2008年1月 7日 (月)

都大路を駆ける想い

京都放送 ラジオ編成局編成グループ 山口 泰正

今年で第26回を迎える全国都道府県女子駅伝。
今でこそ、日本陸上競技のマラソンを中心とした女子長距離種目は、メダルを期待されるまでの種目に成長し、日本マラソンの男子はどうしたんだ?といわれることさえあります。

しかし、25年以上さかのぼると日本陸上競技の長距離は男子が世界でも優位に立っており、瀬古利彦、宗兄弟、中山竹通などの日本勢が有名大会ともなると海外選手を従え走る光景を良く見たものです。

そんな頃、京都では日本女子のレベルアップを切望する方々によって全国都道府県女子駅伝の構想がなされていたのです。

当初は、単純に駅伝といっても各県で陸上の競技人口の格差もあって一朝一夕には47都道府県がスタートラインに揃うことは難しいのではないかと想われていました。

そんな大会の立ち上げのころから京都陸上競技協会の立場で尽力されていた、京都陸上競技協会副会長、小山真吾さんに大会スタート時のエピソードや今後への想いをうかがいました。

2007年12月31日 (月)

地域の潤滑油~百人一首~

大分放送 ラジオ制作部 古川 能久

大分県大分市関の志生木地区に、全校児童69名の大分市立大志生木小学校がある。

この学校の安東校長先生は、赴任してきた約一年前からずっと“あいさつ運動”を行っている。安東校長先生は、通常のあいさつに加え、「百人一首」を詠んでもらうことにした。

子供たちの変化を見逃さないためと、「日本人の心」を感じてほしかったから。最近では、子供たちのみならず、朝の散歩途中の地域の方も一緒に詠むようになるなど、地域に広がりを見せている。

安東校長先生が毎朝続けている小さな取り組み、「百人一首」が、子供たちにどんな影響を与え、また、地域にどんな変化をもたらすのか?

2007年12月24日 (月)

百年の瞬間(とき)を刻む~おじいさんの大時計~

山形放送 ラジオ制作部 津川 道利

山形県山形市にある「文翔館」。
この建物は大正5年の完成でいっしょに作られた大時計は、90年以上たった今でも実働している。

その大時計のねじを巻く作業に実際に同行し、ふだん聞くことの出来ないねじを巻く音や、時計の歯車の時を刻む音などを取り上げた。

そして、この大時計のメンテナンスを引き受けている「枡谷二郎」さんに、引き受けたいきさつなどの話しをうかがった。

2007年12月17日 (月)

復活から伝統へ~三奈木砂糖物語~

RKB毎日放送 ラジオ制作部 吉田 勇樹

福岡県朝倉市の三奈木(みなぎ)地区には、江戸時代末期から伝わる「三奈木砂糖」が、毎年11月~12月にかけて作られます。

全国から問い合わせがあるほど人気の砂糖ですが、1960年代以降、安価な白砂糖に押され、一度は生産が途絶えてしまいます。

しかし、地元の味「三奈木砂糖」にこだわってきた、製菓店の社長(当時)、床嶋雅宜(まさよし)さんの熱意に押され、数名の農家が研究部会を結成。こうして、1982年に本格的な砂糖作りが復活します。

土地探しや生産高の不安定などの苦労を乗り越え、「地元の名品」としても復活します。しかし、長いときは、30時間以上も続く砂糖作りは体力的にハード。

それでも砂糖作りを手伝う仲間の支えもあって今年も砂糖作りは行われます。本編では、床嶋さんと、製糖が復活した時のメンバーの1人である篠原拓也さんに、復活から現在までのエピソードを製糖工場の雰囲気を交えながら伝えていきます。

2007年12月10日 (月)

よみがえった大黒座

南海放送 ラジオセンター 平田 瑛子

松山市から離れた自然豊かな里山、久谷地区。
旧土佐街道の要所として栄え、現在も四国八十八ヶ所札所を結ぶ遍路道である。この里が今、よみがえろうとしている。

地元の人々が集まり“古里再生”の中心となっているのは、芝居小屋「大黒座」。元酒蔵を再利用し、地域の人々の憩いの場として活躍している。

人が集まり、新たな文化の拠点となった「大黒座」は、今日も地元に元気を与えてくれている。

2007年12月 3日 (月)

未来を拓く くるくるエネルギー

富山県黒部市にある東洋ゼンマイ株式会社。
ここで製作されている「EKO観光ぐるぐるMAP」は、ゼンマイによる発電装置を用い、それ以外の動力を全く必要としない、画期的な商品です。

冨山県内はもとより、遠くは千葉県市原市の「市原ぞうの国」や、東京・池袋のサンシャイン60にも設置されている。

「ゼンマイ仕掛け」ということで、音を期待して取材したのですが、想像以上に静かで、逆に驚きがありました。もしかしたら近い将来、新エネルギーとして脚光を浴びる…かも。

PS. 元・録風担当幹事として
聴くのとやるのでは全く違うことを、今更ながら痛感しました。
ちなみに今作品が、私の処女作となりました。

2007年11月26日 (月)

最北の動物園は日本一の動物園

北海道放送 川井 晃二

平成8年に動物園存続の危機に見舞われながら、今は入園者数日本一となった日本最北の動物園、「あさひやま動物園」。

ここでは、動物の自然な姿である生態や魅力を感じ取ることができます。動物とふれあう「生き生きとしさ楽しさ」と「心地よさ」が自然とあふれてきます。

決して交通の便が良いとはいえない北の地、最北の動物園。動物本来の自然な姿とはいったいなんなのか、その魅力について伝える。いろんな取り組みを行っている飼育展示員副園長の板東元さんにお話をうかがいました。

2007年11月20日 (火)

長崎興福寺~隠元さんが伝えた分け隔て無き融和の心~

長崎放送 ラジオセンター 千々和 直子

隠元豆を伝えたことで知られている隠元禅師。
隠元禅師は、先ず長崎・興福寺に渡来し、印鑑や明朝体の文字など、数多くの中国文化を日本にもたらしました。

中でも普茶料理と呼ばれる中国式の精進料理で使うダイニングテーブル〈ちゃぶ台〉は、上下関係をなくし、人々に分け隔てない心を説くもので、“融和の教え”を今に伝える画期的なものとなりました。

その心は隠元禅師渡来以来、352年の時を経て、32代住職の現代にも受け継がれています。

広く門戸を開き、様々な文化融合の催しを相次いで開いている興福寺の個性的な取り組みを、秋の夜長、このほど中国様式のお堂で開かれた平家琵琶とチェロの競演などを通し描きました。

2007年11月19日 (月)

城下町の心を結ぶ、鼕(どう)行列

山陰放送 放送制作部 谷口 篤史

城下町 島根県松江市の秋の伝統行事、鼕(どう)行列。その歴史は古く、平安時代に京都で行われていた正月行事に由来します。

番組では山陰を代表する伝統行事の今を、松江市鼕行列保存会会長の石原幸雄さんをはじめ、参加者のインタビューや見物客の声を交えてご紹介します。

現在、保存会には、市内30町と2団体が加盟していますが、鼕行列に参加するためには、1チームで100名以上のメンバーが必要であり、少子高齢化の今、とくに子供たちの祭りへの参加をどう促していくかが課題となってります。

2007年11月12日 (月)

子午線の町を訪ねて

ラジオ関西 報道制作部 青木 達也

誰に対しても時間は、わけへだてなく、平等に過ぎてゆき、私たちはあまり意識することなく生活している。

その中で、どの地域よりも時間と密接に関わっている、東経135度、子午線を通る町、明石を取り上げ、科学館の学芸員の方と、その町に住む、明石焼きを経営する女性に時間について話をきいた。

特に、たまたま取材途中に寄った、明石焼きのお店で、おもしろいお話が聞けたため、急に取材をお願いする、ということがありました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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