自然の力で 「島の再生」を
2018年2月26日~2018年3月4日放送
西日本放送 営業局ラジオセンター 堀部直子
【番組概要】
香川県小豆郡土庄町にある豊島(てしま)は、1980年代初めに車の破砕ごみなどが不法投棄され「ごみの島」と呼ばれるほどの社会問題となりました。その不法投棄された産業廃棄物の無害化も進み、今、豊かな島を取り戻すための「島の再生」が叫ばれています。そんな中、海水と風と太陽の力だけでつくる天日干しの塩づくりに挑戦しているのが、5年前に東京から移住してきた門脇湖さんです。どんな塩がここ豊島で産まれているのでしょうか?
【制作意図】
自分たちが住む愛する島に、突然大量の有害廃棄物が持ち込まれ、自力で住民運動を始めた豊島の住民。30年以上、有害な産業廃棄物による公害に島民が苦しめられてきた、通称「豊島問題」ですが、住民の努力が実を結び、無害化が進みつつあります。新しい豊島、いや、かつての豊かな島を取り戻すため、「島の再生」をかけ声に奮闘する島の今を、自然の力だけで塩づくりに挑戦している門脇湖さんを通して伝えたいと思いました。
【制作後記】
「てしま天日塩ファーム」の門脇湖さんが、豊島で塩づくりをはじめて1年。取材をとおしてて、自分が納得できる塩をつくるため、毎日、休むことなく塩づくりに励んでいる姿に頭が下がるばかりでした。「自然と人とでしかつくれない塩だからこそ、意味がある。」と話す門脇さんのつくるお塩は、自然の恵みと作り手の愛情がいっぱいつまった美味しいお塩でした。
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