2003年3月10日 (月)

十日市・受け継がれる音

山梨放送 編成局ラジオ制作部 平井 勉

甲府盆地の西側に位置する中巨摩郡若草町十日市場のお祭り「十日市」は、「ないものは、猫の卵と馬の角」と言われるほど数多くの品物と人出でにぎわいます。

十日市の特徴は、ふだんあまり見かけることの出来ない臼や杵などの木工製品の販売とそれを購入する際の露天商と客の間で行われる値引き交渉です。

木工製品作りが盛んな山間の南巨摩郡増穂町平林の職人、保坂静雄さん(72)は、木工製品を作って半世紀を越えました。今では保坂さんが一番若い職人になってしまい、後継者はいません。

木工製品作りも、昔は全部手作りでしたが、今では機械化で手軽になりました。伝統的な産業の衰退の中、十日市で飛び交う保坂さんの声は弾みます。

今回、時代の流れで、変わり往くものと変わらずに受け継がれるものが共存する「十日市」を紹介します。

2003年3月 3日 (月)

たろし滝・コメの作柄占い

IBC岩手放送 報道制作局制作部 高橋 博道

氷柱の太さを計測して今年のコメの作柄を占う、「たろし滝」のコメの作柄占いという行事が岩手県の石鳥谷町で行われて和れています。

全国でも珍しい行事だと思いますが、700年も前から行われており、今までそれなりの的中率をほこっています。

暖冬だったここ3年、氷がうまく出来なくて計測できずにいましたが、今年は4年ぶりに太い氷柱が出来、5.3mとなり豊作という占いの結果がでました。

喜ばしい豊作の占いを岩手から全国に発信、明るい年の始まりにしたい。

2003年2月24日 (月)

ユリカモメが来る川で

山口放送 ラジオ編成制作部 高田 知太郎

山口県光市を流れ、瀬戸内海に注ぐ島田川の冬の風物詩となっているのはユリカモメです。

12月~3月ころ、人々の目を楽しませ、川岸のあちこちでエサを与える光景が見られます。また、市内の野球チーム名や、消防本部のマスコットキャラクターのモデルになるなど広く市民に親しまれています。

島田川を訪れるユリカモメと、人々とのふれあいのエピソードなどを交えてお送りします。

2003年2月17日 (月)

冬の海を走るジュニアセーラー

和歌山放送 制作センター 中村 和哉

和歌山市の南部、和歌浦の海は、和歌山マリーナシティを中心に一年を通してマリンスポーツを楽しむ人が多くいらっしゃいます。

特にヨットは、毎年、全日本選手権など大きな大会が開催されるなど、セーリング競技のメッカのひとつとして認知されるようになりました。

その和歌浦の海で毎年年明け、全国のジュニアセーラーが集う合宿が行われるようになり、今年も近い将来、日本のヨット界を担うだろう子供たちが参加しました。

南国和歌山といえど、気温・水温とも低く、またこの季節は北西風が強く、ピークで20m/sを越える風の中、大きな波の中を飛ぶようにヨットを走らせていました。

和歌山の新しい冬の風物誌として育ってきました「JOPAオプティ リリニック」、子供たちの活躍をお聞き下さい。

2003年2月10日 (月)

冬のまつり 会津坂下町 大俵引き

ラジオ福島 放送報道部アナウンサー 石田 久子

不況と言われる中、活気のある声・音を求めて辿り着いたのがこの大俵引きです。
今から約400年前に始まったといわれる会津坂下町の大俵引き。「日本一」とうたうだけあり、これまで大俵は、長さ3m、高さ2m、重さ3トンでした。これが今年から更にスケールUPして長さ4m、高さ2.5m、重さ5トンとなりました。

これを引くのですから、迫力は…放送でお聞きいただいた通りです。大俵引きは、一般の方も一緒に引く時間があり、まさに「参加型」のまつりでした。

又、大俵引きは、日米文化交流イベントのホノルルフェスティバルにも参加していて、日本を代表するまつりとしてハワイでも福を分けています。

(寒い中、裸同然(下帯姿)の男性がお神酒を頂きテンションを上げる所など、舞台裏的な声も入っています)

2003年2月 3日 (月)

復活する箱廻し

四国放送 編成制作部 元木 昌

かって、阿波の徳島では県西部を中心にした門付け芸(祝福芸)が盛んでした。

東京オリンピックを期に伝統芸が消え、箱廻しの技術をお持ちの最期のお年寄りも21世紀に入り亡くなりました。

ちょうど21世紀に入る前に阿波木偶(あわでこ)の完全復元を目指している辻本一英氏、OLを辞めてまで文化伝承を望まれてた、木偶廻しの中内昌子さんは、正統派の文化伝承者から極秘で伝授され、今日の箱廻し上演になったようです。

文化伝承された古老のことは、辻本氏より伏せておいて下さいとの事で、放送では省きました。

2003年1月27日 (月)

繋がる心~蔵に響く懐かしの調べ

福井放送 制作部 天谷 由佳

福井県の武生市。古くから越前の国府が置かれ、長い歴史のある街です。その中心部の一角にある「タンス町」には、創業100~150年以上という老舗の家具店が軒を連ね、職人の技、古い蔵を大切に受け継いできました。

主人公は家具職人の竹内敏博さんと彼が作った手作りの蓄音機です。古い蔵をリビングに改築し、蓄音機と約3000枚の古いレコードが大切に置かれています。

懐かしい音色に近所の仲間はもちろん、遠方からも毎日大勢の人が足を運び、音楽を楽しみ、昔の面影に思いを馳せます。

古き良きものを愛し、大切に守ろうとする心、そして竹内さんの職人としての思いを、優しい蓄音機の調べに乗せてお送りします。

2003年1月20日 (月)

木の生きざまを知る~安曇野の臼づくり

信越放送 ラジオ局制作部 西沢 修

北アルプスの麓、通称安曇野と呼ばれる肥沃な農村地帯に、堀金村という小さな村があります。山の雪だよりが気になる頃、身を切るような風に乗って聞こえてくるのは木工職人の小林健男さんの臼づくりの音なのです。

正月の餅つきにと、各地から注文が殺到する晩秋~師走は、休む間もなく製作作業が続けられています。

単調ながらも素朴な、臼づくりの音を、餅の味覚がのこる1月中の放送でお聴き頂けたらと思いました。

2003年1月13日 (月)

銭湯の灯り

東北放送 ラジオ局制作部 佐藤 千明

ライフスタイルの変化とともに、銭湯は年々減り続けている。
親子ともども裸で背中を流し合った銭湯、日本の文化でもあり、庶民の社交場でもあった銭湯のいまを取材してみた。

昭和46年まで、仙台市内の銭湯は70件あった。
現在は百万都市仙台に、僅かに12件しか残っていない。
仙台市宮城野区原町にある銭湯「にしき湯」創業は昭和5年。
三代目のご主人は、ひとりで薪を割り、風呂を焚き、番台に上がり、細々と昔ながらの銭湯の灯りを守り続けている。

湯ぶねから溢れる湯音、洗い場の桶の音、天井の高い浴場に反響する客たちのざわめき、銭湯から聞こえてくる音は懐かしさと暖かさに満ちている。風呂付きの家がほとんどになっても、銭湯を愛する人はまだまだいる。銭湯に入るのを楽しみにしているお年寄りも多い。

都市化が進み、時代が大きく変わってしまったが、銭湯はいま高齢者にとっての人と繋がるスポットにもなっている。
経済効率も悪く、後継ぎもいないなか、ご主人の銭湯を守り続ける気持ちとは…

時代の波に揉まれながら、細々と灯りを燈し続けている銭湯にスポットをあててみた。

2003年1月 6日 (月)

能登のオンネもチョーダイ

北陸放送 ラジオ局放送部 小林 万希子

細長い石川県。“おんねも祭”という祭りが能登門前町にあることを金沢に住む私は、今回初めて知りました。

また、能登出身の人にたづねてみたのですが、知りませんでした。とても小さな小さな祭りです。
しかし600年もの歴史を持っています。今回の取材で、小さく有名でない祭りが結構世の中には存在し、風化させない意味でも音の記録として残すことは大切であると感じました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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