« 2005年4月 | メイン | 2005年6月 »

2005年5月

2005年5月30日 (月)

民謡はふるさとの宝

青森放送 ラジオ編成制作部 小杉 陽彦

青森県田舎館村では、前の村長が東京で開かれた会合の席で「津軽出身なら何か津軽民謡を一つ披露して欲しい」とリクエストされたが歌うことができなかったことから、「これではだめだ」と7年前から村内3つの保育所で民謡教育をスタートさせました。

津軽民謡の指導を依頼された沢 久雄さんは、ひらがなも読めない子供たちに口伝えで民謡を教えていき、子供たちは周囲の大人たちが驚くほど早く、次々と覚えていきました。

子供たちは村内の様々なイベントで、元気な歌声を披露し、自信をつけて、毎年小学校へと進学していきます。

沢さんは、最近、小学校でも津軽民謡を教えており、この8年間で、村の人口の2割を超える、1,600人以上の子供たちに指導していて、将来、子供から大人まで民謡を歌える田舎館村の姿を夢見ています。

2005年5月16日 (月)

音戸町最後の日の「音戸の舟唄」

中国放送 ラジオ制作部 面出 成志

平成17年3月20日、広島県安芸郡音戸町は、呉市と合併になり、単独町制が終わった。

広島市内を中心にライヴ活動を行っている音戸町出身のミュージシャン、プロベーシストの中野力さんは合併前に故郷に音楽で何かを残したいと、音戸の舟唄を現代風にアレンジして演奏することを決意。

ライヴの日は、音戸町最後の日、3月19日。しかし、プロになって初めて故郷でコンサート。日本の三代舟唄をアレンジしていいのか?地元の人は喜んでくれるのか?悩みとプレッシャーでなかなか曲ができない。

そこで、音戸の舟唄保存会、副会長の中下利枝子さんをたずねる。生の舟唄を聞いて何かを感じた…。

伝統的な音戸の舟唄、音戸の誇りでもある音戸の舟唄を次の世代に伝えていきたい思いは一緒。

そして、平成の音戸の舟唄が完成し、音戸町最後の日に地元の人を前に披露した…。中下さんの反応は…。地元の人の反応は…。

2005年5月 9日 (月)

奄美発・島唄サンシン侍参上!

南日本放送 ラジオ制作部 冨山 貴司

奄美の島唄に欠かせない三味線を、地元の人は「三線(サンシン)」といいます。名瀬市の浜川昇さん(72歳)は、そのサンシン作りの名手で、全ての工程を手作りするのは浜川さんが島でただ一人。

自分の作ったサンシンで、大好きな島唄を唄いたい! という思いから島唄教室まで開き、後継者探しまで行う浜川さんの元気な姿、力強さを番組に投影しました。

浜川さんを“サムライ”と呼んだのは、後継者がいない、言わばサンシン作りの“ラストサムライ”に思えてならなかったからです。

2005年5月 2日 (月)

世界へひびけ雅楽の調べ

京都放送 ラジオ制作グループ 坂下 かつ子

雅楽を広く一般に普及させようと「いちひめ雅楽会」を発足し、活動されている宮司、飛騨さんに雅楽についての思いをききました。

会員である学生さんの生演奏を聞き楽器を見せていただいて、これをこのまま伝えられれば、きっと雅楽のイメージも変えていけるのではと思いました。

何より飛騨さんの熱い思いが、ひとつひとつの言葉にあらわれていつので、それを編集によってこわさぬよう心がけました。

取材から帰る際、“あなたも習いませんか?”と誘っていただいたので、現在思案中です。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad