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2010年6月 7日 (月)

三春駒を守り続けて

ラジオ福島 編成局放送部 小川 栄一

かつては全国的に指折りの馬産地であった福島県も
現在馬をあつかう牧場は数えるほどにまで減少しました。 

阿武隈高原の山村、葛尾村には家族4代、80年に渡って
競走馬の生産・育成を続けている一軒の牧場があります。 
昔は馬の生産が盛んであった葛尾村も、現在はこの牧場だけとなりました。

江戸時代には村の一部が三春藩に属していたことで、
ここで生まれた馬は「三春駒」と呼ばれ、藩主に献上される名馬も多く出た葛尾村。
村には名馬碑も立ち、数々の名馬の足跡が記されています。

そんな伝統の 「三春駒」 を唯一生産し、守り続けている家族の思いをつづります。

《制作裏話》

普段、朝は馬の鳴く声で賑やかな厩舎も、私が取材に伺った日は静かでした。見慣れない人が来ると馬たちも警戒して鳴かないんだとか…。馬に鳴いてもらう為(鳴き声を録音するため)、何度も早起きして早朝の牧場を訪ねたことは良い思い出になりました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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