« 2010年6月 | メイン | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月26日 (月)

アコギで語る震災・居酒屋マスター

ラジオ関西 報道制作部 国広 正夫

15年前の阪神大震災では、6400人を超える人々が犠牲になったばかりでなく、生き残った人達の生活をも奪いました。

今回登場する神戸國男(カンベ クニオ)さん57才もその一人で、全国の名酒を提供しようと張り切って居酒屋を立ち上げましたが、わずか3ヵ月後に震災で店は潰れてしまいました。


普通、ここでめげてしまうものですが、神戸さんの明るく前向きな性格が、何と二重ローンを抱えながらも再び店を開いたのです。

私もここの清酒を口にしましたが、こだわりの味が語ったその一杯に思わず唸ってしまいました。

出来ることなら震災絡みの曲は創りたくなかったという神戸さんの唄の中身も、時の流れとともに変わってきているようです。

2010年7月12日 (月)

いわての秘境駅~大志田駅を目指して~

IBC岩手放送  ラジオセンター 佐々木 豪

岩手県の鉄道、盛岡駅と釜石駅を結ぶ山田線。

そこに、辺りを自然に囲まれ秘境駅と呼ばれる「大志田駅」があります。
県内外から人々が集まるこの場所にはいったい何があるのか?
その魅力を探しに、歩いて行ってきました。

途中、魚が集まるポイントで渓流釣りを楽しむ日と、
久しぶりに乗ったバイクでツーリングに訪れた人、
そして、大志田駅を目指してやってきた人たちに出会いました。

番組を通して、大志田の風景や駅の様子、訪れる人々の思いを感じていただければと思います。

私が咲かせる桜~鎌倉彫り 由以子さんの挑戦~

信越放送 ラジオ局編成制作部 横井 智伊

6月の軽井沢は春と夏が同居した不思議な季節を迎えます。
新緑の森では小鳥達に負けじとセミが早くも鳴き始め、旧軽通りなどの町中では、なごりを惜しんで、まだウグイスが鳴いている季節です。

伺った軽井沢彫りの工房 大坂屋家具店の工房には現在、20人程の職人がいます。

ガンコ親父の様な職人に、80歳近いであろう工房の主の様な
職人などなど、個性豊かな人々に囲まれながら、目下修行を積んでいる寡黙な、しかし内に情熱を秘めた由以子さんの姿が印象的でした。

200年以上の大木を切り、その板に桜が咲く軽井沢彫り。
修行の日々が実り、桜の花を美しく咲かせる様な職人になって欲しいなと、由以子さんの未来に希望を込めて制作しました。

2010年7月 5日 (月)

七百年の伝統を守る~有田川の鵜飼い(ウガイ)~

和歌山放送 報道制作局 編成制作部 花井 歩高

有田市は日本一の多いまちです。

有田みかんは全国ブランド。タチウオは漁獲量日本一。
甲子園春夏連覇の県立箕島高校…。
そして地元が誇る鵜飼い。「ウカイ」ではなく「ウガイ」と地元の人は呼びます。

半世紀前、9軒の業者が始めた観光鵜飼いも現在は2軒で守っています。かつては90人いたという鵜匠も、高齢化と後継者不足で4人にまで減りました。そんな中でも取材に応えてくれた吉田さんは明るく茶目っ気たっぷり。

でもひと夏が終わり、渡り鳥である鵜が飛び立つときはやはりさびしいとか。まるでお孫さんをみるような表情で話してくれました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad