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2014年3月 7日 (金)

おりんの音って奥が深~い!

2014年3月10日~2014年3月16日放送
北日本放送 報道制作部 小林淳子

【番組概要】
富山県高岡市のシマタ二昇龍工房は、お経を読む時などにならす仏具の「けいす(おりん)」に製造に携わっています。おりんは、特別に配合された真鍮の板を何万回と叩いて、形を作っていきます。そして最後の腕の見せ所が、調音作業。「ゴーン」という音の中には「カン・オツ・モン」という、3つのリズム(波長)があり、それを聞き分けながら、音の調律していきます。厳かな音色を作りだすためには、最低10年はかかるという職人の世界。全国に10人といない、磨き上げられた職人の技と音をお届けします。

【制作意図】
大量生産・大量消費の時代にあって今なお、手仕事にこだわり続ける職人の皆さん。先人の技を受け継ぎ、地道な努力の積み重ねによって製作された商品は、日本人の感性から生まれた芸術作品とも言えます。おりんもその一つ。手仕事で作りあげられる心地の良い音色を沢山の方に聞いて頂きたいと同時に、日本人の感性の鋭さ、能力の高さを改めて実感して頂ければと思っています。

【制作後記】
おりんの音の高さ・周波数は約400~4000ヘルツ。実はこれ、人間が年をとって、高い音が聞きづらくなっても、聞き取れる音の高さだと言います。また、おりんの音のリズムは、波のリズムとよく似ているという説があります。普段、何げなく聞いているおりんの音色ですが、大変奥が深いことがわかりました。先人の知恵の結集ともいえる「もの」をこれからも多く取材し、たくさんの方に聞いて頂きたいと思っています。



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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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