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2003年6月

2003年6月30日 (月)

童謡に限りない夢を託して

熊本放送 ラジオ局 原武 博之

童謡を歌い続けて30数年。歌手、大庭照子さんは「スクールコンサート」を通して童謡・唱歌の持つパワーを痛感しました。そして、童謡は、子どものためだけでなく高齢者や、障害を持つ人たちに「生きる活力」を与えることに気づきました。

RKK熊本放送のロビーでは、大庭照子さんが館長をしている日本国際童謡館の協力で、毎月1回「RKKランチタイム童謡コンサート」を開催しています。2001年10月から数えて、今年6月で18回を数えます。

およそ120席の会場は毎回満席となりデイサーイスのお年寄りも今はすっかりご常連。そして今年3月「大庭照子と行く童謡ツアー」が企画され、一行35人は、ホノルルの老人ホームを訪問したり、日系人の人たちとの童謡コンサートでの交流を行いました。

10年を迎える「日本国際童謡館」大庭さんの夢は限りなく膨らんでいきます。

2003年6月23日 (月)

自然と共に生きる! ホエールウォッチング

高知放送 編成報道局報道センター 中澤 誠

沿岸漁業の不振などを背景に、14年前に始まった土佐湾での「ホエール・ウォッチング」は、地域も広がり、すっかり定着した感があります。中でも、最も早く始めた大方町のこだわりと今後の展望にスポットをあてました。

県内で最も規模が大きく、船の数も多いのですが、8年前をピークに船の数も、乗船客数も減りつづけています。ライバルも増え、厳しい中にもかかわらず、独自のスタイルにこだわっています。

ウォッチング客の歓声などを通して、ホエール・ウォッチングの楽しさが伝わればと思っています。

取材の際(6/8日)、乗り合わせた団体客は、埼玉からの合唱団のグループで、鯨に遭った時には、感動のあまり即席の替え歌も飛び出すほどで、楽しいツアーとなりました。
鯨もかなり船の近くで見えてラッキーでした。

2003年6月16日 (月)

春を迎えたイスキア~佐藤初女さんを訪ねて

青森放送 ラジオ報道制作部 藤田 晴央

弘前市に自宅のある佐藤初女さん(81才)は、ろうけつ染の教室を開くかたわら、心の病、心の悩みを持つ人々の相談をうけ始め、10年前に岩木山麓に“森のイスキア”と名づけた宿泊施設を開設。その、自然の中で“食”を大切にして生きる姿は、映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)・第2番」でも紹介された。

番組では、初女さんお得意のオニギリを作るところなどを本人の言葉を交えて紹介。冬の間、閉ざされている“森のイスキア”が雪解けとともにオープン。訪れた人々の北国の春への感動、初女さんへの感動の言葉を紹介。

一人の老女の存在が人々に“生きる喜び”と“安らぎ”を与えていることを、津軽の春の訪れとともに伝える。

2003年6月 9日 (月)

銘鶯引仮名口(めいおうひきかなぐち)

東海ラジオ放送 報道部アナウンス課 山崎 聡子

『銘鶯』とは、ウグイスに独特の鳴き方を覚えさせ、その優劣を競う文化のことです。
約1300年の歴史をもち、かっては全国に15種類もの鳴き方があった、この銘鶯が、今、絶滅の危機にあります。現在は愛知県安城市に「引仮名口」が残るのみ。

この伝統を守るため、ウグイスの人工孵化に取り組む深津鉞郎さんにスポットをあてました。
現在のところ成功まで90%のところにきているそうです。なんとか成功させ、伝統を残して欲しいと思います。

ちなみに番組の中で使用した、すでに絶滅している関東の鳴き方「文字口」の入ったカセットテープは、好事家の間では100万円ほどの値で取引されているらしい…。貴重なテープをお借りすることが出来ました。

2003年6月 2日 (月)

ヒゲロクさんの紙芝居

中国放送 ラジオ制作部 瀬尾 奈月

広島県の三原市には、今も、拍子木を打ち鳴らしながらやってくる“紙芝居のおじさん”がいます。録田健次(ろくたけんじ)さん、通称ロクさんです。

ロクさんは、長年の会社勤めを辞め、脳出血で左半身不随になった妻、公枝(きみえ)さんの介護をしながら、本格的な紙芝居師として、街頭へ出ています。

ロクさんの紙芝居にかける思いを、いきいきとした子供たちや、懐かしそうに見守る大人たちの様子とともに描きました。

だれにでも優しくて温かいロクさんの人間味と、情熱を伝えたいと思いました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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