真冬に新茶のできる里
2018年2月5日~2018年2月11日放送
四国放送 ラジオ編成制作部 林敬
【番組概要】
徳島県最南端の海陽町(かいようちょう)の山間集落には、古くから「寒茶」(かんちゃ)という独特の茶が伝えられている。十分に育った冬の茶葉を使うのが最大の特徴であり、今年も地元の主婦らによる茶摘みが始まった。茶摘みの後は手作業で少しづつ加工され、少量の寒茶ができる。全国でも珍しい「真冬の茶摘み」を音で取材し、山里の環境や生産者の思いを伝える。
【制作意図】
地域に伝わる独特の製茶文化を紹介し、それを生み、伝えてきた山間部の暮らしや自然環境、そしてそこに生きる人の心にスポットをあてることを意図している。
【制作後記】
背丈より高く繁る茶畑にまず驚かされた。葉も不揃いで、とにかくワイルドだった。しかし冬の茶葉こそ栄養を蓄えているので茶に甘みがあるとの説明は説得力があった。またこの時期の寒風こそが、できた茶の乾燥にうってつけだとのことで、長年の山の暮らしから生まれた知恵を感じた。寒茶づくりを通し、地元の人自身が改めて「山の豊かさ」に感謝している様子が印象深かった。
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