けなしあいを笑いにかえて~能登いどり祭~
北陸放送 ラジオセンター 川瀬 裕子
能登町鵜川の菅原神社では、毎年11月7日夜に氏子が直径1.2メートルの大鏡もちを奉納し、他の地区の氏子らが、そのもちに対して悪口を言い合う奇祭「いどり祭」が開かれています。
6つの集落のうち、毎年2地区ずつが交代でもちを作る当番となり、競い合います。
「いどり」は「悪口を言う」「けなす」の方言。まつりでのケチのつけ合いは、軽妙で笑いに包まれています。一年を笑い飛ばして来年への糧とするユーモアに、この土地の大らかな人柄と暮らしを感じます。