2005年4月 4日 (月)

大洲・音の散歩道

南海放送 ラジオセンター 柳田 さやか

昨年行われた観光PRイベント「えひめ町並博2004」という、地元の良さを再確認し、かつ全国に発信するイベントの中で、私が特に関心をいだいたのが“竹のサウンド・オブジェ”でした。

実際には、イベント終了後も住民有志が集まって、竹細工の制作が続けられていました。

人を魅了する竹の音色とはどんなものなのか…、大洲・音の散歩道と呼ばれるところには、どのような所に、どのような竹の楽器が置かれているのか…。

1つ1つの竹楽器に触れながら、制作者の思いや今後の目標を伺い、古き良き町並みに息づく伝統をお伝えします。

2005年3月28日 (月)

天空の調べでお出迎え

北日本放送 報道制作局制作部 佐藤 栄治

今年3月1日のダイヤ改正で富山県高岡市にあるJR高岡駅の出発音が変更になった。従来は無機質なブザーだったのだが、市民からの働きかけを受けて替えたのだ。

その音とは、家庭の仏壇の前に置かれている「お鈴」を組み合わせた楽器「編鐘」というもので奏でられた音楽である。

富山県高岡市は銅器の町として全国シェアの90%以上を誇っている。この高岡で仏具を扱っているメーカーの山口久乗という会社で開発されたのが、この楽器「久乗編鐘」である。

かって古代中国で使われたといわれる「編鐘」を復活させ、独自の工夫を重ねて作り出されたもので、その音色は聞くものの心に静かな余韻とともに心地よく響く。

地場産業は全国的に非常に苦しい社会状況にあるが、発想の転換で従来のものとはまた違う世界を切り開こうと努力を重ね、市民にも理解と協力をし続けた結果がJR発車音の変更につながったのだ。

番組ではこうした取り組みと、美しい調べを奏でる「編鐘」のやさしい調をたっぷりとお伝えします。

2005年3月21日 (月)

走行距離560万3982km

山陰放送 放送制作部 桑本 充悦

鳥取県米子市にあるJR後藤総合車両所を取材。

普段部外者が対いることの出来ない場所にマイクを持って入った。

2005年3月14日 (月)

伝統と新素材が織りなす癒しの音色

ラジオ関西 報道制作部 西口 正史

姫路を代表する伝統工芸品である明珍火箸の風鈴。
その澄んだ音色は、日本のみならず世界から、スティービー・ワンダーら多くの音楽家から賞賛を受けてきた。

その明珍さんが「また新しいことに、チタン合金に挑戦しているらしい」とは昨年から聞いていた。「伝統ある火箸を風鈴に用いれよう」・「チタン合金にもチャレンジしてみよう」、というあくなきバイタリティの源は何か。

周囲の反対、自身の中での葛藤はなかったのか。
質問をストレートにぶつけてみて、返ってきた答えは明瞭だった。

「伝統・伝統言うても、メシ食ってナンボやから」。そう話す明珍さんの眼差しに、商業的なおもねり、卑屈さはない。「どんな時代でも、この腕で食っていけるんだ」という職人の自負・自信に溢れていた。

そういう意味では、造るものは変化しても底辺に流れる技術・心意気は同じなのだろう。

これこそが、バイタリティの源だったのか、と思う。そして、「あぐらをかくことなく変化し続ける伝統」という問題は、明珍火箸や伝統工芸だけが直面している問題ではない。

ついに、ラジオは広告費においてインターネットに抜かれてしまった。果たして、ラジオも変わり続けることは出来るのか?そんな気にさせられた取材であった。

2005年3月 7日 (月)

打刃物職人・伝統工芸の誇り

新潟放送 ラジオ局編成制作部 西山 一樹

大工道具「チョウナ」を作る職人を取材した。

今では神事などで太い柱を削る儀式や、古い建築を修復する時に使われる「チョウナ」をすぐに頭に描ける人は少ないだろう。

平仮名の「し」型の柄の先に平らな刃が付き、振り下ろして木を削る。宮大工が使うぐらいで一般的な需要は少ないが、鍛冶職人、高木順一さんは全国ただ一つとなった工場で「チョウナ」作りを続けている。

高木さんに後継者はいない。「作ろうとおもえば誰でも作れるもの」と謙遜するが、68歳の現在も毎日工場へ入りハンマーをふる。「一生修行だ」と話してくれた高木さんの人柄がでているといいが。

2005年2月28日 (月)

結婚披露宴の主役は余興

ラジオ沖縄 制作報道部 前川 英之

沖縄の結婚披露宴での楽しみは余興。

昔から芸能の盛んな地域だけあって、披露宴でも様々な余興が演じられます。

演じるのは、子供から大人、友人から親戚まで総動員です。そんな皆さんの頑張りを取材してみました。

※最近、新郎新婦がカラオケで歌いながら登場するケースは時々みられますが、オリジナルの曲をうたうのはまれです。しかも意外と上手かったのでびっくりしました。

2005年2月21日 (月)

よみがえる根津ピアノのメロディー

山梨放送 ラジオ制作部 小林 かおり

山梨には60歳から80歳後半の方が「根津ピアノ」と呼んで親しんでいたピアノがあります。

これは、東武鉄道や富国生命などを興した甲州財閥、根津嘉一郎が昭和一桁の時代に山梨の全ての小学校に寄贈した200台のピアノのことで、文房具も満足に与えられなかった時代に学校にやってきたピアノは当時の子供たちにとって初めて触れるものであり、宝物でした。

寄贈から70余年が経ち、いまや現存するものもわずかとなった根津ピアノ。その一台が山梨市の公民館に残っています。

今回の「録音風物誌」では、そのピアノがよみがえるまで、そして根津ピアノに寄せる当時子供だった人々の思いをまとめました。

2005年2月14日 (月)

女子高生・水中土木に挑む

IBC岩手放送 ラジオ制作部 中村 好子

太平洋に面した岩手県最北の町・種市町にある県立種市高校。

この高校の「海洋開発科」は潜水と土木を同時に学ぶことができる全国唯一の学科で、全国の海域で港湾工事や海底調査、沈没船引き上げといった水中作業に取り組むプロダイバーを養成しています。

実習の厳しさもあって、これまで男子生徒しかいなかった海洋開発科に、初めて女子生徒4人が入学したのは3年前の春でした。

十文字有香里(じゅうもんじ・ゆかり)さんもその一人。種市町伝統の「ヘルメット式潜水法」など男子生徒でもきつい実習を仲間と励ましあいながら乗り越えてきました。

3年生になり、今度は進路をめぐって夢と現実のギャップに直面した彼女。悩みながらまもなく卒業を迎えます。彼女を中心にすえながら、海洋開発科の生徒たちの一味違う高校生活を紹介します。

予定調和的に彼女が卒業後、水中土木の世界に進んでくれれば制作側も楽だったと思うのですが、世の中思うようにはいきません。実は彼女の両親は離婚し、貨物船の乗務員をしているお父さんは3ヶ月に一度しか帰ってこない状況。

そんな中で彼女が選んだのは、お母さんのそばで働くことでした。(スーパーに内定をもらっています。)お母さん自身は、娘に広い世界を見て欲しいと思っているのですが…。

2005年2月 7日 (月)

竹楽器の音色にのせて

山口放送 ラジオ編制部 高田 知太郎

山口県は約11,000haという、全国有数の竹林面積をもっています。しかし近年、竹の需要の低下や、竹の生産に関わる人々の高齢化にともなって、竹林の手入れが行き届かない状態になっています。

そこで、竹の良さを広く知ってもらい、竹の有効活用につなげるために、音楽を通じて竹に親しんでもらおうという動きがでてきました。

山口県が呼びかけ、竹林を再生させる活動をしているボランティア団体が母体となって、竹楽器の楽団「やまぐちバンブーオーケストラ」が去年、結成されたのです。

楽団が使う楽器は、東南アジアなどで多く見られる竹の打楽器をお手本にして作られたものや、しの笛など。地元の竹を使って、自分たちで作りました。
この竹楽器の楽団の音色には、美しい竹林の再生という願いが込められています。

2005年1月31日 (月)

炭との対話60年。熊野古道沿いで備長炭を焼く

和歌山放送 制作部 土橋 進

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ、海辺を巡る「大辺路」が日置川を横切るあたりに「紀州備長炭研究所」がある。和歌山県西牟妻郡日置川町の研究所で今も「世界一の備長炭」を焼く玉井又次さん(78才)を訪ねる。

玉井さんの弟子たちは紀州を始め、アジア各国で活躍中。紀州備長炭指導製炭士として後継の指導にあたる玉井さんに「炭焼きさん」の苦労と楽しみを聞く。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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