じいちゃんはひようたん名人
大分放送 ラジオ制作部 園田 理恵子
大分県佐賀関町に「飾りヒョウタン」作りの名人・比永孝一じいちゃん(84)が住んでいる。
ヒョウタン作りを始めたのは16年程前。稲作やイチゴ・メロン栽培をする農家だったが、腰を痛めたためにヒョウタン栽培を始めた。
ヒョウタンは一つとして同じ形はなく、その自然な形を生かしてなにかを作ろうと工夫を重ねていった。軒に吊るさず、畑に千成・百成・だるまひょうたんなどを植え、地に這わせてわざと雑種を栽培。
そうすると自然に変形ヒョウタンが誕生するらしい。
周囲から「作品鑑賞や展示即売をするヒョウタン祭りを開いては」と勧められ、毎年成人式の連休に開催するようになった。指導している地区の人や小学生の作品を中心に展示・即売、振る舞いのお酒やお料理など、年々評判となり、県外からも団体で訪れるくらいのお祭りになっている。
長生き・元気の源が“お酒”に始まったひょうたん作り。少しずつだが地元の子供たちに受け継がれようとしている様子や高齢にも係わらず、今なお製作意欲の旺盛なおじいちゃんの姿を伝えたい。