よみがえった青苧織り
山形放送 ラジオセンター 武田 美賀子
山形県南陽市は、江戸時代の始めころ、青苧は米沢藩の特産品として、租税として納め、「米沢苧」の名前で市場に輸送されていました。
当時青苧は衣服の原料として、奈良晒や越後上布になっていましたが、時代を経て、化学繊維の需要に伴い、手数のかかる青苧の繊維は置き去りにされました。
現在、青苧を原料とする織物があるのは、山形県南陽市、昭和村、宮古島のみです。南陽に青苧織りがよみがえったのは平成元年に「ふるさと創生」によってでしたが、そのきっかけを作ったのは、地元で織物を続けてきた川合ひさ子さんです。
今回の番組では、川合さんの青苧織りに対する思い、そして青苧織りがどんなに手間のかかる製品か、ということを紹介しています。
※5月7、8日、東京銀座のしゃれぎやギンザショールームで南陽の「青苧織り展」が開催されます。