2005年8月29日 (月)

およそ800年間 変わらぬ製法で作られている阿波番茶

四国放送 編成制作部 新井 明美

「番茶」「晩茶」ともかく。昔は那賀川流域一帯が阿波番茶の一大生産地であったが、現在は相生町と上勝町の二町だけになりました。

2001年環境省の「かおり風景百選」にも選ばれた上勝町神田地区の神田茶(ジデンチャ)は、今も800年ぐらい前から受け継がれてきた伝統的製法で作られています。

無農薬栽培で乳酸菌が豊富で体い良いといわれています。しかし、生産者の高齢化が進み、後継者問題が深刻です。

何事も機械化される中、手作業で時間をかけて作られる神田茶は、郷土の名産として、これからも絶やしたくないとの思いで取り上げました。

生産者の武市 功さんを追って取材しましたが、その作業をみると、下級茶のイメージあった番茶が貴重な高級茶に思えました。

番茶の中でも神田茶は確かにおいしい。

2005年8月22日 (月)

福井 祇園祭 2年ぶりに開催

福井放送 ラジオセンター 岩本 和弘

昨年の7月18日未明、福井県は嶺北を中心に局地的な豪雨に見舞われました。住宅の全壊57世帯・半壊139世帯・床上浸水3313世帯・床下浸水10324世帯など、未曾有の被害を受けました。

実は、この日が福井 祇園祭の当日でした。福井市では、1時間75ミリの激しい雨を観測。

福井市橋南地区近くの足羽川の堤防が決壊し、濁流に襲われました。もちろん祭りは中止となりました。

今年の福井 祇園祭は、2年ぶりの祭りで、豪雨からの復興をアピールする祭りでもあったのです。豪雨の被害を受けた道路を中心に練り歩き、沿道では2年ぶりの祭りに、涙する人も…。

祭りの参加者の半数は、豪雨で被災した方でした。実行委員会委員長の橋本浩吉さんは、地元の木田銀座商店街で寝具店を営んでいます。

橋本さんは「豪雨の影響で店を閉めた人もいる。今年のまつりの復活をきっかけに、商店街が再び元気を取り戻せれば…」と語ってくれました。

2005年8月15日 (月)

信州上高地・夏の音風景

信越放送 ラジオ局 編成制作部 中島 信子

信州・松本の上高地の梓川河童橋は、上高地のシンボル。そこから見る穂高連峰と、梓川の清流の美しさに多くの人が魅了されています。

この橋のすぐ前のホテルで働く樋口信之さんは、28年間、梓川を見てきました。川や河童橋の歴史、自然保護のための「蛇籠」と呼ばれる堤防の必要性などを語ってくれました。

樋口さんは、「美しい自然を守って住まわせていただく」と謙虚に語ります。番組では、樋口さんのインタビューを中心に、川の音、鳥の声、ガイド助手になって3ヶ月というガイドネーム「はなこ」さんの上高地への思いなどで構成します。

2005年8月 8日 (月)

牛タン焼きブームを陰で支えた炎の職人

東北放送 ラジオ局 制作部 平沼 敦子

BSE問題の影響を受けているとはいえ、仙台名物の代名詞ともいえる「牛タン焼き」。

戦後間もなく、当時食材としては気にも留められていなかった牛タンに目をつけた料理人が牛タン焼き屋を開いたのが始まり、というのは有名な話ですが、牛タン人気を語る上でもう一人欠かせない職人がいます。

それは、およそ50年前に牛タン焼き専用のカマドを開発した仙台のカマド職人・二科一男さん(74)です。

番組では、今や仙台市内のほとんどの店で使われているという牛タン焼き専用のカマドの誕生秘話を紹介するとともに、二科さんのモノづくりにかける思いに迫りました。

二科さんは、最近 街中にある焼肉店から頼まれ、ご飯を薪で炊くためのカマドを作ったのだそうです。

電気炊飯器が主流になる中で、「薪や炭の火の良さが再認識されているようでうれしい」と話していたのが印象的でした。

かくある私も、取材といいつつ牛タンを食べ歩きましたが、この焼肉店のカマドで炊いたご飯もまた絶品! 早速、二科さんのお店で七輪を購入しました。

2005年8月 1日 (月)

輪島の木地職人が魅せられたカリンバの音

北陸放送 報道制作局 制作部 百村 未来子

輪島市に住む木地職人、坂口正人さんは、丸盆や茶びつ、お弁当箱などの曲物を制作する職人です。

20年前屋久島へ移り住み、そこで屋久杉とアフリカの民俗楽器カリンバと出会います。屋久杉の奥深さとカリンバの音に魅了された坂口さんは3年前輪島に戻り、器とカリンバを融合できないかと考えました。

試行錯誤の末出来たのは、遊び心一杯のカリンバ付きお弁当箱でした。音楽好きの坂口さんのこだわりもあって、音の高さの調整もされている逸品です。

2005年7月25日 (月)

95年目の麦わら帽子~井上製帽所の夏~

宮崎放送 ラジオ制作部 河野 義範

暑い宮崎の夏に欠かせないものと言えば…。
「麦わら帽子」です。特に農作業のときは手離せません。井上製帽所は創業明治42年。今年で95回目の夏を迎えます。

長い歴史の中には、様々なことがありました。戦争、好景気、不景気、後継者問題…。それはそのまま日本が歩んできた歴史でもあります。

「麦わら帽子」はその全てを見つめてきました。今年も暑い夏がやってきます…。

※取材後にいただいた麦わら帽子は山に川に、仕事に大活躍中です。帽子をかぶって仕事をしている私の姿は、きっと会社員には見えないはず。

2005年7月18日 (月)

故郷の言葉~伊吹島は宝の島~

西日本放送 営業局 ラジオセンター 伊達 典子

誰もが持っている故郷の言葉「方言」は、温かく懐かしい気持ちにさせてくれます!。

故郷の良さを守り続けて欲しいという願いを込めて、香川県の西部、伊吹島に住む、久保カズ子さん(75才)をたずねました。

何と、伊吹島には、日本中どこを探してもない平安時代の京都の言葉のアクセントがそのまま残っているのです!。研究に訪れた金田一春彦さんの歌碑もあります。

独特の漁師言葉は乱暴に聞こえますが、人情にあふれた優しい言葉でした。日本古来の美しい言葉のひびきと久保カズ子さんのざっくばらんな人柄にひかれてしまい、取材をしているうちにすっかり伊吹島の方言を真似できるようになってしまいました。

貴重な言葉や文化は、ずっと守り続け未来に伝えていきたいです。

2005年7月11日 (月)

茶所(ちゃどころ)・東彼杵(ひがしそのぎ)

長崎放送 ラジオ局 ラジオ制作部 橋口 英恵

長崎県東彼杵町は、全国でも有数の茶所ですが、東彼杵町で作られている彼杵茶(そのぎちゃ)の名は、あまり知られていない。

そのため、東彼杵町では、バスツアーやそのぎ茶PRのための広告電車を走らせるなどして、まずは地元の方々に知ってもらいそして、ブランド化に向けて努力し続けている。

そのぎ茶を親子3代で作り続けており、平成15年に行われた全国農林水産祭で、内閣総理大臣賞を受賞している大山次作さんに、東彼杵町の土地を生かして作られているそのぎ茶の特徴を聞いた。

大山さん自身、今年も内閣総理大臣賞の受賞を目指し、日々丹精を込めて、お茶作りに励んでいる。

お茶の時期は、とても限られており、しかも雨の日には、茶摘が出来ないため、取材する時期を選ぶのに苦労しました。

また、自然豊かな場所で、お茶の魅力を知ることが出来ただけでなく、風景の美しさにも、思わず見とれてしまったそのぎ茶取材でした。

2005年7月 4日 (月)

はじまり、はじまりぃ~

秋田放送 ラジオ局 ラジオ放送部 山後 美奈子

由利本荘市の石渡力造さんは、昔話を紙芝居にして学校や保育所、介護施設などで約30年間、公演してきました。

地域に伝わる昔話を聞いて、ふるさとの良さを感じとって欲しい。昔話を子供たちに残していきたいという思いから聞かせるだけの昔話を石渡さんは、漫画風の楽しい紙芝居にして子供たちが受け入れやすいように努力をしてきました。

毎日、鎮守の杜で練習しています。石渡さんにとっては、精神統一の場、また、人に知られずこっそり大きな声を出せる秘密の場所なのです。

聞いてくれるのは名もない小鳥やカモシカたち。今までに約70の作品を作りましたが、まだまだ語りの材料は、頭の中にいっぱい詰まっているようです。

老人や子供たちが、泣いたり笑ったり反応してくれることが最大の喜びとなっています。

2005年6月27日 (月)

赤い靴物語

静岡放送 ラジオ局 ラジオ部 荻野 倫久

静岡市の歌舞伎研究家で脚本家の藤浪俊夫さんが、童謡「赤い靴」のモデルになった少女の悲話を題材にした浪曲「ああ・母子草」を書き上げた。

実在の少女が辿った運命を物語として蘇らせた藤浪さんの作品にこめた思いに迫る。

同時に浪曲のもつ独特の表現方法を通し、日本語のもつリズムと言葉の美しさを伝える。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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