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2002年2月11日 (月)

島を感じて島を描く

南日本放送 報道制作本部 ラジオ制作部 宮川 由紀江

児童文学作家の斉藤きみ子さんは、鹿児島県の甑島、里村に住んでいる。結婚後、きみ子さんは静岡で保育園とコーヒー専門店を経営し、家族すれ違いの忙しい毎日を送っていた。

しかし、家族についてもっと本覚的なものを考えようと22年前、この里村に引っ越してきた。里村はきみ子さんのご両親の出身地で、人口1500人ほどの小さな村。伝統的な行事も残っている。その一つに村ずもうがある。

子供たちによるこの村ずもうは、村の大人たちが子供を見守り、また育てる場にもなっていることに、きみ子さんは気付く。また、甑島には海も山も近くにあり、自然豊かな島。

執筆活動の合間に自宅近くの自然の中を散策し、いろいろな植物や動物に出会うのがきみ子さんの楽しみである。そして、動植物の小さい世界に触れることや、自然の中で過ごすことが、童話を書くきみ子さんのアイディアの源になっている。

甑島で見たものや聞いたもの全てが、きみ子さんの創作活動を支えている。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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