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2010年6月

2010年6月28日 (月)

洋食器の町 期待のルーキー・メタル丼

新潟放送 報道制作局情報センター ラジオ制作担当 熊谷 春香

洋食器の町・燕市が生んだステンレス製のラーメンどんぶり「メタル丼」をご紹介しました。

「ラーメン談義でメタル丼製作を思いついた」という販売元と
製作工場の社長。
私に工程を紹介しながら、「この機械は…」「これはね…」なんて、
非常に楽しそうに話をしてらっしゃるんです。
燕市で共に頑張る同志の絆のようなものを感じました。


そして燕といえば、工場の出前文化が育てた背油ラーメン!
麺は伸びにくい太麺、冷めにくいようにスープに浮かべた背油。

番組でもメタル丼を使っているラーメン店をご紹介しましたが、今回の取材の楽しみは、合間に燕のラーメンを食べること。
リスナーにも「燕のラーメンを食べに行ってみたいな」と思ってもらえるような番組を目指しました。

2010年6月21日 (月)

鍛冶屋四代 ~受け継がれるトンテンカン~

四国放送 ラジオ編成制作部 三浦 審也

徳島県の山あいの町・勝浦町には、八十年以上続く野鍛冶、
「大久保鍛冶屋」があります。
土地や人に合った使いやすい道具を作り続ける職人の技と心意気を紹介します。

時代の流れに逆らって鍛冶屋を続けたご自身を「天邪鬼」と笑う、
三代目の大久保喜正さん。
それが今や、良い道具を求めて遠くから足を運ぶお客さんもいるのですから、時代も替わったものです。

野鍛冶の強みは、お客さんの要望をきける事。
クワ一つとっても、土が違えば使いやすい形も違いそうです。

最近は高校生が授業の一環で作業場を訪れる事もあるとか。
21世紀こそ、鍛冶屋の技が求められる時代なのかも知れません。

2010年6月14日 (月)

羊たちとともに ~ある高校の取り組み~

山口放送 ラジオ制作部 高田 知太郎

山口県の田布施町にある田布施農業高校の生物生産課では、羊を使って遊休農地を再生させる取り組みを行っています。
食欲旺盛な羊たちに耕作が放棄された農地の雑草を食べさせようというのです。

羊の除草能力について研究をしてきた先生や、羊の世話をしている生徒さん、学校から羊を借りて遊休農地を再生させた方などを取材しました。

また、雑草を食べるということ以外にも、羊は活用されていました。

2010年6月 7日 (月)

三春駒を守り続けて

ラジオ福島 編成局放送部 小川 栄一

かつては全国的に指折りの馬産地であった福島県も
現在馬をあつかう牧場は数えるほどにまで減少しました。 

阿武隈高原の山村、葛尾村には家族4代、80年に渡って
競走馬の生産・育成を続けている一軒の牧場があります。 
昔は馬の生産が盛んであった葛尾村も、現在はこの牧場だけとなりました。

江戸時代には村の一部が三春藩に属していたことで、
ここで生まれた馬は「三春駒」と呼ばれ、藩主に献上される名馬も多く出た葛尾村。
村には名馬碑も立ち、数々の名馬の足跡が記されています。

そんな伝統の 「三春駒」 を唯一生産し、守り続けている家族の思いをつづります。

《制作裏話》

普段、朝は馬の鳴く声で賑やかな厩舎も、私が取材に伺った日は静かでした。見慣れない人が来ると馬たちも警戒して鳴かないんだとか…。馬に鳴いてもらう為(鳴き声を録音するため)、何度も早起きして早朝の牧場を訪ねたことは良い思い出になりました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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