2002年5月 6日 (月)

学びの窓が閉まる時

北陸放送 ラジオ局放送部 小林 万希子

ひとつの学校が無くなってしまうこと。それは部外者にとっては、全くたわいのないことです。しかし、今回取材してみて、卒業生のノスタルジックな思いのほかに、その真っただ中に置かれてしまった、子供たちの心理的な負担に気付きました。

思えば子供のころ、ただのクラス変えでさえ、私にとっては大きな不安を伴う出来事だったのに、今回は、閉校、合併です。中には、気にしない子もいましたが、そちらの方はわずかです。
このように昨年度で閉校してしまった小学校は、全国で200近くもあります。理由は、少子化や過疎化、都心部のドーナツ化などがあげられました。

ちなみに東京は36校。一方、滋賀県が0校。逆に子供の数が増えているそうです。京都のベットタウンになっているからだそうです。

2002年4月29日 (月)

日南市酒谷の「のぼりこ漁」

宮崎放送 ラジオ制作部 渡辺 康晃

宮崎県の風物として、この季節日南市で行われる「のぼりこ漁」。音の表現としては難しいと感じましたが、消えつつある風物をなんとか残したいと思い制作しました。音源としては、インタビュー・鳥の声・川のせせらぎ・水中などで構成しました。

のぼりこ漁の歴史を記載した文献こそ残っていませんが、日南市酒谷地区の方ならどなたでも知っています。現在7名ほど漁をする方がいらっしゃいますが、ほとんどが高齢です。ハゼ科の稚魚といっても2~3種類あるそうで、その中でも「イッスイ」と呼ばれるハゼが美味しいとか。

説明が多くなると思い「のぼりこ」で統一しました。主人公の那須義春さんは、77歳。30年前始めたころ、網が無くて自宅の蚊やを引っ張り出して網にしたそうで、奥さんに怒られたそうです。

とにかく方言が激しく、全国では判らないと思いナレ化したシーンも多くありました。現地に行けば、分けてくれますので、宮崎に来られたときには空港から50分、日南市酒谷の酒谷川を見に来てください。

2002年4月22日 (月)

春を彩るこんぴら歌舞伎大芝居

西日本放送 ラジオ制作部 村上 洋子

香川県琴平では、毎年春になると「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で大賑わい。前日には、恒例のお練り行列も行われて、有名な役者が間近に見ることが出来ます。
地元はもとより遠方からはるばるこられる方も大勢。毎年、この時期琴平は、桜以上にはなやいだ雰囲気に包まれます。

現存する芝居小屋では日本最古の金丸座の歴史も紐解きながら、春の風物詩を録音してみました。

2002年4月15日 (月)

ももたろう・中国へ

長崎放送 放送制作部 中川原 真紀

長崎バイオパークは現在5頭のカバを飼育しており国内では一番のカバ家族です。カバ池も日本一の広さを誇っています。そんな長崎バイオパークの人気者「カバのモモちゃん」は当園で誕生し、長崎の人にとってはアイドル的存在。

日本初の人工哺育に成功。誕生当時からモモちゃんを見守り続けてきたのが伊藤雅男さんです。カバのくせに泳げなかったモモに水泳訓練をしたり、結婚相手(ムーくん)をさがしてきたり、“お父さん”としてたくさんの愛情をそそいできました。

モモタロウ(モモの息子)が中国山東省の動物園へ行くことが決まってめっきり元気なく寂しそうな伊藤さんでしたが、親善大使として旅立つモモタロウへの期待の気持ちに切替えようとしています。旅立ちの春は動物園にもありました。

2002年4月 8日 (月)

春待つ峠の茶屋の物語

秋田放送 ラジオ放送部 長尾 景一

秋田と岩手県を結ぶ国道46号の秋田県境にドライブイン『峠の茶屋』があります。この茶屋は36年前創業。国道が開通する10年も前から、この地で行き交うドライバーに愛されています。

お店を守る新田さん親子。創業者のお父さんは3年前に亡くなり、現在は息子が後を継いでいます。標高およそ800メートルの厳しい自然とのたたかい。そして、高速道路と秋田新幹線こまちの開通という新たな困難に立ち向かう姿を描きました。

◎とにかくここの「おでん」は県内で有名です。
「普通の食事が食べられる店が少なくなった」今、ぜひ親子を応援したいと取材にうかがいました。
 
徹さんは変声期前にのどの手術をしたためちょっと声がかん高いです。徹さんは現在独身。およめさん募集中で、後継者問題も深刻です。
(そこまでは描きませんでしたが…) 

2002年4月 1日 (月)

桜が咲いた~おじいちゃんカメラマンの春本番~

静岡放送 ラジオ局ラジオ制作部 祐宗 順子

今年は桜が例年よりも2週間早く開花しました。
桜が咲くと春本番。誰もがうきうきした気分になります。

そんな中、静岡県庵原郡蒲原町に住む望月芳雄さん(73)は15年前から桜の古木にこだわり写真に収めつづけています。老後の趣味にと何気なくはじめた望月さんですが、今ではその魅力にとりつかれ、これまでに130本のも銘木、古木を撮影しました。

最近ではこの桜をいろんな人たちに見て欲しい、と地元の老人会などを訪問し、パネルで紹介する“桜の紙芝居”の活動をはじめ、好評を博しています。この望月さんを支えているのが妻のすみ江さん。名所へは必ず二人で訪れ、夫婦二人三脚でシャッターを切っています。

番組では“おじいちゃんカメラマン”望月さんの活動を紹介しながら、望月さんの桜への思いを伝えていきます。

2002年3月25日 (月)

カラスと暮らす都市

文化放送 報道部 田中 雅章

・東京の都市部で当たり前に見られるカラス。少しでもその現状が伝えられれば…。

・被害を訴える人も駆除の話になると反対する人がほとんど。

・意外とかわいいなどと答える人が多かった。

2002年3月18日 (月)

熊本城復元物語 異聞

熊本放送 ラジオ局 編成制作部 高野 泰宏

熊本城は築城400年の2007年に向けて天守閣の西側、西出丸一帯と本丸御殿を作られた当時と同じ工法で復元しようとしています。

なぜ、当時と同じ工法でといいますと、天守閣は昭和34年に鉄筋コンクリートで再建されたものだからです。
この熊本城は天守閣と同じ形と大きさの「やぐら」が7つあり、遠くから見ると城が7つあるように錯覚させるつくりだったそうです。

武者返し以外にも城づくりの名人だった加藤清正らしい話です。
さて、現代の加藤清正ともいえる東坂利弘さんですが、文化財の保存・復元を始めて27年、その間、引越しした回数は20回ちかいということです。

東坂さん曰く「建物がきてくれればいいのに」ということです。

2002年3月11日 (月)

水辺の旅人~高野 弘が見つめるふるさとの川~

高知放送 ラジオ局  渡邊 護

高知県の中部を北から南に流れる二級河川「新庄川」をテーマにお伝えする。

この新庄川には、アユを始め46種の魚類がすみ、昭和54年(1979)までは、「ニホンカワウソ」の生息が確認され、清流の名で知られている。

この川の定点撮影をつづけて今年で26年になる、水辺のフォトジャーナリスト高野弘さん(50才)の姿を追いながら河川のもつすばらしさを音で紹介しようというもの。

2002年3月 4日 (月)

角が丸い積み木を使う幼稚園

青森放送 ラジオ報道制作部 藤田 晴央

弘前市の養生幼稚園。吉田松陰も訪れたことのある武家屋敷を増改築した建物。中に入ると雪国特有の“遊具室”がある…。

ディレクターである私は、ここの卒園生。ある日、遠来の客を案内して、30数年ぶりに幼稚園を訪れたら、自分が使っていた積み木がまだ使われていたのでびっくり。聞くと、明治の末からずって使われているとのこと。この話は、私の口から人を介して司馬遼太郎氏に伝わり、「北のまほろば」に書かれている。

司馬氏に先に書かれた悔しさもあり、なんとか番組にしたいものと思いつめて数年。物が粗末にされている現代、物を大切にすることは、人の心を大切にすることだというメッセージが少しでも伝われば幸いです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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