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2018年2月

2018年2月 2日 (金)

真冬に新茶のできる里

2018年2月5日~2018年2月11日放送 
四国放送 ラジオ編成制作部 林敬

【番組概要】
徳島県最南端の海陽町(かいようちょう)の山間集落には、古くから「寒茶」(かんちゃ)という独特の茶が伝えられている。十分に育った冬の茶葉を使うのが最大の特徴であり、今年も地元の主婦らによる茶摘みが始まった。茶摘みの後は手作業で少しづつ加工され、少量の寒茶ができる。全国でも珍しい「真冬の茶摘み」を音で取材し、山里の環境や生産者の思いを伝える。

【制作意図】
地域に伝わる独特の製茶文化を紹介し、それを生み、伝えてきた山間部の暮らしや自然環境、そしてそこに生きる人の心にスポットをあてることを意図している。

【制作後記】
背丈より高く繁る茶畑にまず驚かされた。葉も不揃いで、とにかくワイルドだった。しかし冬の茶葉こそ栄養を蓄えているので茶に甘みがあるとの説明は説得力があった。またこの時期の寒風こそが、できた茶の乾燥にうってつけだとのことで、長年の山の暮らしから生まれた知恵を感じた。寒茶づくりを通し、地元の人自身が改めて「山の豊かさ」に感謝している様子が印象深かった。

津軽弁の日30年 ~方言詩人のにぎやかな法事~

2018年1月29日~2018年2月4日放送 
青森放送 ラジオ局ラジオ制作部 齊藤暢

【番組概要】
毎年10月23日、青森県青森市では「津軽弁の日」というイベントが開催されます。青森市や弘前城と桜で有名な弘前市、立佞武多で知られる五所川原市など、青森県の西側にあたる地域を津軽と言い、そこで使われている方言が津軽弁です。10月23日は、津軽弁の詩集を著した高木恭造さんの命日。高木さんの事を多くの人たちに覚えていてもらいたい、方言を残していきたいという思いで、方言詩人・伊奈かっぺいさんとその仲間たちが手弁当で行っているのが「津軽弁の日」です。この日は県内外から1,000人以上の人たちが集まり、津軽弁で書かれた詩や川柳、体験記などを楽しみます。津軽の人たちに秋の深まりを感じさせる存在になった津軽弁の日は、今年で30周年。にぎやかな法事はこれからも続いていきます。

【制作意図】
 私が生まれる前から続く「津軽弁の日」は、30年という節目を迎えました。長い間、一般から津軽弁の作品を募集して開催されてきましたが、スタッフの高齢化により募集は終了することになりました。しかし、「津軽弁の日」そのものが終わるわけではありません。形を変えて、高木恭造さんの功績、津軽弁の面白みをこれからも伝えていきます。私自身そうですが、方言を話せる人間というのはどんどん減っています。これは、文化の損失なのではないでしょうか。この放送が、自分たちが生まれ育った場所の言葉について、改めて考える機会になればと思いました。

【制作後記】
伊奈かっぺいさんの「方言を失うのはもったいない」という言葉を聞いて、祖母の事を思い出しました。祖母はネイティブな津軽弁だったので私には聞き取れず、母の通訳が無ければ意思疎通が困難な事がよくありました。当時は笑っていましたが、今思うとこれが方言を失う寂しさなんだと思います。
 津軽弁が持つニュアンスは津軽弁でしか表現できません。これは、どの方言にも言える事だと思います。共通語で表せる事は微々たるものです。私のリスニング力も幾分マシにはなりましたが、今回の編集中に精進が足りない事がはっきりと分かったので、もっと津軽弁を聞く機会を増やしたいと思います。
 

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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