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2007年6月

2007年6月25日 (月)

理想のオカリナを求めて

静岡放送 制作部 荻野 倫久

イタリア生まれの陶器製の楽器、オカリナは、吹く人にも安らぎを与え「癒しの楽器」と呼ばれます。近年のヒーリングミュージックの静かなブームの中、楽曲にオカリナを組み込んでいるものも多く、趣味として手作りでオカリナを作る人も増えています。

土と炎から生まれる素朴な響きが、喧騒のなかで生きる現代人の疲れた心に癒しを与えるのかもしれません。静岡理工科大学の志村史夫教授を中心とした研究グループガ、オカリナの音を科学的に解明する研究に取り組んでいます。

同時にプロノ「オカリナ奏者として知られる本谷美加子(ほんたにみかこ)さんも加わり、「科学」と「演奏家の視点」に基づいた理想のオカリナ作りも進んでいます。

信楽や瀬戸、常滑など、全国の焼き物の名所から集められた土を使い、さまざまな温度で焼き上げられたオカリナ。それぞれの成分分析や、音色を数値化したスペクトル分析から明るみになるオカリナの音色の秘密とは?

そしてプロの演奏家の主観を交えた「理想のオカリナ作り」の行く着く先は…。

2007年6月18日 (月)

夢見る公園

文化放送 制作部 小笠原 真愛

東京都 渋谷区にある代々木公園。週末になるとたくさんのストリートアーティストたちが集まり、思い思いのパフォーマンスを披露しています。

ケヤキ並木の下、多い日には20組を超えるアーティストはほんの1.2m間隔で陣を構え、隣に負けじと歌う! 踊る! 叫ぶ!

技術の上手・下手は別として、その「見て欲しい」「聞いて欲しい」という懸命なメッセージに、思わず通行人の足も止まります。

そんな、代々木公園の熱い文化を音にしました。アーティストたちの思いが伝わりますように。

2007年6月11日 (月)

高原を吹き渡る童謡の歌声

熊本放送 ラジオ局 原武 博之

平成の大合併で熊本県上益城郡山都町の一部となった旧清和村。
清和高原天文台を有し、150年の歴史を持つ「清和文楽」を核に、村づくりが行われ、人口3,300人の村に、年間12万人もが訪れていました。

他の2つの町に吸収されてしまったような状況の中で新たなふるさとづくりを進める旧清和村。村の中心地も合併によって地域が移り小学校も統合されて、廃校となってゆきます。

旧清和村村長で、現在NPO法人、日本国際童謡館 理事長の兼瀬哲治さんは、廃校になった旧朝日小学校を童謡運動の拠点としようと考え、この5月から「童謡学校」を開校することにしました。

豊かな自然の中に響き渡る歌声。日本人の心の中に浸み入っている童謡が、旧清和村に新たな風を吹き込んでくれるか、地元住民の期待も大きいようです。

2007年6月 4日 (月)

おらんくの映画館

高知放送 ラジオセンター 手島 伸樹

シネコン全盛の今、地方の映画館は姿を消しています。
高知県でも中心部のシネコンと小さな映画館が2館、そして今回取り上げた東部の「大心劇場」のみが常設の映画館です。

映画の火を消すまいと1人で頑張る館主、小松秀吉さんを通して懐かしい昭和の風景を感じてもらいたいと制作しました。

「大心劇場」高知県安芸郡安田町。
館主の小松秀吉さんは、モギリ、売店、看板制作、映画技師など、すべて1人で担当しています。その情熱は?

普段は暗い映画館ですが、壁には200枚以上の古い映画のポスターが…。休憩時間も楽しんでもらおうという館主の優しさです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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