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2003年7月

2003年7月28日 (月)

遊覧船にかける夢

長崎放送 放送制作部 三輪 准子

長崎県の九十九島を巡る遊覧船「パールクイーン」の船長を目指す赤石茂美さん(25歳)が、先輩の船長から訓練を受け、一人立ちするまでを取材したものです。

小さい頃から海が大好きな赤石さんの夢は、船乗りになることでした。そして中学卒業後は、山口県の「国立大島商船」に進学し、女性では数少ない「3級海技士」の免許を取得しました。

九十九島は、佐世保港から平戸瀬戸まで連なっており、島の密度は日本一といわれています。真近で九十九島を見ることができる遊覧コースは、操船する船長にとっては、岩場と浅瀬に注意しながらの航行となり、とても難しい所です。

その遊覧船「パールクィ-ン」に初めての女性船長が誕生するということで、地元では話題になっています。

2003年7月21日 (月)

曲げわっぱ 木のぬくもりに足跡を

秋田放送 ラジオ局ラジオ放送部 新井 八月

同じ木を取り扱う仕事でも、前の仕事は営林局。友達の何気ない一言「儲からないけど、何百年も続いてんだぞ!」という言葉に曲げわっぱの世界に飛び込みます。

奥さんに多大な苦労をかけながらも今まで30年どうにか続けることができました。幸い、伝統工芸につきものの、後継ぎの問題は息子がいます。後は、後世に、自分を生かしてきた証の「曲げわっぱ」という足跡をどうにかして残していきたい。取材をしていると、柴田さんの、そんな思いが胸に響きます。

工場には、何百年も前の曲げわっぱから、海外のものまでたくさんの作品が展示してありました。

2003年7月14日 (月)

みしま風鈴の引き売り

静岡放送 ラジオ局ラジオ制作部 篠宮 康彰

静岡県三島市で陶器店を営む関ね久雄さん(38)は、夏が近づいてくると風鈴の引き売りをします。

腹掛け、股引きに半纏を羽織り、麦わら帽子をかぶって、風鈴をつる下げた屋台仕掛けのリヤカーを引きます。

 売り歩く風鈴は全て関根さんの手作りです。
関根さんは自らの風鈴に「みしま風鈴」という名前を付けました。北に富士山を仰ぎ、伊豆の玄関口にあたる三島市。

関根さんの「みしま風鈴」には、ふるさと三島への思いがこめられています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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