北山杉の未来をつなぐ
2014年3月17日~2014年3月23日放送
京都放送 ラジオ編成制作局制作部 永田和美
【番組概要】
京都市右京区京北、同じ京都市内でありながら、京都駅などがある中心地とは5度以上低い山に囲まれた自然豊かな地です。北山杉の産地として有名なこの地では毎年この冬の時期になると北山杉の加工作業が最盛期を迎えます。以前は磨き丸太が高値で売れたものの、現在は建築様式の変化などから需要は激減していきました。それでも、この京北の資源である北山杉を守り、伝えていこうとしている人がいます。一方、新しい北山杉の活用法をという思いから、捨てられていた杉の枝葉を使ってアロマを抽出し、京北の魅力を発信していこうとする人がいます。手段は違っても北山杉を思い、京北を思う気持ちは同じであるこの2人の思いを取材しました。
【制作意図】
木のぬくもりのある生活。日本人が忘れかけている暮らしを今一度思い出してほしい。それを北山杉を通して作っていきたい。そう語る米嶋さんはこの道32年の林業家。一度京北を離れ改めて京北の魅力、北山杉の活用を模索し、京北を元気にしたいと語る村山さん。守り続けてきた伝統を伝えることも大事です。そしてまた、それだけでなく新しいものを作り出していくこともその地域が・産業が活性化していく重要な要素です。北山杉の取組は今後の京北の未来を大きく前進させるものではないでしょうか。
【制作後記】
インタビューさせていただいていて、お二人とも本当に北山杉を愛し、京北を愛していることがとても伝わりました。番組の最後に、二人のあの言葉を持ってきたのは、本当にあの言葉の中にすべての二人の思いが込められているように感じたからです。6分20秒という短い時間の中では、北山杉の奥深さをなかなか表現できませんでしたが、それでも、北山杉の魅力を、そこで頑張っている人たちの思いを知っていただき、興味を持っていいただけたら幸いです。
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