おばあちゃんの相撲甚句
2014年10月20日~2014年10月26日放送
RKB毎日放送 RKBミューズ 三輪肇
【番組概要】
福岡県飯塚市(いいづかし)の八木山(やきやま)小学校では、今なお古くから化粧まわし姿で四股を踏み、すり足で踊り、女子は相撲甚句を歌います。歌のお手本になっているのは、地元の米農家のおばあちゃん。おばあちゃんの相撲甚句が児童たちに伝えているのは宮相撲の伝統のみならず、八木山という土地の文化そのものだったのです。
【制作意図】
代々、入学すると、全員が四股名を与えられ、女子は相撲甚句を覚えるという・・・。私たちのエリアにこの様な伝統を持つ稀な小学校があり、それを伝えるおばあちゃんの歌声。そのルーツには穀倉地帯である米作りの文化、またその実りを、未来を担う子供達に託す、地域の人々の姿を伝えたいと思い制作しました。
【制作後記】
本編に登場していない方々へも取材でお会いしましたが、皆さん地域愛に満ちた方々ばかりでした。この地域は高原地帯の為に、平地より数週間早くお米の収穫が行われます。出来たお米をうれしそうに見せてくださったり、「四股名」を持つ事で八木山のことを思い出して欲しいという、いつまでもふるさとを思う気持ちが印象的でした。