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2004年5月31日 (月)

徳川時代から伝わる~和歌祭~

和歌山放送 制作部 中村 和哉

前日夜、激しい雨音…5月16日、朝、南よりの強い風と雨。
「権現様(徳川家康)の御利益、和歌祭に雨はない」と言い続けてきた和歌祭実行委員会メンバーの気持ちは無残にも暴風雨に吹き飛ばされてしまいました。

紀州東照宮のある和歌山市和歌浦に戻って開催される和歌祭は今年が3回目。昭和の時代に入り、様々な理由で催行が途絶えた時期もありましたが、和歌祭保存会青年部の若い力が支え、徳川の時代から続く、年々盛大な祭りとして開催されるようになってきました。

しかし、急な石段を降りる御輿おろし、文化財的価値の高い衣装を着ての渡御行列を考えると中止せざるを得ない状況となってしまいました。

一年間かけて準備してきた保存会の皆さんの落胆は大きいものでしたが、「今年復興できたものも少なくない。来年は完全なものにしよう。」「今年できないことはすべて来年出し切ろう」と次の和歌祭が始まっています。

ということで今回は、昨年の音や練習風景を交えてお送りします。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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