父から子へ・伝統のふすまからくり
四国放送 ラジオ局編成制作部 三浦 審也
徳島市八多町は、みかんやイチゴの栽培が盛んな田園地域ですが、犬飼農村舞台で浄瑠璃が上演される秋祭りの日には、町内外から数百人の観客が集まります。
見せ場の「ふすまからくり」は、合計百枚以上のふすまを縦横に動かして場面を転換するもので、地元のみなさんはが操作します。
さぞや日ごろから練習を…と思いきや、ほとんどぶっつけ本番に近い状態と聞いてビックリ。子供のころから慣れ親しんだ舞台で、メンバーは数十年来のご近所さんたちですから、あえて練習しなくても息が合うのだそうです。
文化って、向こう三軒両隣にあるものなんですね。