ゴットン ゴットン 路面電車がゆく
2014年3月24日~2014年3月30日放送
高知放送 ラジオセンター 久保英弥
【番組概要】
高知市のはりまや橋を中心に、東西南北に延びる電車の軌道。土佐電機鉄道の路面電車は親しみをこめて”土佐電””とでん”と呼ばれている。交通の流れが速くなっていく中で、常に1車両で走る”とでん”には緩やかな時間と人々の暮らしが乗っている。番組では、日本最古の路面電車の「音」をおりまぜながら”とでん”の持つ意外な(?)日本一も紹介していく。
【制作意図】
近年の鉄道ブームの中で、路面電車にもファンの人気が高まっている。その中で”とでん”は、わざわざ沿線まで見物に来る小さい子供がいるなど、市民の生活に溶け込んでいる。日頃、余る気にした事のない路面電車の「音」をクローズアップすることで、路面電車の持つ“ゆるやかさ”や”あたたかさ”が感じられたらと考えた。
【制作後記】
わずか63mと言えば、次の停留所からこちら側に声をかければ通じる距離である。実際、乗車・録音して、改めて短いなと実感させられた。点検・整備はそれこそ毎日ひっきりなしに電車が車庫に入ってくる忙しさで、日ごろ聴くことのできない「音」が安全を支えていることを、しみじみ感じた。”とでん”の協力に感謝したい。