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2002年1月14日 (月)

八女・童男山ふすべ

RKB毎日放送 ラジオ制作部 永渕 秀昭

福岡県八女市山内地区の童男山(どうなんさん)古墳前では、毎年正月の二十日に、恒例行事として「童男山ふすべ」が行われる。ふすべとは焚き火のことだ。

紀元前3世紀の末、秦の始皇帝の命で、不老不死の薬を求めて蓬莱国(日本)を目指して航海の途中に、嵐で難破し、山内に打ち上げられた徐福を、土地の人々が、ふすべで体を温めて介抱したという言い伝えに基づいて、江戸時代から行われてきた行事だ。(戦争で一時中断し、戦後復活)

行事の内容としては、徐福を助けた祖先の物語の紙芝居を小学生たちが上演し、地元の保存会の人が小学生たちに、この物語に託された先人の教えを語る。

番組ではこの伝統行事を通して、地元の人々の故郷の歴史への思いを、ドキュメンタリードラマ形式で描く。

*こぼれ話
この行事をきっかけに昨年から、中国の徐福村との国際交流が始まっています。H14年の当日も中国から関係者を招いての「徐福シンポジウム」の開催が予定されています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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