2011年6月 6日 (月)

山形弁新幹線

山形放送 報道制作局 制作部 門田 和弘

彼女が歩くと社内の雰囲気ががらりと変わる。
こんなアテンダント見たことありません。

山形新幹線つばさのカリスマ車内販売員 茂木久美子さんは、JR東日本管内の車内販売員1300人の中で3人しかいないチーフインストラクター。その接客術には目を見張るものがあります。

東京~山形間を取材したこの日、東京駅を出発した瞬間からそこはもう山形県。「コーヒーはあっづいのとつったいのとどっちいいべ」というように山形弁が飛び交います。
山形の形は親しみを持ち、東京の方はもう旅行気分!

しかもその彼女の繰り出す山形弁は自然体でとってもあったかいのです。

お客さんとの対話をお楽しみください。

2011年5月30日 (月)

親子でつなぐ伝統話芸~活弁~

大分放送 ラジオ局ラジオ制作部 宮崎 真由美

大分県出身の活動写真弁士 麻生八咫さん(59)。
1998年に活弁界初の文部大臣賞を受賞した活弁界の第一人者です。

活弁とは、無声映画に独特の語りを入れる日本だけにある話芸。
まだ映画が活動写真といわれていた明治から昭和初期にかけて親しまれていましたが、時代と共に廃れ、現在、プロの活弁士はわずか10人ほどしかいません。
八咫さんは、活弁を新しい舞台芸としてよみがえらせたいという思いで、全国各地で活弁公演を行っています。

実は八咫さんには子八咫さんという弟子がいます。実の娘でもある子八咫さんは、父に憧れ弟子入り。10歳の時に弁士としてデビューしました。
留学経験のある子八咫さが今取り組んでいるのが英語活弁。日本の伝統話芸を、若い世代や海外の人にも興味を持ってもらいたいという夢を持ち、海外でも活弁を披露しています。

「活弁」という日本の伝統話芸の灯を消さないよう、さらには新しい文化としてより発展するようにと走り続ける麻生親子の姿を描きます。

2011年5月23日 (月)

PANの学校

高知放送 報道制作局 ラジオセンター 越智 義久

高知県の山間部、いの町上東地区は人口120人ほどの過疎の集落です。活性化どころか地域を維持していく為に、何かに取り組まねばと危機感を持った地元の人たちは、休校となった小学校の活用法を探っていました。

その中で出会った人物が、小学校があった頃のイベントにつてを頼りに出演してもらった、大阪で活躍するプロのスチールパン奏者、
山村誠一さん。

上東地区の風土を気に入った山村さんの提案で、スチールパンの演奏・制作を行う「PANの学校」が5年前に設立されました。
学校が開かれるのは月に1回。そのたびに山村さんは大阪から指導の為に訪れています。コンサートを見た人たちが生徒として集まり、さわやかな音色が山里に響きます。

今回は地元の人が「PANの学校」に託した想いを描ければと思い、制作にあたりました。カリブ海の音ですが高知の山里にもなぜか良く合います。
ちなみに山村さんは上東地区に家を借りていて、引っ越すつもりと話しています。

2011年5月16日 (月)

京の伝統工芸~銀が奏でる音色 ものづくりへの思い~

京都放送 ラジオ制作部 永田 和美

京の伝統工芸の一つ、金属工芸。江戸時代からこの技術を伝承する竹影堂を取材しました。

金属といっても様々な種類があります。金や銅は素材そのものの価値が重要視される、手作業の付加価値が認められにくいなどという理由から竹影堂では主に銀を使用されています。
この銀を加工する過程で様々な音が生み出され、一定のリズムを刻んでいきます。この音が熟練された技の証。音を聞くだけで商品のよしあしがわかるんだそうです。

そんな音が響きわたる竹影堂の工房の表では若手職人の活動の場にと立ち上げられたかざりや鐐があります。
お店では太陽がギラギラ照りつける夏でも、雪が舞う冬でも、必ず実演販売をされています。物を作っている姿を見せて、その商品の物語を感じてほしいとの想いからされている販売方法です。

機械化が進む中でもあえて手作りにこだわる、最初に立ち返る。
忘れかけていた”ものづくり日本”がそこにあるように感じました。
そして、私たち買い手自身もその物語に耳を傾ける努力をしなくてはいけないのでしゃないでしょうか。

2011年5月 2日 (月)

120年余りの歴史に幕~木曽川・日原(ひわら)の渡し船

東海ラジオ 制作局制作部 北 敏明

愛知県と岐阜県の県境を流れる木曽川は、長さは日本で8番目、
流域面積としては日本で5番目の一級河川。
この川の両側には、古くから両県を結ぶ交通手段として多くの渡し船があった。
しかし、橋梁の建設により次第に数は減り、今ではわずかに観光目的の渡し船を残すのみとなった。
 
今年3月30日にまた一つ歴史の火が消えた。
河口からおよそ20キロの位置にある愛西市の日原渡船(ひわらとせん)。ここは江戸時代、名古屋城から高須松平藩(現在の岐阜県海津市)を結ぶ重要なルートの一つであった。

この地域は旧八開村と呼ばれ、蓮根が特産物。
船をつかう蓮根農家の副業として、かつては、村の男の7割はこの渡し船の船頭をしていたという。昨今は12名の船頭が交代で、船外機をつけた船を運航していた。
 
最後の運航を前に、地元の歴史研究会有志がツアーを企画した。

道後温泉「今」物語 時計台のカラクリおじさん

南海放送 ラジオ業務部 森山 いくみ

道後温泉の憩いの広場で11年間夜間ボランティアで、ガイドをしている安平賢三(やすひらけんぞう・70歳)さん。
夜、道後の町に行くと、カラクリ時計の下で、口上を述べながらガイドをしている安平さんをよく見かけます。

なぜ夜に他のガイドさんはいないのに、この方だけガイドをされているのだろう? 昔の警察官ぽい服装をしているこの男性はどういう方なのか? そういった取材対象者に対する興味がわいてきて、話しを聞いたのがきっかけです。

番組の中では、安平さんのオリジナルの口上の他、ボランティアを始めたきっかけを支える家族の存在を紹介しています。

この安平さんのガイドの声を、道後を象徴する「音」として制作しました。

2011年4月25日 (月)

北に響く大地のメロディー 我ら農民オーケストラ

北海道放送 伊藤 嘉章

今回紹介するのは、北海道農民管弦楽団、
通称「農民オーケストラ」です。

北海道内の農家を中心に農業関係者で作る世界的にも珍しいオーケストラ。「農民こそ真の芸術家たりえる」という宮沢賢治の考えに共鳴する牧野時夫さんが、1995年に仲間とともに立ち上げました。現在の団員はおよそ70人。

今回はこのオーケストラと出逢い、40年ぶりにヴァイオリンを手にした高橋幸治さん(74歳)を紹介しましたが、その他にも、往復9時間もかけて練習に来る団員、オーケストラに参加するようになって、農業試験場の職員から農家になった人など、様々な物語、熱い思いを持った人が参加しています。

現在、北海道農業は大変厳しい状況にありますが、土と向き合い、音楽を愛する人々の心の充実を伝えられたらと思います。
ちなみに本編中に流れるクラシック音楽は、全て北海道農民管弦楽団の演奏によるものです。

2011年4月18日 (月)

竹炭で生き生き! セカンドライフ

山梨放送 放送本部ラジオ制作部 若尾 佳那

山梨県の南部に位置する身延町。県内でも有数の竹の産地として
知られています。
この竹(孟宗竹)を使って地域活性化に貢献できないかと、仕事の一線を退いた高齢者のみなさんがたちあがりました。
「身延竹炭組合」です。
平均年齢73歳、現在32人が活動しています。
竹の炭「竹炭(ちくたん)」づくりを通しての町興しと、生き生き働く高齢者の皆さんの姿をお聞き下さい。

竹炭には除湿と消臭効果があると言われ、竹炭を水に入れる、炊飯に使う以外にも、さまざまな商品が開発されています。
竹炭ロールケーキ、竹炭珈琲、竹炭うどんなど、見た目は真っ黒でびっくりしますが、味はとても「おいしい」です。

2011年4月11日 (月)

宝の川・黄金川の不思議

RKB毎日放送 ラジオ制作部 金山 宏美

福岡県中央部にある田園都市・朝倉市を豊に流れる川「黄金川」。
この川で採れるノリ・川茸が工業金属のレアメタルを吸着するという
記事を目にしました。

エメラルドグリーンに輝く川茸は宝石のよう。
日本中、何処を探しても、この「黄金川」でしか採ることができない川茸。今も昔も在り方は変われど、私たちに恵みをもたらしてくれています。

そんな不思議なエネルギーを持つ黄金川のお話です。

2011年4月 4日 (月)

東京スカリツリーの街・業平 変わりゆく景色

文化放送 編成局制作部 吉野 亜衣子

今回の取材では2つの老舗のお店に伺いました。
1つは50年以上続くパン屋さん「キムラヤ」。75才の二代目があんパン、チョコパンを目の前で作ってくれました。

地震の事に話が及ぶと、自身が経験された東京大空襲の話をしてくださり、「日本は復興できたんだから大丈夫。」
と励まして頂きました…。
名物の「タワーデニッシュ」と「おしなり君パン」はもちろん、おススメの「半熟卵入りカレーパン」の美味しい事! 家族に大評判でした。

2つ目は、77年続くお城の形をした和菓子屋さん「森八」。
二代目に連れられ見学させてもらった工場には、ストリートダンサーでもある三代目がバンダナを巻いて「桜もち」を作る姿がありました。
代々続く「栗最中」とてもおいしかったです。(食べてばっかり!)

脈々と続いていく確かな実力と、人の温かさにしびれ、将来絶対下町に住む、と心に決めました。
静かだった街が、とまどいながらも前向きに生きていく姿を伝えられたらと思っています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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