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2012年6月

2012年6月29日 (金)

冬の佐渡に魅せられて

2012年7月2日~7月8日放送
新潟放送 ラジオセンター 丹羽崇


自然の風景を緻密に表現する写真を撮り続ける写真家・天野尚さん。
2003年から佐渡の大自然を撮影し始め、写真集「佐渡―海底から原始の森へ」を発表している。

その天野さんが佐渡のどんな風景に魅せられたのか、そして何を表現しようとしているのかを知りたいと思い、密着取材を行っている。天野さんは超大判のフィルムを使って撮影する「生態風景写真」を確立。今や日本を代表する写真家の一人として活躍中。

これまでにアマゾンの熱帯雨林など数々の風景をカメラに収めている。

2012年6月26日 (火)

さぬき水風景~水とともに暮らす

2012年6月25日~7月1日放送
西日本放送 営業局ラジオセンター 白井美由紀

 
平安の昔より、水不足に悩んでいたという記述が残る香川県。
高松藩記にも「川浅く水乏しく、常水の川一つもこれなく」との表記があります。古来、生活に欠かせない水の確保に努めてきた先人たちの苦労は、さまざまな知恵を生み出し、水にかかわる行事や風習も多く伝えられています。

春から夏にかけては、水と農業との密接な関係から、水にかかわる行事も多く、そのひとつとして、ため池の「ゆる抜き」があります。ため池から流れてくるこの豊かな水が、地域の水田を潤し、田植えができます。

ゆる抜きの前には、地域の恒例行事、水路の一斉清掃も行われ、準備が整えられます。
先人たちの知恵と苦労、そして大切な水への思い・・・。この水の音から、香川の水への思いが聞こえてきますように・・・。

2012年6月14日 (木)

モリアオガエル、生命(いのち)をはぐくむ川内村の水

2012年6月18日~24日放送
ラジオ福島 放送部 山地美沙子

大好きな村、川内村。
なんてステキなところなのだろう、とこれまで幾度となく遊びに行っていた地域でした。日本の原風景が広がり、人々は豊かな自然と共生してきました。

昨年の原発事故後、川内村は全村避難しました。今年1月末に村長が帰村宣言をし、この春から学校や診療所が再開され、少しずつ住民が戻ってきています。その川内村で変わらぬものをと、この時期ならではの「モリアオガエルの産卵風景」をメインに番組を構成しようと考えました。

が、取材を重ねるうちに村の方々が「川内村の水」にどれほど愛着を感じているかを知り、「水」にスポットを当てて番組を構成することにしました。川内村に上水道はなく、人々は地下水で生活しています。心配されていた放射性物質の検出は地下水からは全くなく、一安心。避難先で違う水を経験したことで、あらためて、川内村の水を誇りに思ったと多くの方が言います。その土地が自分の気質に合うかどうかを「水があう」「水が合わない」といいますが、まさに「水」が生命の源、と感じた取材でした。

2012年6月 5日 (火)

東尋坊の音風景

2012年6月11日~6月17日放送
福井放送 FBCラジオセンター 越桐清司

 越前加賀海岸国定公園にある国指定の天然記念物、東尋坊は、1km以上に亘って続く断崖絶壁です。ここからすぐそばにある雄島まで遊覧船が就航しており、観光に訪れる人達を魅了しています。

また、雄島の周辺は古くから海の幸が豊富にあって初夏になればワカメ、夏真っ盛りともなれば、ウニやあわび漁などが最盛期となり、地区の海女達は磯笛を発しながら呼吸を整え漁に精を出します。

海鳥の鳴き声、波の音、海女の磯笛は、地元の人達が大切にしているこの地域ならではの音の遺産と言えます。
その音風景は民謡「三国節」にも歌われています。

”岩が屏風か、屏風が岩か、海女の呼ぶ声、東尋坊”

絶景、東尋坊の様子を今に伝えています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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