« 2016年9月 | メイン | 2016年11月 »

2016年10月

2016年10月28日 (金)

里海づくり、はじまっています。

2016年10月24日~2015年10月30日放送
西日本放送 営業局ラジオセンター 堀部直子

【番組概要】
「里海(さとうみ)」とは、人と自然が適切に関わることで豊かな恵みをもたらす海のこと。山と海が近く、瀬戸内海が身近な香川県の人たちにとって、「里海づくり」は自然とともに豊かな暮らしを実現するための、まさに利に合ったキーワードとなっています。しかし、香川県が行った「海」についてのアンケートでは、約6割の方が海にほとんど行っていないという驚きの結果が出ました。今、私たちができる「里海づくり」とは何なのでしょうか?

【制作意図】
香川県が行った「海」についてのアンケートで、約6割の方が海にほとんど行っていないという驚きの結果が出たことを知り、単純に海に行ってほしいと思いました。そんな中、香川県では楽しみながら海を知ることができる「里海ツアー」を積極的に行っており、このような企画に参加することで、海は遊び場なんだということを思い出してもらい、豊かな海を次の世代に残す「里海づくり」を意識してもらえればと制作しました。

【制作後記】
実は私も最近、海には行っていませんでした。でも、今回の「里海ツアー」に参加し、取材ということを忘れ無我夢中でカニや魚をみつけることに必死になってしまいました。

海は・・・自然はそういった力があるんですね。

 

芭蕉紙~300年の時を超えて

2016年10月17日~2015年10月23日放送
琉球放送 ラジオ局編成制作部 宮國宏美

【番組概要】
沖縄本島北部 今帰仁村謝名にある染織工房バナナネシア。芭蕉布と芭蕉紙を作る福島康宏さん。自然豊かな今帰仁村で、静かにゆっくりと芭蕉紙と向き合っています。芭蕉紙は1717年、琉球王国時代に誕生しますが、1879年琉球処分とともに衰退。幻の紙となりますが、人間国宝 阿部栄四郎の弟子勝公彦の手により復活。そして、来年2017年、誕生から300年を迎えます。芭蕉布を作る工程でいらなくなった部位を使用する芭蕉紙。糸芭蕉100%にこだわり続ける福島さんの芭蕉紙は、力強さにあふれています。誕生から300年、芭蕉紙は、静かにゆっくりと受け継がれています。

【制作意図】
来年、2017年に誕生から300年を迎える芭蕉紙。亜熱帯の自然の中で、糸芭蕉を使う芭蕉紙は沖縄独自の神。材料も製法も、芭蕉紙ならではのめずらしい紙です。その中に、沖縄を垣間見ることが出来る気がします。島々の記憶、風、太陽、青空。分厚く力強い芭蕉紙の中にある繊細なもの。芭蕉紙を手に取った時、それを感じてもらえる内容にしたいと思いました。

【制作後記】
芭蕉紙の材料の糸芭蕉。取材前、恥ずかしながらいつも見ているはずの芭蕉と糸芭蕉を見分けることができませんでした。染織工房バナナネシアでは、福島さんの漉いた芭蕉紙に、妻の律子さんが紅型で絵を挿しています。芭蕉紙と紅型から生まれるあたたかな美しさ。改めて琉球文化の奥深さを感じ、芭蕉紙が今後途絶えることがないようにと、強く思った取材でした。

2016年10月11日 (火)

詩吟王国いばらき~詩吟今昔物語~

2016年10月10日~2015年10月16日放送
茨城放送 編成局編成制作部 鴨川貴史

【番組概要】
詩吟王国といわれる茨城。その茨城では、昭和の時代、詩吟を吟じるという行為が、現在のカラオケのようにとても身近にありました。今回、インタビューに答えて頂いた長岡鳳晃先生は、7歳ごろから詩吟を始め、詩吟黄金時代と言われた昭和40年代を支えた一人です。そのキャリアは、70年におよび、現在は、吟道鳳晃流の宗家を継いでいらっしゃいます。そこで、今回は、時代と共に詩吟がどのように変化したのか。高齢化が進む詩吟界の今後についても伺いました。

【制作意図】
詩吟特有の節回し、発声、歌い方など最近では、あまり日常では聴くことが出来なくなった一流の詩吟を聴いてもらうことにより、江戸時代から続く伝統文化を次代に継承することが出来ればと思い、企画しました。

【制作後記】
今回、あえて伴奏なしで歌っていただいた詩吟は、とても心に響くものがありました。高齢化が進み、若い人たちの参加が減っているという詩吟界ですが、この素晴らしい名詩、名句をこれからも伝えていければと思いました。※茨城放送では、48年続く詩吟の番組「吟詠百選」を放送中です。最近では、radikoの普及で全国の詩吟愛好家がリスナーとして増えています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad