2025年7月25日 (金)

試行錯誤で実る、スペシャルティコーヒー

2025年7月14日~2025年7月20日
琉球放送 メディア本部 ラジオ局 編成制作部 銘苅強

【番組概要】
身近な飲み物であるコーヒーですが、ほとんどが外国で栽培されています。そんな中、気象条件のハンデがありながら沖縄本島でコーヒーを「露地栽培」しているコーヒー園を取材しました。突然やってきたコーヒー栽培へのチャレンジ。気象が合わない中でのチャレンジ。
チャレンジを繰り返す又吉拓之さんの姿を取材しました。


【制作意図】
沖縄でコーヒー栽培がおこなわれていることの凄さを知ってもらいたい。
収穫まででも大変なところ、満足せずにクオリティを高め続け、他の国にも負けない高い品質のコーヒーができている。さらにその先も見据えて進み続けるという職人魂のようなものが伝わってほしい。

【制作後記】
沖縄でも「沖縄県産コーヒー」を店頭で見ることがない。
作っていることは知っていたのでなぜなかなか飲む機会がないのか疑問でしたが、
何とか育つという沖縄の栽培環境で大規模栽培はどうしても難しいという理由を知った。また、海外産コーヒーであってもほとんど同じ手間がかかっているということを聞いて、普段から飲んでいるコーヒーがどれだけ安く飲むことができているか、身に染みた。

鳴った!幕末から伝わる鼓笛の音

2025年7月7日~2025年7月13日
山形放送 丹野 貴雄 報道制作局制作部

【番組概要】
山形県上山市で160年以上前に始まった歴史ある鼓笛隊が、今なお活動を続けている。
「上山藩鼓笛楽」、戊辰戦争の頃に上山市で奉奏されたことが始まりと伝えられ、現在は市の無形文化財に指定されている。毎月1回、子どもから大人まで様々な世代が参加する練習会。神社の例大祭や秋の大祭で奉奏し、お祭りを盛り上げる存在として古くから地元の子どもたちの憧れの存在ともなっているという。この鼓笛の音をこれから先も継承していこうと奮闘する様子を描きました。

【制作意図】
もともと「上山藩鼓笛楽」は女性による演奏は禁じられていましたが、伝統ある鼓笛楽を次世代に伝えるため、平成6年から女性も参加できるようになりました。こうした中、去年、女性初の会長となった藤原さんは、しの笛とフルートの奏者として音楽活動を行っている音楽家。彼女自身も小学生の頃に参加していて、この度会長になった藤原さんに、鼓笛楽を後世へ伝え継ぐ意志を伺いました。また、取材で出会った、篠笛を体験しにきたという8歳の男の子。なかなか笛を鳴らせない彼が、まわりの指導者たちに教えられて、最後には音を出せるようになるまでの姿と、この鼓笛楽が今後も未来に伝えられていく様が重なり、その様子を伝えたいという思いで制作しました。

【制作後記】
元々の想定では、継承活動を楽しく続ける様子をにぎやかにお伝えできれば、という思いの元、取材に臨みました。発足当時は、合戦のさなかに戦術の一部として使われていたということで、演奏を間違えてしまうと、自軍の作戦失敗にもつながるという命がけの状況だったという話を藤原会長からお聞きして、演奏する人たちの思いは変われど、160年以上前から現在まで伝えられてきた鼓笛楽の歴史に思いを馳せました。また、最後に登場する、はじめて笛を鳴らすことに挑戦した8歳の男の子は、インタビューに答えるのは難しかったものの、鳴ったその音からは、鼓笛の音が次世代へ続いていくであろう気配を感じたので、その様子を大切に伝えたいと思い、最後に紹介しました。

2025年6月27日 (金)

からくり時計が響く福岡、新天町商店街〜メルヘンチャイムのものがたり〜

2025年6月30日~2025年7月6日
RKB毎日放送 オーディオコンテンツセンター 大場 敬一郎

【番組概要】
福岡・天神の新天町商店街に、1981年に設置された「メルヘンチャイム」。日本初の大型からくり時計として誕生したこのチャイムは、商店街の時報として、また街の人々の記憶として、長年親しまれてきました。今回は、設置に携わった関係者の証言や、街ゆく人々の声を通して、メルヘンチャイムがこの街にもたらした“音の風景”と、その背景にある時代の流れを特集しました。そしていま、天神ビッグバンによる再開発の中で、このチャイムの行方にも変化が訪れようとしています。

【制作意図】
天神の街を歩いて耳に届く、あのやさしいチャイムの音。
それが「メルヘンチャイム」であると認識している人は、意外と少ないかもしれません。でも、その音は確かに、街の時間を刻み、人々の心に残ってきました。「時間を合わせて聞いていた」「あれを見るのが楽しみだった」という声にこそ、このチャイムが街の文化として生き続けてている証があると感じました。一方で、天神の再開発が進む中で、このチャイムの存続は決して当たり前ではなくなっています。だからこそ、今あらためて、“音の風景”としてのメルヘンチャイムをラジオ番組で記録することに意義があると考えました。
誰かの思い出の中に残るあの音を、未来にも手渡せるように。この番組が、そのきっかけのひとつになればと願いながら制作しました。

【制作後記】
メルヘンチャイムが「日本初の大型からくり時計」だということを知ったとき、私は驚きました。
商店街の一角にある、あの時計塔が、そんなに大きな意味を持っていたとは。設置に関わった方からは、「当時は商店街に何か大きな目玉が欲しい」という言葉があり、人の心に届く“音の演出”を仕掛けていたことがわかりました。街頭インタビューでは、チャイムの思い出を語ってくださる方々に出会いました。それはどれも記憶に残るものでした。
そして今、メルヘンチャイムは再開発の波の中にあります。この先もずっと鳴り続けるとは限らないからこそ、私はこの番組で、その“音”と“記憶”を記録しておきたいと思いました。このチャイムがこれからも街角に残り、誰かの人生の小さな背景音として、そっと響き続けてくれますように思っております。

一番すずめ

2025年6月23日~2025年6月29日
東北放送 ラジオ制作部 三好 泰平

【番組概要】
5月、杜の都・仙台に初夏の訪れを告げる「仙台・青葉まつり」が行われました。
祭りの起源は江戸時代。その後、一度途絶えたものの、伊達政宗公没後350年の1985年に「仙台・青葉まつり」という形で復活しました。まつりの目玉は「すずめ踊り」。仙台城移転新築の折、大阪・堺から来た石工職人たちが即興で踊ったのが始まり。伊達家の家紋が「竹に雀」であったこと、はね踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたことから、いつの頃からか「すずめ踊り」と呼ばれるようになり、400年の時を超え、現代に受け継がれています。特に伝統の踊りを「正調すずめ踊り」として受け継ぐ「仙臺雀踊壱番組」も「仙台・青葉まつり」を前に練習に励んでいました。
世代や国籍を問わず踊り継がれている「すずめ踊り」は踊る人、見る人の垣根を超えて、人々に「喜び」と「幸せ」を与えてくれています。

【制作意図】
自身、幼い頃に「仙台・青葉まつり」に参加し「すずめ踊り」を踊りました。その頃は友人と楽しく踊っていただけでしたが、大人になり、「仙台・青葉まつり」や「すずめ踊り」のことをより知る機会があり、歴史や伝統あるものは生まれ故郷の次世代に残していく必要があると感じ、取材対象に選びました。耳に流れる祭りばやしから、杜の都・仙台が最も美しいといわれる5月の街の雰囲気を感じていただければと思います。

【制作後記】
宵まつり、本まつりと行われましたが、本まつりは快晴。まさにお祭り日和でした。新緑まぶしい5月、杜の都・仙台には国の内外から多くの人達が集います。まつりに参加した人達にとってはとても気持ち良く、見物している人達にとってはとても楽しく過ごす姿がそ録音から感じられました。また「仙臺雀踊壱番組」の踊り手の皆さんが「正調すずめ踊り」に誇りを持っていることにも心を打たれました。自身は昨年、故郷の仙台に戻り、ラジオ番組の制作に携わる様になりましたが、「仙台・青葉まつり」を取材することで、改めて故郷のことをより知りたい、より多くの人達に知らせたい気持ちになりました。

2025年6月12日 (木)

ふるさと「水俣」で生きる

2025年6月16日~2025年6月22日
熊本放送 コンテンツ制作部(音声)江上浩子

【番組概要】
熊本を中心に活動するコミックバンド「やうちブラザーズ」。そのリーダーの杉本肇さん(64)は、水俣病の「語り部」として、公害病の歴史や、教訓を伝えている。「笑い」と「語り部」。一見、正反対に捉えがちだが、 「笑いで苦難を突き抜け、過去を振り返ることで未来が見えてくる」と、肇さんは語る。そんな肇さんの姿を通して、水俣に生きる思い」を伝える。

【制作意図】
突き抜けるお笑いで人気の「やうちブラザーズ」は、県内のイベントでも引っ張りだこで、私自身も大ファンである。ひょうきんなステージとは一転して、患者家族として経験してきたことを語るリーダーの杉本肇さんからは、「水俣病の歴史を正しく伝え、未来に生かす」という、強い使命感を感じる。その境地に至った「母の姿」も交え、未だ、誤解や偏見、差別などが解消されない「水俣」について、少しでも興味を持ってもらいたいと制作した。

【制作後記】
この番組を制作中に、大手の塾が「水俣病は遺伝する」との誤った情報を教材に使用していたことがニュースになりました。まだまだ、水俣病に対する正しい理解は十分ではないと、改めて感じています。かく言う私も、まだ、理解が足りていないという自覚があり、時折、水俣病資料館を訪れたり、患者さんたちから話を聞いたりしています。水俣の海は、ダイビングやSUPが楽しめるほど、海も再生しています。穏やかな海を堪能し、美味しいお魚やスイーツを求めて、一度、遊びにいらっしゃいませんか?

私たちが受け継ぐ!~出町子供歌舞伎曳山~

2025年6月9日~2025年6月15日
北日本放送 報道制作局ラジオ制作担当 岩本里奈

【番組概要】
「出町子供歌舞伎曳山」は砺波市出町地区で230年以上続く春祭り。名前の通り子供たちが豪華絢爛な曳山の舞台で歌舞伎を披露し、祭りの2日間は街中に子供の声が響き渡ります。この地区には3基の曳山があり、所有する3つの町が祭りや歌舞伎に関わるすべてのことを1年ずつ持ち回りで担当。ますます少子高齢化が進む中、子供が主役の祭りを未来へ繋げるため、既存の方法ではなく新しい方法を模索しています。懸命に励む子供たちと、すべてを支える大人たちの挑戦を取材しました。

【制作意図】
近年の物価高騰などで運営費がかさみ、文化を繋げていくための1つの手段として、今年初めてクラウドファンディングに挑戦した当番町の東曳山会。本編では触れていませんが結果として目標額を達成し、なかでも県外からの支援が多かったそうです。今回の挑戦を通して、全国の伝統文化を守ろうと同じ境遇の方々と情報交換ができたことも、今後の活動の支えになったと言います。伝統に縛られず、繋げるために変革し挑戦する姿、そして全く歌舞伎に触れたことのない子供たちが、約3ヶ月の練習で歌舞伎の独特な言いまわしや演技を習得し披露する姿を届けたいと思い制作させていただきました。

【制作後記】
県内では名の知れた有名な祭りですが、今回制作するにあたり初めて訪れました。小学生のまだ幼さが残る風貌に、本歌舞伎さながらの化粧や衣装、そして短い練習期間を感じさせない堂々とした演技に驚きを隠せませんでした。運営側との会話の中で、「学習発表会かと思って来たけど本格的で驚いた」と言われることがあると言い、まさにその言葉に尽きます。懸命に演じる子供たちの姿に引き込まれます。この砺波市は、同時期に全国的にも有名な「となみチューリップフェア」もあり、多くの観光客が訪れます。このフェアではステージでの特別公演もありますが、出町地区まで徒歩で移動できる距離なので、ぜひ子供たちが暮らす町で披露する伝統芸能を見てほしいです。

2025年6月 5日 (木)

炭鉱(やま)の人たちが愛した 炭鉱ホルモン

2025年6月2日~2025年6月8日
北海道放送 オーディオビジネス局 編成制作部 所属:HBCフレックス 山本彩

【番組概要】
急速に進んだ日本の文化を支えた北海道の石炭、鉄鋼、港湾。
日本遺産に認定され注目される「炭」、「鉄」、「港」の主役は、各地で働いた多くの労働者でした。芦別の炭鉱で働く人々の栄養源となったのが「炭鉱ホルモン」。炭鉱の人々が愛したホルモンの味が忘れられない。そんな思いで誕生したお店が札幌にあります。

【制作意図】
肉といえば「もつ!」という友人が惚れこんだというお店についていくと、煙が立ち込める店内に、メニューの他”炭鉱で栄えた頃の芦別の写真”と、”加藤社長の思い”が壁に書かれていました。”普通に食事”と思って食べていたものにドラマがある。ホルモンを通じて知った”当時の炭鉱”、”炭鉱ホルモンをつないでいく社長の思い”を、その場で一緒に飲んでいるかのような賑わいと、食欲をそそる音とともにお聴きいただきたいと思いました。

【制作後記】
収録前に「特徴的な音は何かな…」と思ったときに、「肉を焼く音しかないのでは」…と思いましたが、改めてホルモンを焼くと、火力を上げるために炭に風を送る音、ホルモンを洗う音、七輪の中の炭がぱちぱちと音を立てる音などたくさんの音が現れました。平日でもにぎわう欽ちゃんはきっとあの頃の芦別のホルモン焼き屋と一緒。人と七輪とホルモンが奏でる音でにぎわう店内にいるような気持ちになっていただければ幸いです。


2025年5月26日 (月)

松本 井戸のある風景

2025年5月26日~2025年6月1日
信越放送 ラジオ局編成制作部 川﨑 日南子

【番組概要】
国宝松本城を擁する城下町松本市には、美ヶ原高原などの豊かな自然が生んだ清らかな水がいたるところから湧き出し、市民や観光客に潤いと安らぎの場を提供しています。
湧き水をくむ人々、湧き水で珈琲を淹れる喫茶店の店主、そして、伝統工芸の藍の型染めに使う職人のインタビューをお送りします。

【制作意図】
水は水道の蛇口をひねれば出るのが当たり前の時代、松本市にはそこかしこに美味しく飲用できるように整備されている井戸があります。
源智の井戸、手押しポンプ式の蔵の井戸、なわて若返りの水、松本神社前井戸、など80か所以上。
その自然の恵みは今もなお人々を潤しているということを知っていただきたいと思い、井戸水のある風景が見えるように実際の水の音をふんだんに使い制作しました。

【制作後記】
そもそも水道水、ペットボトルの水以外飲んだことがない私にとっては、いたるところから湧き出す水が飲めることに衝撃を受けました。
飲んでみるとその口当たりは柔らかく、甘味がありとても美味しかったです。驚くことに回った全ての井戸ごとに味が違っているのです。しかも無料で飲み放題!汲み放題!
地元の小学校では、教育の一環として井戸水を取り上げています。
しかし、江戸時代から続くこの井戸も、開発によって成分が変わったり、枯れてしまったものもあるようです。今回は、そういったお話まで取り上げることができなかったため、今後の状況も取材していきたいです。

 

2025年5月20日 (火)

鉄が奏でる長田の風景

2025年5月19日~2025年5月25日
ラジオ関西 フリー ケーちゃん

【番組概要】
兵庫県神戸市長田区には身長18m、重さ50tの巨大な「鉄人28号モニュメント」が建っている。阪神淡路大震災の復興のシンボルとして2009年に建設され、街のシンボルとして老若男女に愛されている。漫画を読んだことのない子ども達も皆「鉄人28号」の主題歌を元気に歌う。大きな鉄人28号モニュメントを見上げてボディを叩くとボンボン♪と鉄の音が響く。鉄の音が響く…と言えば、長田で生まれた下町グルメ!「そばめし」を鉄板で作る時の音!鉄板の上で華麗なコテさばきを見せてくれるのは、歴史のある市場「丸五市場」で営業する「そば焼き いりちゃん」の入口茂子さん。「焼きそば」と「そば焼き」の違いを尋ねると「昔からそう言うてるからな~」と言いながらもいりちゃんの見解を「知らんけど~」と教えてくれた。この地域で鉄の音が響く…と言えば、もう一つ。ドラム缶で出来た楽器「スティールパン」の音色。震災後、全国から届いた支援に何らかの形で恩返しを…と地元商店主が集まり、まだまだ珍しい楽器「スティールパン」の音色に「ありがとう」を込めて演奏したのが始まり。今やスティールパンだけのオーケストラバンド「Fantastics」が生まれ、県内外様々な場所で演奏活動を行っている。鉄が奏でる音を追いかけると不思議と長田のまちの魅力が見えてくる。

【制作意図】
元気な下町、神戸市長田区。「鉄人28号モニュメント」「そばめし発祥の地」「スティールパンの活動が盛ん」等、地域が持つ多様な魅力を鉄の音をキーワードに繋げてみることにした。絵が見えないラジオというメディアだからこそ、「鉄」という同じ素材なのに全く異なる音が聴こえてくると想像力がふくらみ長田の風景が届くのではないかと考え制作した。

【制作後記】
幼保連携型認定こども園 近田幼稚園の園長先生に伺うと、幼稚園の年長さんになると様々なステージで「鉄人28号」の主題歌を演奏したり歌ったりするが、練習を始めるまでにお兄さんお姉さんが歌っているのをいつも聞いているので歌詞を見なくてもすぐに歌う事が出来るそうです。2009年に鉄人28号モニュメントが建設された時は、団塊の世代の方々の懐かしいヒーローのイメージでしたが、現在は長田のヒーローとして多くの人に愛されている事がわかる素敵なエピソードだと思いました。

たしかに美味い!ンモ~いっぱい!トロントロン牛乳

2025年5月12日~2025年5月18日
宮崎放送 ラジオ局ラジオ部 大石怜香

【番組概要】
宮崎県の中部に位置する川南町。口蹄疫も乗り越えた畜産の町です。また、畜産だけでなく酪農も盛んです。地元の乳業メーカー「アリマン乳業」では、川南町産の生乳だけを使った「トロントロン牛乳」を生産しています。美味しいと評判の牛乳。アリマン乳業と地元の酪農家が手を取り合い奮闘して作り上げています。美味しくする秘訣は、ズバリ!牛が快適に生活できる環境を整えること。そのための「秘密兵器」も登場しますよ!手間も時間もかかるトロントロン牛乳。そこまでして、アリマン乳業が伝えたいこととは・・・

【制作意図】
「トロントロン」は川南町にある地名です。当たり前のように「トロントロン商店街」や「トロントロンドーム」「トロントロン軽トラ市」などいろんな所の名前になっています。そんな親しみのある名前を付けた「トロントロン牛乳」ですが、ただ名前が面白いだけではありません。生産しているアリマン乳業や酪農家さんの「牛乳」に対するこだわりや想いが強く、これは宮崎だけでなく全国の人に知ってもらいたいと思い制作しました。酪農の現状をどうにかしたい。牛乳をつたえたい。アリマン乳業の三浦崇さんの想いが届きますように。

【制作後記】
環境が良すぎると牛が鳴かない!!牛が鳴くまで何時間も待ち続けました。静かな牛舎で牛と向き合いなんとか録音できた牛たちの「声」。高らかに響いていると思います。また、この取材を通して「酪農家」「配送業者」「乳業メーカー」「販売店」「消費者」牛乳が色んな人の手に渡っていく様子も見ることができました。たくさんの人に出会えた取材でした。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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