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2002年4月

2002年4月29日 (月)

日南市酒谷の「のぼりこ漁」

宮崎放送 ラジオ制作部 渡辺 康晃

宮崎県の風物として、この季節日南市で行われる「のぼりこ漁」。音の表現としては難しいと感じましたが、消えつつある風物をなんとか残したいと思い制作しました。音源としては、インタビュー・鳥の声・川のせせらぎ・水中などで構成しました。

のぼりこ漁の歴史を記載した文献こそ残っていませんが、日南市酒谷地区の方ならどなたでも知っています。現在7名ほど漁をする方がいらっしゃいますが、ほとんどが高齢です。ハゼ科の稚魚といっても2~3種類あるそうで、その中でも「イッスイ」と呼ばれるハゼが美味しいとか。

説明が多くなると思い「のぼりこ」で統一しました。主人公の那須義春さんは、77歳。30年前始めたころ、網が無くて自宅の蚊やを引っ張り出して網にしたそうで、奥さんに怒られたそうです。

とにかく方言が激しく、全国では判らないと思いナレ化したシーンも多くありました。現地に行けば、分けてくれますので、宮崎に来られたときには空港から50分、日南市酒谷の酒谷川を見に来てください。

2002年4月22日 (月)

春を彩るこんぴら歌舞伎大芝居

西日本放送 ラジオ制作部 村上 洋子

香川県琴平では、毎年春になると「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で大賑わい。前日には、恒例のお練り行列も行われて、有名な役者が間近に見ることが出来ます。
地元はもとより遠方からはるばるこられる方も大勢。毎年、この時期琴平は、桜以上にはなやいだ雰囲気に包まれます。

現存する芝居小屋では日本最古の金丸座の歴史も紐解きながら、春の風物詩を録音してみました。

2002年4月15日 (月)

ももたろう・中国へ

長崎放送 放送制作部 中川原 真紀

長崎バイオパークは現在5頭のカバを飼育しており国内では一番のカバ家族です。カバ池も日本一の広さを誇っています。そんな長崎バイオパークの人気者「カバのモモちゃん」は当園で誕生し、長崎の人にとってはアイドル的存在。

日本初の人工哺育に成功。誕生当時からモモちゃんを見守り続けてきたのが伊藤雅男さんです。カバのくせに泳げなかったモモに水泳訓練をしたり、結婚相手(ムーくん)をさがしてきたり、“お父さん”としてたくさんの愛情をそそいできました。

モモタロウ(モモの息子)が中国山東省の動物園へ行くことが決まってめっきり元気なく寂しそうな伊藤さんでしたが、親善大使として旅立つモモタロウへの期待の気持ちに切替えようとしています。旅立ちの春は動物園にもありました。

2002年4月 8日 (月)

春待つ峠の茶屋の物語

秋田放送 ラジオ放送部 長尾 景一

秋田と岩手県を結ぶ国道46号の秋田県境にドライブイン『峠の茶屋』があります。この茶屋は36年前創業。国道が開通する10年も前から、この地で行き交うドライバーに愛されています。

お店を守る新田さん親子。創業者のお父さんは3年前に亡くなり、現在は息子が後を継いでいます。標高およそ800メートルの厳しい自然とのたたかい。そして、高速道路と秋田新幹線こまちの開通という新たな困難に立ち向かう姿を描きました。

◎とにかくここの「おでん」は県内で有名です。
「普通の食事が食べられる店が少なくなった」今、ぜひ親子を応援したいと取材にうかがいました。
 
徹さんは変声期前にのどの手術をしたためちょっと声がかん高いです。徹さんは現在独身。およめさん募集中で、後継者問題も深刻です。
(そこまでは描きませんでしたが…) 

2002年4月 1日 (月)

桜が咲いた~おじいちゃんカメラマンの春本番~

静岡放送 ラジオ局ラジオ制作部 祐宗 順子

今年は桜が例年よりも2週間早く開花しました。
桜が咲くと春本番。誰もがうきうきした気分になります。

そんな中、静岡県庵原郡蒲原町に住む望月芳雄さん(73)は15年前から桜の古木にこだわり写真に収めつづけています。老後の趣味にと何気なくはじめた望月さんですが、今ではその魅力にとりつかれ、これまでに130本のも銘木、古木を撮影しました。

最近ではこの桜をいろんな人たちに見て欲しい、と地元の老人会などを訪問し、パネルで紹介する“桜の紙芝居”の活動をはじめ、好評を博しています。この望月さんを支えているのが妻のすみ江さん。名所へは必ず二人で訪れ、夫婦二人三脚でシャッターを切っています。

番組では“おじいちゃんカメラマン”望月さんの活動を紹介しながら、望月さんの桜への思いを伝えていきます。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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