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2009年1月

2009年1月26日 (月)

真冬のつめたーいお祝・沼の内の水祝儀

ラジオ福島 制作報道部 飯田 英典

いわき市平の沼の内地区には400年以上にわたって続く「水祝儀」と呼ばれる水かけまつりがあります。

特に大きなお祭でもなく、有名で遠くからたくさんの人がかけつけるわけではありません。しかし、地域の若者たちが守り続けるこの祭の生の音を取材し、若者たちが歴史ある祭を楽しんでいる姿がとらえることが出来るのではないかと考え、今回番組で取り上げました。

実際の「水祝儀」自体も観客から水をかけられる婿たち、桶取りと呼ばれる水をかける役の若者、皆が笑っています。笑いにつつまれたこの祭を音として録音し、聴いた方が少しでも笑えるような番組を目指しました。

2009年1月19日 (月)

子供落語家奮闘記

西日本放送 営業局ラジオセンター 壁下 太郎

香川県は丸亀市、通町商店街にある大正時代の家屋「秋寅の館」は、市民の交流の拠点「まちの駅」として利用されています。

この秋寅の館で、定期的に開催されているのが、「秋寅寄席」。50~100人が入る座敷で、高座とお客さんの距離が近いアットホームな寄席です。スタッフも商店街の方々。街の活性化を図るため、この寄席を始めた方は、ボランティア落語家、白鷺亭楽笑さん。

その楽笑さん一押しが、子供落語家、潮流亭謙笑くん。小学3年生。彼の落語はかわいらしく、何より上手なんです!。酔っ払いの真似や、昔の武士の言葉など、きちんと表現し、体全体を使って演技をします。

そんな謙笑くんも、もう一人の女の子噺家、日向家ひかるちゃんも、練習は家族の前で行います。両親が、そしてお客さんが、自分たちの落語で笑うと、子供たちはとてもうれしい表情を浮べます。

落語を通して、子供が、その家族が、そして街が少しずつ幸せになっていく表情を出せたらと思い制作しました。

2009年1月12日 (月)

紙にいきる~越前和紙の里

福井放送 ラジオセンター 越桐 清司

越前市五箇地区には、1500年ほど前から和紙づくりの技術が代々受け継がれていて数十軒の和紙工場が軒を連ねています。寒のころになると山あいを流れる清い川の水を使った「紙すき」が盛んになります。

その生産工程は、今でも人の手によるものです。原料となる木の皮を煮る時のほど良い加減や、煮た原料を叩いてほぐす時の力加減。紙を漉く加減など、それらが長年培った熟練のの技です。

その紙づくりと共に五箇に伝わる民謡「越前紙すき歌」は、「五箇に生まれて紙すき習うて」「親も子も漉く孫も漉く」と歌う作業歌です。紙すきを続けて48年の玉村秋子さんは、小学4年生の「伝統産業」の課題授業で、見学に訪れる生徒たち、観光に訪れる人たちに和紙の魅力を伝えています。

※(こぼれ話)原料を煮る音は「グツグツ」だと思っていましたが実際は「ザーッ」という音でした。

2009年1月 5日 (月)

諏訪湖のワカサギ釣り

信越放送 ラジオ局編成制作部  伊藤 めぐみ

長野県の真ん中に位置する諏訪湖。ワカサギ釣りの名所として知られています。

近年、漁獲量・採卵量の減少により、ワカサギの禁漁が続いていましたが、この冬、4シーズンぶりに解禁となりました。ボート(手漕ぎ・エンジン付き)や屋形船など、何種類もの船がある中で、この時期の一番人気は、諏訪湖名物、ドーム船。

大きなイカダの上に、カマボコ型のドーム(主にビニールハウス)が乗ったものです。ストーブやトイレ、調理用コンロなどが用意され、ささに至れり尽くせりです。冬でもヌクヌクとワカサギ釣りを楽しめる…と、大好評です。

ブラックバスは駆除すべきか?カワアイサを追っ払うには?白鳥に餌付けは必要か?-自然界の生き物との共存には、まだ課題が残りますが…まずはワカサギ釣りを経験してみませんか?

 ・2008年~2009年 諏訪湖ワカサギ釣り
 ・毎日07:30~13:30(諏訪湖が結氷した場合、禁漁)
 ・1人 上限 1kg

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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