中、今、正調三国節を残そうという動きが活発です。小唄や三味線の教室を開いている、長沼慶江さんは、この春から地元 三国北小学校の三味線クラブの講師に招かれ、定期的に直接指導しています。

2004年5月 3日 (月)

飯田 お練りまつり

信越放送 ラジオ局制作部 中島 信子

長野県南部に位置する飯田市には、数多くの伝統芸能が今も息づいています。その中でも歴史が古く、親しまれている「お練りまつり」が、今年3月26日から3日間に渡り行われました。

この祭りは、飯田市の大宮諏訪神社の式年大祭として、七年に一度行われます。この祭りの代表的な出し物のひとつが、大名行列。伝統的な奴姿の行列が無形文化財に指定されている華麗な姿を披露します。

番組では、今年はじめて先頭を任された宮下勝吉さん(42才)を中心に、その父、芳治さん(78才)のこの祭りにかける思い、また勝吉さんの息子、良輔君(13才)の名演技を通して、親子三代に引き継がれていく伝統行事「お練りまつり」を追います。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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