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2004年1月26日 (月)

音芝居 カメの恩返し

南日本放送 ラジオ制作部 富山 貴司

鹿児島県のウミガメ上陸数は、1991年をピークに減少していたが、昨年は、5323頭と観測史上2番目に多かった。県をあげての保護活動の成果があらわれてきたようだ。

屋久島のいなか浜では「うみがめ館」のスタッフと地域住民が一体となって、オフシーズンの冬でも浜の清掃などに力を入れている。それに応えるかのようにいなか浜に帰ってくるカメ。

「産卵・安堵のため息」そして「子ガメの誕生」を通して私たちは「命の尊さ」を教えられる。その感動体験を「ツルの恩返し」ならぬ「カメの恩返し」と題して表現した。

4時間ほど待って「安堵のため息」を録音できた時は、待ち焦がれた恋人にやっと出会えたような喜びと感動で涙が止まらなかった。

取材を通じて、自然環境を壊したのは私たち人間であり、その自然を取り戻すことができるのも、私たち人間の活動によるものなんだと強く感じた。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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