2003年6月 2日 (月)

ヒゲロクさんの紙芝居

中国放送 ラジオ制作部 瀬尾 奈月

広島県の三原市には、今も、拍子木を打ち鳴らしながらやってくる“紙芝居のおじさん”がいます。録田健次(ろくたけんじ)さん、通称ロクさんです。

ロクさんは、長年の会社勤めを辞め、脳出血で左半身不随になった妻、公枝(きみえ)さんの介護をしながら、本格的な紙芝居師として、街頭へ出ています。

ロクさんの紙芝居にかける思いを、いきいきとした子供たちや、懐かしそうに見守る大人たちの様子とともに描きました。

だれにでも優しくて温かいロクさんの人間味と、情熱を伝えたいと思いました。

2003年5月26日 (月)

よみがえった塩炊き小屋

南日本放送 ラジオ制作部 布袋 貴代江

鹿児島県の西部、吹上浜沿いの町、吹上町から「天然の塩作り」の様子をお伝えします。

この一帯では、終戦当時、自給のため各家庭で「塩炊き」が行われていました。「懐かしの塩炊き」をもう一度復活させようと、3年前に結成されたのが、「吹上浜天然塩の会」。60代、70代の地元の高齢者が自分達の生きがい作りにと、塩作りをスタートさせたのです。

懐かしさと楽しみ半分で始めたものの、実際の塩炊きは手間も時間もかかる大変な作業。「もうやめようか…」という声もあがったものの、吹上げのおじちゃん、おばちゃん達は頑張った!。

どうせならおいしい塩を作ってみようじゃないか!」
…そして、立派な塩ができたのです。掘建て小屋からスタートした塩作り。塩は今や町の特産品に、そして煙たなびく「塩炊き小屋」は、高齢者の活気に満ちています。

ふるさとを担う、元気なおじちゃん達、どうぞお聞きください!

2003年5月19日 (月)

古都の園山大弓場

京都放送 ラジオ編成局制作部 奥田 靖彦

京都市内は祇園祭の祭神が祀られている八坂神社のすぐ傍に江戸時代、文久年間に開設された弓場があります。

この弓場を守り続けておられる人が森みつえ さん59才。
最近めっきり訪れる人が少なくなった弓場を大事に受け継いでおられる姿や、弓場の今昔についてお話をうかがいます。

2003年5月12日 (月)

路地裏人情~別府竹瓦原温泉~

大分放送 ラジオ制作部 原田 正彦

一夜 千両のお湯が湧くといわれる別府温泉。
海沿いの別府竹瓦(たけがわら)温泉は細い路地が入り組んだ路地裏の町。

ここに住む人々の日常の音を収録しながら、竹瓦温泉界隈の人情を描いた。

2003年5月 5日 (月)

飯豊(いいで)ふるさと炭焼き二代

山形放送 ラジオセンター 松浦 正登

山形県飯豊(いいで)町。人口一万人弱の小さな町。
昔から冬場の仕事として炭焼きが行われている。ここ数年、消臭や水質浄化など新たな炭の効用が見なおされるにつけ、ふるさとに戻り炭焼きを志す人が増えている。

そんな一人の樋口 久さん(41)は長年、炭焼きをしている父親に師事して5年前から炭焼きに従事してきた。

炭が焼き上がるまでにの、さまざまな課程の音を取材しつつ、炭焼き職人を目指す、久さんの意気込みなどを織り込みました。

2003年4月28日 (月)

かしわめしの立ち売り

RKB毎日放送 ラジオ局ラジオ制作部 宮岡 明治

いまや全国的にも珍しくなった、駅ホームでの弁当の立ち売りが残る、JR鹿児島線折尾駅。最新型の特急が走るその横で、威勢の良いかけ声が聞こえるというミスマッチな光景を音声で全国のリスナーにお届けします。

今からおよそ80年前の大正10年、折尾の地で生まれた駅弁「かしわめし」。九州で「かしわ」と呼ばれている鶏肉をスライスし、しょうゆと酒で味付けしたものを、のり、錦糸卵とともに、鶏肉の煮汁で炊いたご飯の上に盛り付けた弁当は、いまや九州を代表する駅弁になっています。

その「かしわめし」の立ち売りを受け継いでいるのは、山口和利さん(59)。
最盛期には20人いた折尾駅の立ち売りですが、現在は山口さんただ一人。華奢な体に十数キロの弁当入りの木箱を抱え、「ベントー、ベントー」という威勢のいい声を上げながら、5番ホームの端から端までを1日何度も往復する毎日です。

そんな山口さんの趣味は、「歌謡曲づくり」。4年前には、なんとその趣味が高じて、「鹿児島本線」と題した歌がCD化されています。その歌には、山口さんが、彼の生真面目で寡黙な性格からはなかなか伺い知ることのできない、現在の仕事をまもり、愛し続ける強い気持ちが現れています。

2003年4月21日 (月)

ぽかぽかといい気持ち

南海放送 ラジオセンター 戒田 節子

日本一古いといわれる道後温泉は、古くから松山の観光の目玉です。

ここ最近は、道後温泉駅付近に新しい目玉がいくつか出来、よりのんびりと楽しいスポットになりました。

◎録音(取材)の時、工事現場が近くにあって、音がすごかったので、お願いして工事をしばらくストップしていただきました。
協力していただきすごくうれしかったです。

2003年4月14日 (月)

山里に響くバタバタ茶せんの調べ

北日本放送 報道制作局アナウンス部 佐藤 栄治

富山県の最も東、新潟県と接する県境の町。朝日町蛭谷地区では室町時代よりも前から、バタバタ茶という珍しいお茶を飲む習慣がある。このバタバタ茶は黒茶と呼ばれる醗酵茶で、全国的に見ても生産量が極めて少ないお茶で、富山県内では現在この朝日町蛭谷地区にしか伝わっていない。

2本の竹を束ねた手製の特別の茶筅で、茶碗の淵を叩きながらバタバタと大きな音をさせながら点てるお茶である。

このバタバタ茶はこの地区のおばあちゃんたちによって、代々守り伝えられてきた。蛭谷に暮らす人々にとっては、嬉しい時や祖先を祭るときなど生活になくてはならないものである。

しかし、最近では過疎化と核家族化によってかってほどの賑わいを失ったと地元の人は言う。それでも「地域のコミュニケーションの場として、またお年寄りの元気の場として大切にして行きたい。」と考える地元に人たちが多い。

山里に暮らす元気なお年よりたちの声が響くバタバタ茶会の雰囲気を、このバタバタ茶筅の調べにのせて紹介する。

2003年4月 7日 (月)

大山トムソーヤ牧場~春を待つ動物たち~

山陰放送 ラジオ局放送制作部 中村 緑

大山の麓にある、子供たちと動物のふれあいの場、大山トムソーヤ牧場。
冬は、子供たちの姿はあまりありませんが、厳しい寒さの中、動物たちは、じっと春を待っています。

飼育係の2人の若者らヒツジの出産のエピソードとともに、明るい春への思いを伝えます。

2003年3月31日 (月)

樽に生きる

AM神戸 報道制作部 林真 一郎

最近では鏡開きぐらいしかお目にかかることがなくなった酒樽。最近では紙パックなどにおされて、職人の数も激減していると聞いた。兵庫県の西宮から神戸にかけての地域には、古くから「酒どころ」として全国に知られている。

こうした本場でも、そうしたさびしい状況が続いていると知り、日本のよき伝統文化にふれてみたいと思って、取材した。樽作り工房の第一印象は「寒くて暗い」というもの。

木そのものにとっては良くないのだが、樽作りの環境はこれがベストだという。その中で1日中、黙々と作業を続けている職人さんの本音を引き出すことができれば…と6時間粘ったが、なかなか思うようになったかどうかは今でも悩みが深い。

もう一つ私を悩ませたのは作業している時の録音。似たような音が多くて、メリハリをつけるのに苦労した。トータルの出来はともかく西北さんの人となりや気持ちを少しでも感じてもらえればうれしい。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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