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2012年12月

2012年12月25日 (火)

千代田せんべい ふる郷に響く

2012年12月31日~2013年1月6日放送
中国放送(RCCフロンティア) 板倉由布子

 
どこの土地にもあるだろう、お土産せんべい。
小さい頃から食べてきたわけでもないのに、何故か噛んだ瞬間に「懐かしい!」と感じます。
でもフランスの郷土菓子を懐かしいと思わないのは、やっぱり日本人だからでしょうね~とパティシエでありせんべい職人の祥子さんは笑います。

初めてお店に来た子どもが、ケーキではなくせんべいを欲しがることもあるそう。
しかしこのせんべい、1.5kgの鉄の型を、50℃にもなる焼き機の前でひたすら2時間焼き続けなければいけません。それでも出来る数は80枚。体力と忍耐の仕事。でも楽しいんだそうです。

ちなみに千代田という地名は合併により今はありません。
その名を残す。懐かしさと愛しさが詰まった、ここにしかないせんべいです。



2012年12月21日 (金)

盛岡弁で囲む芋の子会

2012年12月24日~12月30日放送
IBC岩手放送 照井達也


 みちのくの小京都ともいわれる盛岡市。「あのなはん」「そうでがんす」など盛岡市の中心部に伝わる方言「盛岡弁」は、優しい語り口が特徴です。しかし近年、盛岡弁を街で聞かれる機会は少なくなりました。
そこで、大切な方言をいつまでも残していきたいとの思いから、今回の題材となりました。
そこで出会ったのが、「盛岡弁に親しむ会」。会では、盛岡弁を後世に伝えようと、盛岡弁でわらべ歌やカルタなど作成し、継承に努めていました。

今回は、秋の鍋料理、芋の子会を楽しみながらの集まりがあるということでお邪魔しました。
当日は、芋の子汁を食べながら、近況や昔話に花が咲き、「昔は岩手山の雪解けの進み具合など、自然の様子を見てそれを時計代わりにしていた」、「最近は田んぼも減り。カエルやホタルなど見られなくなった」など、懐かしい話が多く飛び交っていました。

2012年12月14日 (金)

ことばでつながるふるさと~津軽弁の日 25年~

2012年12月17日~12月23日放送
青森放送 ラジオ編成制作部 山本鷹賀春

 青森県の西側、津軽地方で話されている方言「津軽弁」。かつては「汚い言葉」とされ、県内の学校では津軽弁を使わないよう、生徒へ指導していた時期もありました。そして時が流れ、今では「本当の津軽弁」を話せる人も少なくなりました。

そんな中で25年間続けられてきたのが毎年10月23日に行われる「津軽弁の日」のイベントです。津軽弁で書いた俳句・短歌・川柳・詩・体験記を広く一般募集し、本物の津軽弁が話せる役者がステージで」紹介しています。

25年目の今年は1632作品が寄せられ、そのうち半数は県外から、海外からも14作品が届きました。
そこには日常生活の素朴な笑いや、望郷の想いが綴られています。

 忘れられようとしている地元の方言が堂々と共通語となる日。この「津軽弁の日」がこれからもずっと続いて欲しいと思います。
なお、録音の中で流れている津軽三味線のBGMは、ステージで発表される作品に合わせて、即興で演奏されたものです。

2012年12月 4日 (火)

広い海の小さな主役

2012年12月10日~12月16日放送
南日本放送 ラジオ制作部 住吉大輔


 黒潮と対馬海流と2本の暖流が流れる鹿児島は全国有数の「シラス」の産地。
特にシラスの親のイワシの産卵水温に適した春と秋から初冬にかけては、そのピークを迎える。

東シナ海に面したいちき串木野市でシラス漁を手がける大久保匡敏さんは、鹿児島産シラスをもっと知ってもらいたい、もっと楽しんでほしいと、シラス料理の店を開いている。

 豊かな海を支える小さな主役を「音」で追った。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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