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2018年2月22日 (木)

こどもたちの落語会

2018年2月19日~2018年2月25日放送 
長崎放送 ラジオ局ラジオ制作部 中島千夏

【番組概要】
こどもたちがたった一人で高座に上がり落語を披露する「佐世保かっちぇて落語っ子の会」。佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件に心を痛めた放送作家・海老原靖芳さんの「ふるさとのこどもたちの為に何かできないか」との思いから始めた落語会です。ネタは全て佐世保の地名や方言を使った、海老原さんのオリジナル。人情味あふれる佐世保の人々も登場します。それぞれの個性にあわせたネタを託されたこどもたちは、熱心な自主練習と定期的な稽古でしっかりと頭に叩き込み、緊張の一席に臨みます。予定外の出来事もなんのその。立派に高座をやり遂げ、たくさんのあたたかい拍手をもらったこどもたちの笑顔は、どこか誇らしげです。海老原さんの思いは、確実にこどもたちに届いています。

【制作意図】
落語ブームと言われる昨今。噺家の巧みな話術とネタの面白さに、改めて注目が集まっていますが、「佐世保かっちぇて落語っ子の会」の魅力は地元を感じられるネタと、ひたむきに「笑い」と向き合うこどもたちの姿にあります。番組ではこどもたちの緊張の一席と、落語を通してふるさとのこどもたちに「笑い」を届けたいと願う放送作家・海老原靖芳さんの思いを描きます。

【制作後記】
あぐらをかいたり、あくびをしたり。稽古場で自由に振舞うこどもたちにはじめは少し驚きましたが、高座に上がるとその姿は一変。目はしっかりと客を見据え、力強い声でネタを披露する堂々とした様は頼もしく、笑いの世界に一気に引き込まれました。あたたかい笑顔とウィットに富んだ口調でこどもたちと向き合う海老原靖芳さんにも、大いに笑わせていただきました。もしかしたら、取材中だということをうっかり忘れた私の声が番組の中に入り込んでいるかもしれません。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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