モリアオガエル、生命(いのち)をはぐくむ川内村の水
2012年6月18日~24日放送
ラジオ福島 放送部 山地美沙子
大好きな村、川内村。
なんてステキなところなのだろう、とこれまで幾度となく遊びに行っていた地域でした。日本の原風景が広がり、人々は豊かな自然と共生してきました。
昨年の原発事故後、川内村は全村避難しました。今年1月末に村長が帰村宣言をし、この春から学校や診療所が再開され、少しずつ住民が戻ってきています。その川内村で変わらぬものをと、この時期ならではの「モリアオガエルの産卵風景」をメインに番組を構成しようと考えました。
が、取材を重ねるうちに村の方々が「川内村の水」にどれほど愛着を感じているかを知り、「水」にスポットを当てて番組を構成することにしました。川内村に上水道はなく、人々は地下水で生活しています。心配されていた放射性物質の検出は地下水からは全くなく、一安心。避難先で違う水を経験したことで、あらためて、川内村の水を誇りに思ったと多くの方が言います。その土地が自分の気質に合うかどうかを「水があう」「水が合わない」といいますが、まさに「水」が生命の源、と感じた取材でした。
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