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2007年6月25日 (月)

理想のオカリナを求めて

静岡放送 制作部 荻野 倫久

イタリア生まれの陶器製の楽器、オカリナは、吹く人にも安らぎを与え「癒しの楽器」と呼ばれます。近年のヒーリングミュージックの静かなブームの中、楽曲にオカリナを組み込んでいるものも多く、趣味として手作りでオカリナを作る人も増えています。

土と炎から生まれる素朴な響きが、喧騒のなかで生きる現代人の疲れた心に癒しを与えるのかもしれません。静岡理工科大学の志村史夫教授を中心とした研究グループガ、オカリナの音を科学的に解明する研究に取り組んでいます。

同時にプロノ「オカリナ奏者として知られる本谷美加子(ほんたにみかこ)さんも加わり、「科学」と「演奏家の視点」に基づいた理想のオカリナ作りも進んでいます。

信楽や瀬戸、常滑など、全国の焼き物の名所から集められた土を使い、さまざまな温度で焼き上げられたオカリナ。それぞれの成分分析や、音色を数値化したスペクトル分析から明るみになるオカリナの音色の秘密とは?

そしてプロの演奏家の主観を交えた「理想のオカリナ作り」の行く着く先は…。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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