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2008年12月

2008年12月22日 (月)

けなしあいを笑いにかえて~能登いどり祭~

北陸放送 ラジオセンター 川瀬 裕子

能登町鵜川の菅原神社では、毎年11月7日夜に氏子が直径1.2メートルの大鏡もちを奉納し、他の地区の氏子らが、そのもちに対して悪口を言い合う奇祭「いどり祭」が開かれています。

6つの集落のうち、毎年2地区ずつが交代でもちを作る当番となり、競い合います。

「いどり」は「悪口を言う」「けなす」の方言。まつりでのケチのつけ合いは、軽妙で笑いに包まれています。一年を笑い飛ばして来年への糧とするユーモアに、この土地の大らかな人柄と暮らしを感じます。

2008年12月15日 (月)

鍋合戦 秋の陣

宮崎放送 ラジオ部 福田 直子

宮崎県内で農業産出額トップを誇る東児湯5町(高鍋、川南、新富、木城、都農)で地元の食材を使った鍋合戦が行われました。

これは4月に高鍋と川南の2町で争われた鍋合戦ー春の陣ーについで2回目。地元でとれた豊かな海の幸、山の幸をたっぷり使った鍋は、いろんな食材から出るダシが効いて、甲乙つけがたい味でした。

今回の取材を通して、宮崎の食材の豊かさを改めて感じました。

2008年12月 8日 (月)

父から子へ・伝統のふすまからくり

四国放送 ラジオ局編成制作部 三浦 審也

徳島市八多町は、みかんやイチゴの栽培が盛んな田園地域ですが、犬飼農村舞台で浄瑠璃が上演される秋祭りの日には、町内外から数百人の観客が集まります。

見せ場の「ふすまからくり」は、合計百枚以上のふすまを縦横に動かして場面を転換するもので、地元のみなさんはが操作します。

さぞや日ごろから練習を…と思いきや、ほとんどぶっつけ本番に近い状態と聞いてビックリ。子供のころから慣れ親しんだ舞台で、メンバーは数十年来のご近所さんたちですから、あえて練習しなくても息が合うのだそうです。

文化って、向こう三軒両隣にあるものなんですね。

2008年12月 1日 (月)

音浴(おんよく)博物館

長崎放送 ラジオ制作センター 小森 裕子

長崎県西海市大瀬戸にある、分校跡を利用して開かれた「音浴博物館」を取り上げた。夫であり、初代館長であった、栗原栄一郎さんが亡くなり、跡を引き継いだ妻の節子さんが語るレコードや施設に対する思いが柱となっている。

開館から7年、この施設は、16万枚という膨大なレコードの整理、収支のバランス、後継者不在など様々な問題を抱えている。

しかし、それでもなお、めまぐるしく変化するこの時代において、人々を引きつけ、必要とされ続けるその魅力とは何か、伝わればと思い、制作した。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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