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2018年2月22日 (木)

名人たちによる技の競演 勝山年の市

2018年2月12日~2018年2月18日放送 
福井放送 ラジオセンター 制作担当 松村和也

【番組概要】
福井県勝山市の冬の風物詩となっている「勝山年の市」が1月28日、市中心部の本町通りで開かれる。手作りの木工品や民芸品、伝承料理など市内外の50店がずらりと並び、寒さが厳しい奥越に活気を呼び込む。年の市は江戸時代に山村の農家の人たちが自分たちで作った副業製品を売るため、路上で市を開いたことが始まりとされる。「ないものは馬の角だけ」と言われるほど品ぞろえが良かったという。現在は勝山本町通り商店街振興組合が毎年1月の最終日曜日に開催している。約400メートルの通りに地元の飲食店や農産物加工グループなどが露店を設置する。伝統の保存食「鯖の熟(な)れ鮨(ず)し」、アマゴやアユの加工品、かき餅などを販売。きねや臼、まな板などの木工品、木炭など手作りの逸品も並ぶ。恒例の「むらの達人」コーナーでは、ござ帽子やわら・竹細工、報恩講料理など3人が製作、調理した品を販売する。

【制作意図】
江戸時代から続く、勝山 年の市。毎年県内外から多数の来場者が訪れる市の魅力は?もちろん、むらの達人として認定を受ける伝統工芸の品々は魅力的だが、それほどの需要があるとも思えない。でも、人を集める魅力はどこにあると思い、調べるうちに、市に出る皆さんがそれぞれの分野で名人となり、その名人の品を求めて、人が集まることに気づきました。むらの達人は名人の代表ではあるが、普通に生活をする方が名人であり、地域の宝である子供たちが今後名人になる、そんな思いを表現できたらと制作しました。

【制作後記】
子供の声が響き渡る。雪深い、福井県勝山市は今年は特に雪が多く、一日一日生活を続けるのが大変です。そんな冬のこの季節に「勝山 年の市」は開催されます。そして、この市は子供たちの声が響きます。子は鎹。元気な子供たちは地域の宝。この「勝山 年の市」すべての人たちが名人であり、将来名人になりうる人たち。そして、何十年後もこの賑わいを続けてほしいと切に思います。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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