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2010年12月

2010年12月30日 (木)

冬の味覚・やっぱりココがおいしいネ!

秋田放送 ラジオ局ラジオ制作部 鎌田 智循

秋田県ではセリを葉っぱから根っこまで全て食べます。
鍋から立ち上る湯気とともに広がるみずみずしい香りとシャキシャキした食感…。秋田の鍋料理には欠かせない名わき役です。

県内最大の生産地・湯沢市三関では冬の厳しい寒さの中、セリの収穫が続きます。奥羽山脈から流れてくる伏流水と秋田の寒さに育まれた三関のセリ。

冷たいセリ田に並ぶ青々としたセリは口に入れた瞬間、冬の音を奏でます。
シャキシャキ…。冬の味覚を耳でも味わってください。

<取材こぼれ話>
セリは、柔らかくてまとわりつくような泥の田んぼで育ちます。
なれないゴム長と田んぼから抜けない足。転んで、泥だらけになってマイクを向け続けました。
奥羽山脈から差し込むオレンジ色の日差しで、紫色になった朝靄の中で、緑色に光るセリはとてもきれいでした。

2010年12月16日 (木)

よみがえる紅葉饅頭~百年の時を超えて~

中国放送 ラジオ局ラジオ制作部 岡本 幸

広島と言えば「もみじまんじゅう」。
今や全国、どころか世界からのお客様も、広島、特に宮島を訪れれば、焼き立てを一つほおばり、お土産にどっさり買い込まれます。

これぞ広島の“風物”であります!

…ということで、今回の主人公は「紅葉饅頭」。
中でもちょうど100年前に「紅葉型焼饅頭」として商標登録された、
由緒正しき「元祖」に、その大役をお任せしました。

「元祖」は一旦途絶えましたが、この度復活しました。
作ったのは高津常助という男。
復活させたのは、常助の孫、加藤宏明。

新によみがえった紅葉饅頭が語る、世紀にわたる二人の男の物語をほんの少~しのぞいて見て…いえ、聴いてください。

2010年12月 9日 (木)

トーンチャイムで素敵な風を伝えたい

熊本放送 ラジオ局ラジオ編成制作部 中山 直

トーンチャイムをご存知ですか? いわばピアノの鍵盤のひとつひとつを筒状の楽器にしたもので、鳴らすとやわらかい音色が響きます。

このトーンチャイムに魅せられたのが熊本市に住む「美齢重(ミレージュ)」のみなさんです。
メンバーは60才前後の主婦9人、ほとんどが楽器とは縁がなかった人たちですが、9人がまとまると、すばらしい音楽が生まれます。

月に1回、彼女たちはホスピス病棟でボランティア演奏をしています。
演奏する場所は病室前の廊下、「日によっては体調が悪い患者さんに、押し付けにならないように」という配慮からです。
病室の外に吹く風や季節の移ろいをトーンチャイムの演奏に乗せて、彼女たちは素敵な風を病室に送り届けます。

これぞ開拓者魂! 口蹄疫からの復興 川南軽トラ市

宮崎放送 ラジオ営業制作部 小倉 哲

約29万頭もの牛や豚が犠牲になりました。
その激震地が、日本3大開拓地に数えられる町、開拓者の宮崎県川南町です。

口蹄疫が収束した今、町民一丸となって復興に取り組んでいます。川南町の中心市街地・トロントロン商店街で開かれる軽トラ市。
月に一度、特産品や農産物を載せた軽トラックがズラリと並びます。その数130台。県内屈指の朝市です。

自家製の落花生や手作りのあくまきを売る杉尾芳彦(すぎおよしひこ)さんは特別な想いでこの軽トラ市に参加しています。
杉尾さんもまた口蹄疫で家畜を失った畜産農家の一人。
11月、祈るような思いで仔牛6頭を購入した杉尾さん。杉尾さんの軽トラ市に対する胸のうちに秘めた想いとは?


【制作裏話】 

宮崎県を襲った口蹄疫禍。「がんばろう宮崎」のかけ声のもと、復興にむけた取り組みが行われています。そのなかで「『復興』といっても簡単なことではない」という杉尾さんの言葉に、ハッとさせられました。

2010年12月 2日 (木)

記憶のかけら

青森放送 ラジオ局ラジオ編成制作部 夏目 浩光

青森県五所川原市のグループホーム祥光苑で暮らす認知症の人々に「忘れられないこと」をききました。
農業・美容師・教師を経験してきた認知症患者さんたちの忘れられないこととは?

日本国内の認知症の人は訳208万人。30年後には65歳以上の
10人に1人に増加すると見込まれています。
認知症はひとごとではありません。認知症の人とはどんな人なのか?
認知症の方々の声に耳を傾けて欲しいと感じています。

取材した皆さんの話す言葉が津軽弁のためラジオの全国放送で通じるのか? 編集作業をしながら、自分も聴きなれてしまっている津軽弁を冷静に判断するのに苦労しました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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