2002年11月 4日 (月)

サイギサイギにのって津軽に春がきた

青森放送 ラジオ報道制作部 藤田 春央

津軽地方には、旧暦8月1日の前の日、岩木山の中腹にあゆ岩木山神社に集団で参拝する行事があります。
実りの秋を迎え、五穀豊穣、家内安全を祈願する民間信仰の行事で“お山参詣”と呼ばれています。

この“お山参詣”には、「サイギサイギドッコイサイギ…」という唱え言葉と、鉦、笛、太鼓による登山囃子がつきもの。津軽各地から人々が、「サイギサイギ…」と唱えながら、ヒバをテープ状に削ったものをたれ下げた御弊をおしたてて岩木山に向かって行進する様子は、とても風情があります。

また貴重な民俗行事の音の記録の対象でもあります。そこで、番組では、この“お山参詣”に同行取材し、その“風物”を録音構成いたしました。 

2002年10月28日 (月)

黄金色に輝くふるさと・祖父江町

東海ラジオ放送 報道部アナウンス課 奈良 まなみ

秋の味覚・ぎんなん。愛知県には国内のぎんなん生産量第1位で130~140t(H13データ)と、およそ3割を出荷している。全国No1のシェアの内、県内西北部に位置する中島郡祖父江町で大体の8割の生産を誇る。

なぜ、ぎんなん生産が広まったのだろうか?一般に街路樹などのぎんなんを拾うと土に埋めて肉質の外側を腐らせるというが、生産を目的とするぎんなんはどのような手順で商品化されるのか?

祖父江ぎんなん生産者、加藤元一さんを取材した。
ぎんなんが実ると、街路など独特の匂いが広がる。また、扱いの中、外皮でかぶれるなど、一般に嫌がられることが多い。しかし、それとは対照的に祖父江町では、収穫が済んだあとの10月~11月にかけて、町じゅうが黄金色に染まる。

全国から取材依頼のある黄葉は、町の人にとって、ぎんなんと共に自慢の1つである。

2002年10月21日 (月)

紙の文化の根付く町

高知放送 ラジオ局 渡邊 護

高知市の西隣の町、伊野町は、人口2万5000.明治の時代から和紙の生産地としての長い歴史があり、「紙の町」として知られています。

この町で紙産業に関係する町民は1000人、手すき和紙職人は11人です。中でも去年の秋、手すき和紙職人として人間国宝に認定された、浜田幸雄さんは、薄さ0.03ミリ、「カゲローの羽根」といわれる「土佐典具紙」の唯一人の手すき和紙技術を持つ人として知られています。

この浜田さんをとりまく人々の姿を追いながら土佐和紙の産地として知られる伊野町を紹介します。

2002年10月14日 (月)

八月踊り・奄美の唄

南日本放送 ラジオ制作部 宮川 由紀江

鹿児島県の南に浮かぶ奄美大島。
今年、元ちとせのブレイクで奄美の島唄がにわかに脚光を浴び始めた。
その奄美大島に伝わる島唄よりもずっと昔から唄いつがれているのが「八月踊り」。

八月踊りは、旧暦の八月に奄美の各集落でそれぞれ行われる。五穀豊穣を願い、輪になって“ちぢん”と呼ばれる太鼓のリズムにのって、夜通し唄い、踊られる。

島唄が三味線を伴って、1人で唄われるのに対し、八月踊りは男女20人ほどで行われる。 また、島唄には目立った動きはないが、八月踊りには手、足の動きや形がある。この踊りと唄は、各集落ごとに異なっており、その集落の中で、人から人へと踊り唄いつがれてきたものなのである。

2002年10月 7日 (月)

洛北の僧都 竹の響き

KBS京都 ラジオ編成制作部 奥田 靖彦

京都・洛北の名刹、詩仙堂丈山寺は、江戸期の文人、石川丈山が59才の時、隠せいのため造った庵で90才まで住み続けました。

その庭園に響く、僧都=添れ=鹿おどしは日本で初めて庭園に取り入れられたものと伝わっています。

寺を維持する14代目住職、石川順之さんと、僧都の竹選びなど、庭を守る庭師の小西良明さんにその思いを聞きました。

2002年9月 9日 (月)

30年間変わらない瓦

大分放送 ラジオ制作部 古川 能久

大分県臼杵市。
ここには30年間一度もデザインを変えることなく「生産」、「販売」、「施工」まで全てをやってしまうという九州でもめずらしい「松尾粘土瓦工場」がある。

そこで働く四代目の松尾吉公(よしひろ)さんは「工場」を継ぐだけでなく、「父親の職に対するこだわり」を受け継いだ。

瓦業界の将来に不安を感じつつも、「30年間変わらない瓦」を死ぬまで守り続ける松雄さんにお話を伺います。

2002年9月 2日 (月)

蘇った太古の音

山形放送 制作部 野々村 美賀子

初めて、カエル砂の音を聴いた時の感動を伝えられればと思い制作しました。

砂の音だと思うと不思議な気持ちになりますし、500万年前の砂だと思うとなぜか浪漫も感じてしまいます。

全国の皆さんに、この不思議な声を知ってもらって、この音が守りつづけてゆく自然環境の大切さに、あらためて気付いていただければ幸いです。

同志社大学の三輪先生の電話インタビューが少し聞きづらかったこと、お詫び申し上げます。(遠方のため取材に直接うかがえませんでした)

2002年8月26日 (月)

福岡黒板物語

RKB毎日放送 ラジオ局ラジオ制作部 服部 義夫

黒板は、最も古くからある教育メディアのひとつです。
また、多くの授業は、黒板を通して行われています。 
誰もが、その存在は知っていても、その黒板がどのようにできてくるのか、意外に知られていません。

そこで、今、夏休みを前に、かき入れ時をむかえている、国産黒板の発祥の地、“福岡”で、会社としては一番古い福岡黒板(1907年、明治40年創業)という会社の工場を取材し、
“なぜ福岡が国産黒板の発祥の地なのか”
“黒板が出来あがる様子”
“機械化が進む中で、いまだ手作業でしかできない職人の技”を探ります。

“黒板”という響きの中にある郷愁を感じてもらえたらと思います。

こぼれ話しとしては、
黒板が福岡で生まれたことを福岡の人のほとんどが知らないこと。

さらに、少子化や環境問題、リサイクルなど、課題を抱える中で、この福岡黒板では、磁石を使った黒板を考え出し、福岡発の学校黒板が全国でじわりと売れていること。

注射器を持つ指先の力の加減で、その太さが変わるのにはビックリしました。

2002年8月19日 (月)

お手玉で イキイキ

南海放送 ラジオセンター 戒田 節子

愛媛県内の大正琴グループ 琴扇舞会は、大正琴の教室でお手玉もとり入れ練習しています。高齢者が多いので、昔子供のころに良く遊んだ人が多く、上手にお手玉をふっています。

これが健康にも良く、またお手玉全国大会に出場という大きな目標もあるため、とてもイキイキとしています。

大正琴をひいて、歌を歌い、お手玉をふる…。笑顔がいっぱいの教室のようすを取材してみました。とても楽しかったです。

2002年8月12日 (月)

よみがえった銅の風鈴

北日本放送 報道制作局制作部 岩井 克行

全国にその名を知られた高岡鉄器。その魅力を手軽に楽しめるのが、この風鈴です。
毎年高岡駅のホームに吊るされるのを見ながら、何かの機会に取材を…と、自分の中の「音の引き出し」にしまっていたわけですが、その割には知らないことだらけ。

よみがえった」ものであることすら知りませんでした。
鉄ともガラスとも違う、銅の風鈴のやわらかい音色をお楽しみください。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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