2005年5月 2日 (月)

世界へひびけ雅楽の調べ

京都放送 ラジオ制作グループ 坂下 かつ子

雅楽を広く一般に普及させようと「いちひめ雅楽会」を発足し、活動されている宮司、飛騨さんに雅楽についての思いをききました。

会員である学生さんの生演奏を聞き楽器を見せていただいて、これをこのまま伝えられれば、きっと雅楽のイメージも変えていけるのではと思いました。

何より飛騨さんの熱い思いが、ひとつひとつの言葉にあらわれていつので、それを編集によってこわさぬよう心がけました。

取材から帰る際、“あなたも習いませんか?”と誘っていただいたので、現在思案中です。

2005年4月25日 (月)

中津江村~平成の大合併の中で

大分放送 ラジオ編成制作部 工藤 由美

2002年夏に開催された日韓ワールドカップ。
日本中の注目を集めたカメルーン代表チームの遅刻騒動で、一躍全国区になった中津江村が、平成の大合併で日田市に編入合併されました。

当時の村長、坂本 休さんや村人の、今の気持ちとこれから中津江村はどうなっていくのかを取材してきました。

2005年4月18日 (月)

よみがえった青苧織り

山形放送 ラジオセンター 武田 美賀子

山形県南陽市は、江戸時代の始めころ、青苧は米沢藩の特産品として、租税として納め、「米沢苧」の名前で市場に輸送されていました。

当時青苧は衣服の原料として、奈良晒や越後上布になっていましたが、時代を経て、化学繊維の需要に伴い、手数のかかる青苧の繊維は置き去りにされました。

現在、青苧を原料とする織物があるのは、山形県南陽市、昭和村、宮古島のみです。南陽に青苧織りがよみがえったのは平成元年に「ふるさと創生」によってでしたが、そのきっかけを作ったのは、地元で織物を続けてきた川合ひさ子さんです。

今回の番組では、川合さんの青苧織りに対する思い、そして青苧織りがどんなに手間のかかる製品か、ということを紹介しています。

※5月7、8日、東京銀座のしゃれぎやギンザショールームで南陽の「青苧織り展」が開催されます。

2005年4月11日 (月)

水の音を聴く~八女(やめ)・手すき和紙職人

RKB毎日放送 ラジオ制作 P永渕・D吉村

福岡県筑後地方を流れる矢部川の中流域の八女地区では、昔から「手すき和紙」作りが盛んである。

その手すき和紙職人は、水の音を聞き分けながら和紙と向かい合い、その伝統を守り続けている。

工程の一つに挙げられる「手すきの音」を背景に、現場で若い人たちにその技術を継承していく先輩職人たちの思いを描く。

2005年4月 4日 (月)

大洲・音の散歩道

南海放送 ラジオセンター 柳田 さやか

昨年行われた観光PRイベント「えひめ町並博2004」という、地元の良さを再確認し、かつ全国に発信するイベントの中で、私が特に関心をいだいたのが“竹のサウンド・オブジェ”でした。

実際には、イベント終了後も住民有志が集まって、竹細工の制作が続けられていました。

人を魅了する竹の音色とはどんなものなのか…、大洲・音の散歩道と呼ばれるところには、どのような所に、どのような竹の楽器が置かれているのか…。

1つ1つの竹楽器に触れながら、制作者の思いや今後の目標を伺い、古き良き町並みに息づく伝統をお伝えします。

2005年3月28日 (月)

天空の調べでお出迎え

北日本放送 報道制作局制作部 佐藤 栄治

今年3月1日のダイヤ改正で富山県高岡市にあるJR高岡駅の出発音が変更になった。従来は無機質なブザーだったのだが、市民からの働きかけを受けて替えたのだ。

その音とは、家庭の仏壇の前に置かれている「お鈴」を組み合わせた楽器「編鐘」というもので奏でられた音楽である。

富山県高岡市は銅器の町として全国シェアの90%以上を誇っている。この高岡で仏具を扱っているメーカーの山口久乗という会社で開発されたのが、この楽器「久乗編鐘」である。

かって古代中国で使われたといわれる「編鐘」を復活させ、独自の工夫を重ねて作り出されたもので、その音色は聞くものの心に静かな余韻とともに心地よく響く。

地場産業は全国的に非常に苦しい社会状況にあるが、発想の転換で従来のものとはまた違う世界を切り開こうと努力を重ね、市民にも理解と協力をし続けた結果がJR発車音の変更につながったのだ。

番組ではこうした取り組みと、美しい調べを奏でる「編鐘」のやさしい調をたっぷりとお伝えします。

2005年3月21日 (月)

走行距離560万3982km

山陰放送 放送制作部 桑本 充悦

鳥取県米子市にあるJR後藤総合車両所を取材。

普段部外者が対いることの出来ない場所にマイクを持って入った。

2005年3月14日 (月)

伝統と新素材が織りなす癒しの音色

ラジオ関西 報道制作部 西口 正史

姫路を代表する伝統工芸品である明珍火箸の風鈴。
その澄んだ音色は、日本のみならず世界から、スティービー・ワンダーら多くの音楽家から賞賛を受けてきた。

その明珍さんが「また新しいことに、チタン合金に挑戦しているらしい」とは昨年から聞いていた。「伝統ある火箸を風鈴に用いれよう」・「チタン合金にもチャレンジしてみよう」、というあくなきバイタリティの源は何か。

周囲の反対、自身の中での葛藤はなかったのか。
質問をストレートにぶつけてみて、返ってきた答えは明瞭だった。

「伝統・伝統言うても、メシ食ってナンボやから」。そう話す明珍さんの眼差しに、商業的なおもねり、卑屈さはない。「どんな時代でも、この腕で食っていけるんだ」という職人の自負・自信に溢れていた。

そういう意味では、造るものは変化しても底辺に流れる技術・心意気は同じなのだろう。

これこそが、バイタリティの源だったのか、と思う。そして、「あぐらをかくことなく変化し続ける伝統」という問題は、明珍火箸や伝統工芸だけが直面している問題ではない。

ついに、ラジオは広告費においてインターネットに抜かれてしまった。果たして、ラジオも変わり続けることは出来るのか?そんな気にさせられた取材であった。

2005年3月 7日 (月)

打刃物職人・伝統工芸の誇り

新潟放送 ラジオ局編成制作部 西山 一樹

大工道具「チョウナ」を作る職人を取材した。

今では神事などで太い柱を削る儀式や、古い建築を修復する時に使われる「チョウナ」をすぐに頭に描ける人は少ないだろう。

平仮名の「し」型の柄の先に平らな刃が付き、振り下ろして木を削る。宮大工が使うぐらいで一般的な需要は少ないが、鍛冶職人、高木順一さんは全国ただ一つとなった工場で「チョウナ」作りを続けている。

高木さんに後継者はいない。「作ろうとおもえば誰でも作れるもの」と謙遜するが、68歳の現在も毎日工場へ入りハンマーをふる。「一生修行だ」と話してくれた高木さんの人柄がでているといいが。

2005年2月28日 (月)

結婚披露宴の主役は余興

ラジオ沖縄 制作報道部 前川 英之

沖縄の結婚披露宴での楽しみは余興。

昔から芸能の盛んな地域だけあって、披露宴でも様々な余興が演じられます。

演じるのは、子供から大人、友人から親戚まで総動員です。そんな皆さんの頑張りを取材してみました。

※最近、新郎新婦がカラオケで歌いながら登場するケースは時々みられますが、オリジナルの曲をうたうのはまれです。しかも意外と上手かったのでびっくりしました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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