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2003年5月26日 (月)

よみがえった塩炊き小屋

南日本放送 ラジオ制作部 布袋 貴代江

鹿児島県の西部、吹上浜沿いの町、吹上町から「天然の塩作り」の様子をお伝えします。

この一帯では、終戦当時、自給のため各家庭で「塩炊き」が行われていました。「懐かしの塩炊き」をもう一度復活させようと、3年前に結成されたのが、「吹上浜天然塩の会」。60代、70代の地元の高齢者が自分達の生きがい作りにと、塩作りをスタートさせたのです。

懐かしさと楽しみ半分で始めたものの、実際の塩炊きは手間も時間もかかる大変な作業。「もうやめようか…」という声もあがったものの、吹上げのおじちゃん、おばちゃん達は頑張った!。

どうせならおいしい塩を作ってみようじゃないか!」
…そして、立派な塩ができたのです。掘建て小屋からスタートした塩作り。塩は今や町の特産品に、そして煙たなびく「塩炊き小屋」は、高齢者の活気に満ちています。

ふるさとを担う、元気なおじちゃん達、どうぞお聞きください!

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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